仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三百四十九話 魔法以外の力その四
「ですから」
「あの、悪意入っていません?」
「真実を言っているだけです」
イースナはミモザに平然として答えた。
「ですから」
「いいんですか」
「そうなのです」
「いい筈ないでしょ」
その愛香、テイルブルーが怒った顔で後ろから言ってきた。
「私が蛮族とかね」
「その通りですね」
「違うに決まってるでしょ」
愛香はイースナにアイアンクローをかけつつ否定した。
「全くあんたはいつもいつも」
「こ、こんなことをすること自体がです」
まさにとだ、イースナはアイアンクローで苦しむ中で言った。
「蛮族なのです」
「まだ言うのね」
「何度も言いますよ」
「くっ、口が減らないわね」
「胸も減らないのです」
「胸はいいのよ!」
余計に怒る愛香だった、だがミモザはその愛香にもしっかりと回復魔法を使って手当をした。その辺り彼女の人格が出ていた。
クラウスはひみや雲雀と共に訓練を受けつつまずは雲雀に言った。
「雲雀君だったな」
「うん、そうだよ」
雲雀はクラウスに名前を呼ばれその通りだと答えた。
「覚えてくれたんだ」
「皆の名前と顔は頭に入れた」
実は努力してそうした。
「それでだが」
「何かな」
「雲雀君はどんな攻撃も出来る」
彼女の優れた資質を見抜いての言葉だ。
「だからこのままでいいがやはりな」
「サポートが必要だよね」
ひみがクラウスに応えて言ってきた。
「そうだよね」
「そうだ、ひみ君の様なタイプでもいいし」
クラウスもひみに応えて話す。
「柳生君が普段傍にいるが」
「柳生ちゃん今は休憩中だよ」
「それならひみ君や」
「クラウスさんみたいな?」
「そうだ、私も雲雀君と共にいる時は」
まさにとだ、クラウスは眼鏡の奥の目を鋭くさせて答えた。
「共に戦う」
「そうしてくれるの」
「訓練の時もな、このままだ」
目の前にいるライノーとレオそしてアントニオを見ての言葉だ。
「雲雀君を軸にして仕掛けるぞ」
「いい判断です、雲雀さんは軸になれる人です」
レオもクラウスにこう返す。
「ですから軸にして攻撃を仕掛けますと」
「いいな」
「まだお会いして間もなくなのによくおわかりです」
「確かに。クラウスさんは頭がいいというか」
「俺達のことをよくわかってる感じがするな」
ライノーとアントニオもこう感じた。
「俺達と訓練していても動きよく見てるしな」
「それがわかりますし」
「味方も敵もよく見ることだ」
クラウスはライノーとアントニオにも答えた。
「そうしてこそ万全に戦える」
「その通りです、ではです」
ここでまた言ってきたレオだった。
「互いにぶつかり合いそうして」
「訓練をしよう」
「全力で」
レオはクラウスに強い声で応えた、そしてだった。
双方全力で戦う、そこにあるものは実戦と変わらないものだった。
だが戦士達は今の訓練で満足しなかった、みほは夜のミーティングで仲間達にこの世界の地図都の周りのそれを開いて話した。
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