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真・戦国天下御免~三勇恋姫戦記~

作者:西森
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焔のプライド

光魔チームとの戦い後、吉音を探しに向かった八雲、仮面シャドーと分かれた一刀と剣丞

だがそこを光魔チーム最後の一人である蠱蜘蛛に襲撃され、禁薬により昆虫人間と化し超蠱蜘蛛となった蠱蜘蛛が一刀と剣丞に襲いかかるも焔が現れ二人は助かった。

ところが焔が繰り出した攻撃は蠱蜘蛛には通じず、逆に小さな蠱蜘蛛の分身を体に入れられてしまい操られてしまうのだった。

究極焔「このっ…!! 」

焔は力ずくで操られるのを阻止しようとするが

超蠱蜘蛛「自分を殴りな! 」

ドゴォッ!!

究極焔「ぐほっ!? 」

操られて自分で自分を殴ってしまう焔であった。

究極焔「て…テメェ!? 」

超蠱蜘蛛「ププッ!元光魔先生のお気に入りがひどい有り様だね。北郷一刀を助けようとするからそんな目に遭うんだよ 」

究極焔「俺は別に北郷一刀を助けようとしたわけじゃ… 」

超蠱蜘蛛「そんなツンデレは別にいいからさ、おいらは優しいから少しだけ生きるチャンスをあげるよ 」

究極焔「チャンスだと… 」

超蠱蜘蛛「そう。元とはいえ光魔先生の教え子のよしみでさ、おいらの言うことを一つ聞いてくれたらあんたについたおいらの分身を消してあげるよ 」

その言うこととは…

超蠱蜘蛛「そこに倒れている北郷一刀を殺してよ 」

一刀「なっ!? 」

ビシッ!!

蠱蜘蛛は倒れている一刀を指さしながらそう言った。

超蠱蜘蛛「あんたから見ても操られるのを解放されるし、北郷一刀もぶっ殺せる。一石二鳥だと思うんだよね。悪い話じゃないでしょ 」

確かにその通りであったりする。

この言葉に焔は

究極焔「確かに悪い話じゃねぇよな 」

ズンズンッ!!

一刀「ほ…焔!? 」

超蠱蜘蛛「やっちゃえ!やっちゃえ!! 」

焔が一刀に迫ったその時

ぴたっ!!

焔の足が急に止まり

究極焔「なんて、誰が言うか!! 」

ゴォッ!!

蠱蜘蛛に向かって叫んだ。

究極焔「確かに俺は北郷一刀を倒したいと思っている!だが、誰かに言われてやるなんてまっぴらごめんだ!!倒すなら俺がやりたい時にやるんだよ!! 」

一刀「(俺を倒したいっていう気持ちは変わらないのね…) 」

一刀は少々あきれながらも焔は蠱蜘蛛の言うことを拒否したのだった。

すると

超蠱蜘蛛「あっ、そう。だったらいいや 」

サッ!

蠱蜘蛛は指を動かすと

ぐぐっ!!

究極焔「なっ!? 」

焔の両腕が自分に向かっていた。

超蠱蜘蛛「そんなに死にたいなら言えばいいのに、サンシャインバースト!! 」

ボオオォォーーッ!!

究極焔「ぐ…ぐおぉーっ!? 」

焔自身が必殺技を食らってしまった。

一刀「焔ーっ!? 」

超蠱蜘蛛「そのまま灰になるまで燃え続けちゃいな 」

確かにこのまま攻撃を食らい続ければ焔の命が危ない!?

だが

究極焔「お…俺は負けやしねぇ!! 」

カチッ!

『ダウンロードOK
金剛戦士龍・暗黒龍・爬虫類龍
セットアップ!』

焔は融合進化に必要なドラグロッチを起動させ

ジャキンッ!!

融合焔「融合進化・神獄騎士炎龍! 」

究極進化から融合進化へと姿を変えた。

超蠱蜘蛛「ちっ!姿を変えたせいで炎を消したか、だがおいらの分身がまだ体の中に… 」

ところが

融合焔「おらあぁーーっ!! 」

ドッゴオォーーッ!!

焔はいきなり全身を燃やし

シュウゥッ…

炎が消えると

融合焔「これでテメェの分身も燃え尽きちまったな 」

少し黒焦げになったが生きている焔がそこにいた!

超蠱蜘蛛「おいらの分身を消すだけに全身を燃やすだなんて馬鹿みたいだな!そんなボロボロでおいらに勝てるとでも思ってるのかよ!! 」

ブゥンッ!!

蠱蜘蛛は焔に迫り

ドカァッ!!

融合焔「ぐほぉっ!? 」

腹目掛けて突進を食らわした。

超蠱蜘蛛「ハハハッ!どうだ痛いだろ!だがもう泣いて謝ったって許しはしないよ 」

蠱蜘蛛はもう一撃食らわそうとすべく体を引き抜こうとするが

超蠱蜘蛛「あれっ? 」

体は引き抜けなかった。

何故ならば…

融合焔「逃がすかよ! 」

焔が蠱蜘蛛を押さえていたからである。

超蠱蜘蛛「な…何をする気だ!?離せ!! 」

融合焔「死んでも離すか!! 」

体を引き抜こうとする蠱蜘蛛であったが焔がそうさせなかった。

融合焔「北郷一刀!テメェに言っておく!! 」

一刀「な…何だよ!? 」

融合焔「この先誰かに負けやがったら容赦しねぇからな!! 」

一刀「えっ?まさかお前!? 」

そのまさかであった。

融合焔「あばよ! 」

超蠱蜘蛛「なっ!? 」

バッ!

焔は蠱蜘蛛を押さえたまま場外に出たのだった。

超蠱蜘蛛「ちょ…馬鹿か!?やめろ… 」

叫ぶ蠱蜘蛛であったが体と羽を焔に押さえられ動くことができず

シュッ!!シュッ!!

『チームフランチェスカ所属 日高焔選手、真・光魔学園所属 蟲蛾蠱蜘蛛選手脱落』

二人は脱落してしまった。

しかもそれだけではない

『真・光魔学園全員脱落により消去されます』

一刀「消去だと 」

蠱蜘蛛が脱落してしまったことでメンバー十人が脱落してしまった光魔チーム

アナウンスが流れた直後

フッ!

一刀「あれっ?焔と戦っていた奴ってどこ所属の誰だったっけ? 」

剣丞「さぁ? 」

舞台にいる全員の記憶から光魔チーム全員の存在が消去されてしまったのだった。
 
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