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劇場版 真・恋姫†無双 曹魏の魔法使い 魔法大乱

作者:西森
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恐怖の死の森

ヨナルデ率いる黒装束達に拐われた一刀を救うため魔法世界の悪魔界に乗り込んだ華琳達

だが悪魔界にあるヨナルデの屋敷に向かう途中、うっかり空飛ぶ船のオーバーホールボタンを押してしまい

ばらっ!

空飛ぶ船は空中で分解してしまった。

マリア「何でオーバーホール用のスイッチなんてついてるのよ!! 」

アンソニー「俺が知るか!!文句があるならこの船を作った設計者に言え!! 」

華琳「いやあああぁぁぁーーーっ!! 」

そのまま全員空から落ちるかと思われたが

エレナ「み…皆さん、箒を出して近くにいる人を乗せてください!ライラも飛びなさい! 」

アンソニー以外の魔法使い達『りょ…了解! 』

ライラ「ちぇっ、わかったよ 」

パシッ!パシィッ!

マリア「大丈夫ですか華琳さん!? 」

華琳「た…助かったわ!? 」

エレナの指示により次々と救出していく魔法使い達とライラ

しかし、ちょっと問題があった。

それはこの場にいるのが13人であり

そのうち空を飛べるのは高所恐怖症であるアンソニー以外の魔法使いとライラの6人

一人が一人を救出していくと

13(全体)−6(飛べる人)=7(飛べない人)

7(飛べない人)−6(飛べる人)=1(救われない人)

ということで一人余ってしまい

アンソニー「俺かよーっ!? 」

ヒューーッ!!

一人余ってしまったアンソニーが地面に向かって落ちていった。

このまま激突するかと思いきや

アンソニー「召喚、幸運猫!? 」

パァッ!!

ぶにゃっ?

アンソニーは召喚獣である幸運猫を呼び出すと

べっちゃあぁーーっ!!

アンソニー「じ…地面への激突は避けたぜ!? 」

その能力で地面への激突は避け、泥の中に落ちたのだった。

炎夢「ね〜、このまま箒で向かった方がよくない〜? 」

エレナ「ダメです。空からだと襲撃を受けてしまいますからね 」

ライラ「それにここから先はうまく魔力が使えないしね 」

炎夢「えぇ〜!! 」

というわけで仕方がないが歩いて向かうことになったのだった。

春蘭「くそっ!!あのまま船で向かっていればよかったのに何で歩かねばならないのだ! 」

桂花「あんたが変なスイッチ押すからでしょ!! 」

春蘭「何だと!! 」

華琳「二人とも、喧嘩はやめなさい!! 」

空から向かうはずが歩くことになってしまったことに皆が苛立つなか

風「まぁまぁ皆さん、怒ってもどうにもなりませんから歩いていきましょうよ 」

風が宥めようとするが

霞「風、そない言うなら自分で歩かんかい! 」

風「嫌なのですよ 」

自分はちゃっかり霞の背におぶさっていたりする。

エレナ「皆さん、争ってないで歩きましょう! 」

そしてそれから少し森の中を歩いていると

春蘭「こんな森、道があるのかさえわからぬな 」

春蘭がそう言った直後

桂花「あんたが変なスイッチ押すからこんなことになったんでしょ! 」

桂花のそう言う声が聞こえ

春蘭「桂花!まだ言うか貴様!! 」

ぐいぃっ!!

桂花の胸ぐらを引っ張って持ち上げる春蘭であったが

桂花「ちょ…ちょっと!?いきなり何をするのよ!? 」

春蘭「何をするのかだと!!貴様、また私を責めただろうが!! 」

桂花「あんたが変なスイッチ押すからこんなことになったんでしょ! 」

春蘭「ほら今も…って? 」

確かに声は聞こえたが目の前で持ち上げている桂花の口は動いていなかった。

つまり

春蘭「そうか桂花、腹話術とやらを使ったな!! 」

桂花「何でそうなるのよ!? 」

華琳「やめなさい春蘭!! 」

華琳が暴れる春蘭を止め、何とか場が収まるのだった。

桂花「けほっ!何するのよ一体!? 」

すると

春蘭「貴様が軍師の癖に頭が悪いからいけないのだ! 」

春蘭のそう言う声が聞こえ

桂花「何ですって!!もういっぺん言ってみなさいよ!! 」

春蘭「何をだ桂花?私は何も言ってないぞ 」

桂花「嘘おっしゃい!! 」

春蘭「貴様が軍師の癖に頭が悪いからいけないのだ! 」

桂花「ほら今だって…ってあれ? 」

春蘭を睨む桂花だが春蘭の口は動いていなかった。

華琳「どうなってるの? 」

すると

エリス「皆さん、あれを見てください!? 」

エリスが刺した先には

ケケケッ!

不気味に笑う人面花や人面樹があった。

ライラ「あちゃー!?よりにもよってこんな場所に落ちちゃったか 」

マリア「どういうことよ? 」

ライラ「この辺は死の森とも呼ばれて声真似上手な人面花が仲間割れをさせ、嘘つきな人面樹が旅人を惑わし、処刑悪魔であるバーサーカーが殺しに来るという悪魔族でも滅多に来ない場所なんだよ 」

マリア「何ですって!? 」

よりにもよってとんでもないところに落ちてしまった華琳達であった。
 
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