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星河の覇皇

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第七十部第三章 作戦発動その二十三

「連合を複雑にし内部で衝突の多い国にしているのだ」
「まさにですね」
「この国はこうした国ですね」
「多彩でそして衝突が多い」
「そうした国ですね」
「国内で無数の衝突があり」
 そしてとだ、バールはさらに言った。
「その対立がだ」
「軍にも及んでいるということですね」
「中央軍と各国軍」
「中央軍でも正規軍と義勇軍の衝突がありますし」
「軍も例外ではないですね」
「しかしその衝突を減らしていかねばならない」
 制服組のトップとしてだ、バールはこの考えを捨てることは出来なかった。それでまたこう言ったのだった。
「互いに交流を深めていき相互理解を深めていくか」
「これからもですね」
「そうしていきますね」
「そしてそのうえで、ですね」
「融和を進めていきますか」
「そうしていこう、長官にもお話する」
 八条にもというのだ。
「続いてな」
「では」
 二人の元帥も応える、そしてだった。
 三人の元帥は正午を待った、作戦開始時間を。
 それは八条も同じでだ、午前は閣僚会議があり大統領官邸にいたが会議が終わって官邸に行く時にだ。
 その時にだ、彼は車中で同席する者達に言った。
「いよいよですね」
「十二時になればですね」
「その時になればですね」
「作戦が開始されますね」
「いよいよ」
「既に準備はしています」 
 相手への謀略、そして各艦隊の攻撃態勢を整えることをだ。
「補給物資もです」
「それもですね」
「物資は整っていますね」
「そちらも」
「はい、補給体制もです」
 作戦行動に不可欠のそれもというのだ。
「整いました」
「それではですね」
「これから作戦行動に入りますか」
「十二時になった時点で」
「発動されますか」
「予定通りに進んでいます」
 それ故にとだ、八条は二つの席が向かい合う形になっている大きな車の中で共にいる者達、内務省の閣僚達に話した。
「ならばです」
「十二時にですね」
「発動出来る」
「そうなのですね」
「はい」
 まさにという返事だった。
「後は犯罪組織を一掃し」
「そのうえで、ですね」
「各コミュ二ティに連合に入ってもらう」
「そうなりますね」
「そうです」
 まさにとだ、八条も答えた。
「全て整っています」
「それは内務省もです」
 内務省の者達もこう八条に答えた。
「内相は今またお仕事とですが」
「大統領官邸で引き続きですね」
「そうされていて内務省に戻られるのは先ですが」
 だがそれでもというのだ。
「我々もです」
「予定通りですね」
「事態は進んでいます」
「そうなのですね」
「そうです」
 こう八条に言うのだった。
「ですから」
「軍も警察も」
「共に同時に動けます」
 やはり予定通りにというのだ。 
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