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真・戦国天下御免~三勇恋姫戦記~

作者:西森
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休息の悲劇!?拐われた桃香

最強決定戦本戦にて一刀達がそれぞれ激戦を繰り広げるなか

集合場所にて待機している桃香達はというと…

ザバァッ!!

ぷるんっ♪

桃香「ん〜っ!!やっぱり気持ちいい〜♪ 」

集合場所である水場エリアにて戦場だというのに呑気に全裸で水浴びしていた。(桃香のみ)

愛紗「姉上、何で呑気に水浴びをするのですか! 」

久遠「しかも裸でとは恥を知れ!たわけめが!! 」

たわけ…馬鹿

水浴びをせず岸にいる二人が桃香に注意すると

桃香「だって一刀くん達が来るまで暇だし、私の体が汚れてたからついでに水浴びしようと思って 」

光魔チームの蠱蜘蛛の手により昆虫人間と化した桃香を救うため仮面シャドーが桃香を地面に埋め、桃香は正気に戻ったものの服と体が汚れてしまった。(それまで服は仮面シャドーが持っていた蓮華用のフランチェスカ学園の制服を着用していた)

愛紗「とはいえ姉上は泳げないのですからあまり深くに行ってはいけませんよ 」

桃香「わかってるって! 」

そう。愛紗の言うように桃香は泳げない

その理由は幼い頃から失敗する度に母から虐待のごとく水へ投げ飛ばされていたからである。

桃香「愛紗ちゃんも久遠さんも入ったら、戦いで流した汗を清めようよ♪ 」

桃香にしてはまともなことを言う

愛紗「ま…まぁ誰もいないことですし 」

久遠「汗を流すのも悪くないな 」

シュルッ…

そして二人が服を脱ごうとしたその時!

愛紗「むむっ!?姉上、後ろに鮫がいます!早くこちらに来てください!! 」

愛紗が桃香に向かって叫んだ。

桃香「何を言ってるの愛紗ちゃん、海ならともかくこんなとこに鮫だなんているはずが… 」

と、桃香が後ろを見てみると

ジャジャジャーンッ!!

二つの鮫の背鰭が桃香に迫っていた。

桃香「うわぁーっ!?助けてぇ!? 」

愛紗「姉上、早くこちらに!? 」

泳げないため岸の方まで歩く桃香だが間に合わず

ガシィッ!!

桃香「うわぁっ!? 」

バシャンッ!!

愛紗「姉上ーっ!? 」

桃香は水の中に引きずり込まれてしまった。

愛紗「いま救いに… 」

桃香を救おうと水に潜ろうとする愛紗であったが

久遠「待て愛紗よ! 」

久遠に止められてしまった。

愛紗「何だ久遠、早く姉上を助けねば鮫の餌に… 」

久遠「落ち着け!おかしいだろう!!フカ(鮫)に引きずり込まれたのならば桃香の血液が流れるはず、なのにそれが無いということは桃香は傷ついておらぬ 」

愛紗「あっ! 」

確かに冷静に考えてみれば鮫に引きずり込まれる。つまり鮫に噛まれたのならばどんなに浅く噛んだとしても流血する。なのに桃香の血が水面に出てこなかったのだ。

すると

ボコボコォッ!!

水面に泡が浮かぶと

ザバァッ!!

水の中から鮫の姿をした二人組が現れた。

愛紗「何だお前達は! 」

久遠「名を名乗らぬか! 」

愛紗達は二人組に名乗るよう言うと

ホージロ「俺達は海獣海賊団・船長のホージロ・シャーク!! 」

ソー「同じく海獣海賊団・副船長のソー・シャーク!! 」

久遠「海獣海賊団。確かそういうチームがいたな 」

愛紗「姉上は何処だ!! 」

ホージロ「姉上?あぁ、こいつのことか 」

ぐいっ!!

桃香「う〜ん…!? 」

ホージロは背後から足をつかんで逆さにした桃香を出した。

愛紗「姉上!よかった。ご無事でしたか 」

桃香「あれ?愛紗ちゃんの頭が逆に… 」

そして目を覚ました桃香は気づいた。

桃香「いやあぁーっ!! 」

自分が全裸であることを

桃香「見ないでください!!変態!! 」

慌てて胸を隠す桃香だが

バァンッ!!

桃香「うわぁーっ!?こっちも見ないで〜!? 」

股間が丸出しであることに気付き慌てて隠すのだった。

それはさておき

ホージロ「悪いがこいつは捕らえさせてもらうぜ! 」

ザバァッ!!

桃香「うわぁっ!? 」

そう言い残し、ホージロ達は桃香を連れて水の中へ潜ってしまうのだった。

愛紗「姉上ーっ!! 」
 
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