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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百四十九話 魔法以外の力その十

「弾丸もままならないし」
「食うことだってな」
「だから本当に必要よね」
「まずは金がな」
「若しもな」
「ああ、全員がこいつみたいだったらな」
 不知火と武藤は当麻を見て話した。
「俺達ここまで戦えないよな」
「何だかんだで武偵学園も金あるしな」
「いや、俺確かに金ないけれどな」
 言われた当麻は必死に主張した。
「それでもいつも何とかやっていってるぞ」
「けれど苦労してるわよね」
 アニエスが当麻に突っ込みを入れてきた。
「そうよね」
「そ、それはな」
「当麻って運もないし」
「俺はないものばかりかよ」
「土壇場にならないと助からないし」
 実際にこれは常だったりする。
「そう思うとね」
「俺は何もなしかよ」
「何か凄い底力があるよな」
「それはな」
 武藤と不知火もそれはわかった。
「とんでもないレベルでな」
「いざって時滅茶苦茶強いんだよな」
「それまではボコボコにやられてても」
「逆転してくれるからな」
「うん、当麻は絶体絶命じゃないと力出さないよね」
 インデックスが見てもだった。
「それまでは普通だよね」
「そうか?」
「だから今まで生きてこられたし」
「数えきれない位死にそうになってるけれどな」 
 自分達の世界でもライダー達と共に行っている戦いでもだ。
「生傷なんていつもだけれどな」
「うん、そうだね」
 インデックスはこのこともわかっていた、当麻はとにかく戦いにおいて生傷の尽きることのない男なのだ。
「それでもだよ」
「土壇場にはかよ」
「生きられるね」
 まさにというのだ。
「それ位のことになってるよ」
「逆転してか」
「いつもね」
「その土壇場の逆転がだ」
 桐矢は当麻に後ろから腕を組んで言ってきた。
「君の強さだ」
「そうなるんですか」
「そうだ、幾ら困難を経ても挫けないな」
「往生際悪いですから」
「諦めないからだ」
 その往生際の悪さをだ、桐矢はこう言った。
「それでだ」
「最後は逆転出来るんですか」
「それが君の強さだ」
 諦めないことがというのだ。
「まさにな」
「そうなんですね」
「そうだ、だからこれからもだ」
「俺は諦めないことですか」
「何があってもな、それは俺も胆に銘じる」
 桐矢自身もというのだ。
「そうして鬼、仮面ライダーとしてな」
「戦っていきますか」
「そうしていく、君の様にな」
「俺みたいにって」
「そうして戦っていきたい、君だけじゃない」
 当麻だけではにとだ、桐矢はこうも言った。
「一緒に戦っている皆をだ」
「見てですか」
「手本としてな」
「そうしてですか」
「戦ってだ」
 そのうえでというのだ。 
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