| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五十話 冬休みその一

               第五十話  冬休み
 実は天理高校の冬休みは一月位あります、春休みもこれ位あって夏休みも結構以上な長さがあります。
 それで私も冬休みは実家でゆっくり、かといいますと。
「年末は忙しいわね」
「本当にね」
「何かとね」
 実家で妹達とこうお話しました。
「あちこち行って回って」
「大教会のひのきしんもあるし」
「お家も忙しいし」
「もう大変よ」
「そうなのよね、しかもね」
 私は妹達にこうも言いました、お家である教会のお掃除をしながら。
「うちは男手お父さんだけだから」
「余計になのよね」
「その分大変なのよね」
「そうなのよね、お祖父ちゃんは今他の教会に行ってるから」 
 お祖母ちゃんと一緒にそちらの教会の会長さんをしています。
「もう男手はね」
「お父さんだけで」
「そのお父さんもね」
 うちで唯一の男手もです。
「あれやこれやと」
「しょっちゅう出て行って」
「教会にはいないから」
「結局私達だけなのよね」
「お母さんも出ること多いし」
「ええ、正直人手が欲しいわ」
 どうもとです、私は思わずふそくを言ってしまいました。
「もっとね」
「そうよね」
「年末年始はね」
「じゃあ私達も早く結婚して」
「そうしてお婿さんにも働いてもらわないと」
「そうなるけれどそういう理由で結婚するのは」
 私は妹達にどうかという顔で言いました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧