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星河の覇皇

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第七十部第四章 賊達への攻撃その十四

「そのうえで」
「何もなければあの星系で休むか」
「物資はどんどん運ばれていますので」
 連合本土からだ。
「しかも急ピッチで基地化が進められています」
「では我々が入る頃には」
「かなりの物資が届いていてです」
「補給にも困らないな」
「この辺り連合軍は他の軍隊とは比べものにはなりません」
 ロジスティク、即ち補給の充実ではというのだ。
「何もない場所であっても」
「即座に素晴らしい基地にしてくれるな」
「ウイツロ星系は作戦後連合領となった時には」
「軍事基地となるな」
「はい、我が軍の」
 連合軍のというのだ。
「そうなります」
「五十個艦隊が駐留する基地か」
「そうなります」
「これまた大きいな」
「そしてその基地からです」
「領土を守っていくか」
「そうなります、ただ軍管区は増えないので」
 こちらの問題もあった、連合軍の軍管区は十ありそれぞれ四百個艦隊から成る一個軍集団が防衛を担当している。
「我々の防衛範囲は広くなります」
「連合軍全体のか」
「そうなります」
「そうか、ではな」
「はい、そのことも頭に入れてです」
「今後はだな」
 艦長も言った。
「我々も行動していくことになる」
「外縁部は今の呼び名で」
「領土となればな」
 言うまでもなく連合のだ、既に各国のどの国の領土になるのかも定められている。
「そこを守る必要があり」
「ウイツロ星系もです」
「今は拠点となりな」
「今後は基地となります」
 防衛のそれのだ。
「それも重要な」
「だからだな」
「今からです」
 まさにというのだ。
「軍事基地への建設を進めています」
「物資を集積させてだな」
「建設も進めていきます」
 これも今からだ。
「かなりの工作艦、工作部隊も既に到着しています」
「そして連合の技術力でか」
「五十個艦隊の基地が完成されようとしています」
 まさにというのだ。
「そうなっています」
「順調だな、そこも」
「そうですね」
「作戦は補給あってだ」
「拠点もですね」
「必要だ」
 絶対にだ、このことは。
「補給なくして何も出来ない」
「エネルギー、弾薬に食料」
「そういったものがないとな」
 それこそというのだ。
「何も出来ない」
「補給がない軍隊はまさにただいるだけで」
「崩壊するだけだ」
「実際補給が途絶えて崩壊した軍隊は多いです」
「枚挙に暇がないな」
「実に」
 補給を止められたケースも存在している、これまた多くの戦いでそうであり多くの軍隊がこのことから敗れている。 
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