仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三百五十話 全力勝負その七
「考えてもです」
「かえって駄目になったりします」
タチヤナも言ってきた。
「どういう訳か」
「それはわかる」
セッサにしてもだった。
「どうもな」
「そうですか」
「俺もそうだけれどな」
ついつい自分のことも考えてしまうセッサだった、ライダー達と出会って自然にそういう考えをする様にもなっていた。
「やっぱり普通に考えてな」
「動いた方がいいですか」
「やっぱりそうですよね」
「ああ、自分達で考えて駄目なら」
それならというのだ。
「しっかりした考えの人に聞くといい」
「では」
マリアはセッサのその言葉から述べた。
「ヒルデガルトの様な」
「あの娘はいいな」
「意見を聞くにですね」
「しっかりした考えを持っている」
だからだというのだ。
「あの娘に聞くといい」
「わかりました、今度からそうします」
「俺なんかもっと言われてるしな」
セッサの場合はというと。
「ヤミさんにな」
「あの人にですか」
「変な動きをするとな」
「ぶっ飛ばすですね」
「そう言われてるからな」
この戦いで彼がいつも言われていることだ。
「あの娘よりずっと怖いからな」
「あの、ヤミさんって本当に殴られますよね」
タチヤナやセッサにこのことを尋ねた。
「よくアスタ君にしていますけれど」
「ああ、俺だって殴られてるしな」
「そうですよね」
「あの大きな拳骨でな」
大柄な体に相応しいそれでというのだ。
「思いきり殴られるからな」
「だからですね」
「本当にな」
まさにというのだ。
「殴られるよりずっとましだからな」
「聞くといいですね」
「本当にな、じゃあ確かな言葉を聞いてな」
そうしてというのだ。
「戦っていこうな」
「はい、この戦いも」
「そうしていきましょう」
二人はセッサに応えてだ、そのうえで。
彼と共に戦う、グリード達を次から次に倒していく。それでも数は減らず死闘は続いていた。その死闘の中で。
夜になった、だが夜でも戦いは続き。
オルガは指揮を執りつつ仲間達に言った。
「目を慣れさせろ」
「まずはですね」
「そうだ、夜の暗闇にだ」
それにというのだ、オルガはユノに話した。
「慣れさせてだ」
「そうしてですね」
「戦え」
こう言うのだった。
「いいな」
「夜間戦においては」
「灯りはな」
それはというと。
「幸い月が明るい」
「だから月の灯りを頼りにして」
「戦ってもらう」
「現代の市街戦だったら」
茂夫が言ってきた。
「灯りもありますが」
「今はないからね」
エリオットもここで言う。
「こうした時は月明かりを頼りにして戦うんだ」
「これもまた僕達の戦いです。むしろ」
茂夫は無表情のままユノに話した。
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