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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第百八十一話

シィヴァルツェア・ハーゼの訓練や業務が終わった後、俺はラウラへの事情説明を姉さんに丸投げした。

俺はといえばクラリスの部屋にめいぷると来ていた。

「はぁ~ん………もふもふぅ………」

「にゃぁーん…」

「くゅーん…?」

めいぷるを人型にする術をかけようと思ったが、クラリスに捕まった。

幸せそうに俺とめいぷるをもふっている。

こういう顔を見ると、シィヴァルツェア・ハーゼの隊長も女子なんだなぁと思う。

二本に増えた尻尾でクラリスをペチペチ叩く。

「ん? どうしました?」

「みゃぁ」

「離してほしいんですか?」

「みゃ」

「あとごふん…」

ぶっとばすぞてめぇー。

そして15分後、ようやく離してもらえた。

人型に戻り、術式を用意する。

そこで気付いた。

「そういえばお前って実体でコア使ってないんだったな」

霊獣ジェヴォーダン・ビースト。

その末裔。

先祖帰りにより力を得たとはいえ、肉を持つ存在だ。

「きゅうーん?」

しかたない…。

「めいぷる、一時期に俺のファミリアにするがいいか? 制御はすぐに姉さんに返すから」

「あふっ!」

OKを貰ったので各種使役術式を使い、俺とめいぷるの間にパスをつなぐ。

意識の最下層にあるルート。

そこから意識無意識の境界であるゲート…ではなくめいぷるとのパスへと情報を送る。

CADのシステムを応用し、魔法式の形でめいぷるに術式を送ったのだ。

「これでいけるはずだ」

「あふっ!」

めいぷるの躯の形が変わる。

前足が手に、後ろ足が脚に…。

そうして、目の前には身長300センチはあろうかという超長身白髪のケモミミ美少女(顔つきだけ)が全裸で立っていた。

「だんなさまー!」

「ふに”ゃあぁぁっっっ!?」

めいぷるに押し倒された。

重い。

束さん(骨格金属強化等)くらいかな?

いやそれより重いか…。

白くてふさふさの尻尾を振りながら、押し倒した俺に頬擦りしている。

モチモチだ。

「めいぷりゅ……おもい……」

「はーい」

おとなしく退いたかと思えば今度は胡座の上に置かれた。

「旦那様ちっちゃいですね」

「やかましい」

橙、めいぷるの服おねがい。

『はいはい…』

ふとクラリスの反応をうかがってみる。

「めいぷるちゃんおおきいですね」

「多分だけど、めいぷる本来の大きさが反映されたんだと思う。姉さんが言うにはめいぷるの本性は体高2メートル体長3メートル近い巨大狼らしいから」

「はー……なるほど……」

それにしても、温いな。

めいぷるの体温って40度近くあるかな…。

「ふみゃぁぁぁん………」

眠くなってきたな…。

「旦那様、ねむいんですかー?」

「んゅー…」

ねむい……からだが……重い……。

「お休みなさいです」

「んにゃぁぁー……」

side out












獣化した一夏が眠って暫くして、千冬とラウラがクラリッサの部屋を訪れた。

「ん?…………………めいぷるか」

千冬が部屋に入るなり目に入った毛玉に声をかけた。

「一夏はどうした?」

「旦那様ならここですよご主人様」

めいぷるが大猫を持ち上げた。

くぅくぅと寝息を立てて眠っている。

「ラウラ」

「……はい」

ラウラが手を伸ばして、一夏を抱き抱える。

「ソレはもう、人間ではない。だが、それはお前や私も同じだ。
ただ、ベクトルが違うだけなんだよ」

「はい、教官。いえ……………………姉様」

そう呼ばれて、千冬は少しだけ口元を弛めた。
 
 

 
後書き
ラウラに千冬を姉様(ねえさま)と呼ばせるのはやり過ぎだったかなぁ…? 
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