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麗しのヴァンパイア

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第百二十六話

第百二十六話  朝風呂の後で
 小田切君はトレーニングルームで思いきり汗をかいてからそのうえで風呂に入った、そうしてサウナと湯舟それに合間の冷水シャワーでだ。
 酒を抜いた、そのうえで服を着て台所に行くと。
 ライゾウだけでなくタロもいた、時間はもう七時半だった。
「ああ、タロも起きたんだ」
「うん、今ね」
「そういえばライゾウに挨拶してなかったね」
「そういえばそうだったな」
 ライゾウも言われてこのことを思いだした。
「じゃあな」
「うん、おはよう」
「おはよう」
 ライゾウだけでなくタロも挨拶をした、そしてだった。
 小田切君はタロにもご飯をあげた、そうしてから言うのだった。
「いや、もうね」
「お酒抜けたな」
「完全にだね」
「復活したよ」
 小田切君は二匹にすっきりとした笑顔で答えた。
「お陰でね」
「それは何よりだな」
「相当に飲んでたからね、昨日は」
「その飲んだのがね」
 まさにというのだ。
「完全に抜けたよ」
「よし、じゃあな」
「まずはお水飲んでね」
 二匹で小田切君にこのことも話した。
「汗かなりかいているからね」
「今はどんどん飲みな」
「二日酔い自体身体から水分出てなるしね」 
 だから水を飲むと二日酔いが解消されるのだ、そして汗をかくとそれでアルコールが抜けていくのだ。
「それじゃあね」
「おう、どんどん飲めよ」
「今小田切君の血どろどろだしね」
「血糖値もそれで下げろよ」
「高くなり過ぎた体温もね」
「そうするよ」
 こう言ってだ、小田切君は水をどんどん飲んだ。一リットルは飲んでからだった。大きく息を吐きだした。
「これでいいね」
「完全復活だね」
「一日はじめられるね」
「それが出来るよ、もう大丈夫だよ」
「じゃあな」
「これで復活ってことで」
「今日も一日頑張るよ」
 二日酔いはなくなってだ、小田切君は朝起きてくる博士と自分の為に朝食を作りはじめた。今朝のメニューはザワークラフトとソーセージ、それにトーストだった。


第百二十六話   完


                  2019・1・23 
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