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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE239 決着・・・SAOから続く因縁の対決

オズマとモルターレ・・・SAO時代のミリーによる一対一の戦いはお互いに銃を失い、ブラックニンジャソードと鉈による近接戦闘戦となっていた・・・・!因縁・・・っ!SAO時代から続く因縁の死闘・・・・っ!これはSAO時代から続くオズマとミリーの決戦・・・・っ!by立木ナレ



俺のブラックニンジャソードの斬撃がミリーの鉈と火花を散らすようにぶつかり合い、刃物と刃物が競り合うサウンド音と共に、武器の耐久値が削がれていた。
ミリーのHPバーは辛うじてグリーンゾーン――すなわち全体の50%以上の状態をキープしているが、俺の方はと言うと、ミリーの鉈によって負わされた裂傷の阻害効果(デバフ)によるダメージがじわじわと俺のHPを減らし続けて・・・・先程50%以下を示すイエローゾーンに突入したところだった。

ミリー「もしかして焦ってるんじゃな~い・・・っ!?」

俺「・・・あん?」

鉈とブラックニンジャソード競り合いの最中に、ウサギの頭蓋骨を思わせるマスクの中の表情が笑みを浮かべたように思えた。

ミリー「けど、無理ないよねぇぇぇ!SAOではアタシがオズマをここまで追いつめた事なんて無かったしねぇ~・・・」

俺「本当に予想外だよ、まさかお前にここまで追いつめられるとはよぉっ!」

ブラックニンジャソードで、俺はミリーの手元を狙い突きを放つ――ミリーはその動きに敏感に反応し、本能的にその攻撃を察したかのように・・・左腕を瞬時に俺のブラックニンジャソードの前に出し――

ミリー「ざんね~んっ!」

俺「――――ッ!」

左腕を盾にしやがったっ!鉈を握る右手を直接突かれれば、鉈を手放してしまうと考え、敢えて何も持っていない左手を――ダメージを受ける事を覚悟で盾にしてきた・・・っ!

その時点でようやくミリーのHPバーも半分を下回ったが、即座にミリーの右手の鉈の反撃が迫るのは言うまでも無かった。
俺のブラックニンジャソードはミリーの左腕にグッサリと突き刺さったままであったが故に―――

ミリー「はは・・・っ!キタキタァァァ!とうとう危うくなってきちゃったねぇ!!」

俺のHPバーは裂傷のダメージも相まって更に削られてしまった。ミリーの鉈の斬撃に対して、俺のブラックニンジャソードはミリーの左手から抜いた直後で防御が間に合わずに、正面から斬撃を食らってしまった結果、ついに残りのHPは危険域である残り30%以下のレッドゾーンと化していた。

スネーク「まさか・・・ここまでの強さとは・・・っ!」

後方のスネークはミリーの近接戦闘能力の高さに戦慄・・・っ!彼自身はミリーが仕掛けたトラバサミの罠により、身動きが取れぬ状態と化していたものの・・・・

スネーク「勝てん・・・ MG4を失った俺では・・・奴にはまるで勝てん・・・っ!」


スネークは最早この近接戦闘では、自身は太刀打ちの出来る相手ではないと、オズマの戦力になれそうにないと判断していた。
スネークのメインアームであるH&K MG4はトラバサミの罠に掛った際に落としてしまい、そこをミリーにより破壊されてしまっていた。故にスネークもこの罠から逃れたとしても・・・メインアーム無しでの戦闘を強いられてしまう!by立木ナレ


押されてる・・・俺の方がミリーに引けを取っている・・・っ!俺の方が先にHPバーがイエローゾーンにまで減少し、そしてレッドゾーンにまで達するのも俺の方が先だった・・・SAOで何度かミリーと戦った時はこんな事は無く、むしろ俺はある程度の余裕を持った状態で常にミリーを退けていたつもりだった。

スネーク「オズマ、使えるものは何でも使え!」

俺「使えるもんは使えって言われてもよぉ・・・・」

この場にいる三人は全員メインアームを失っている状態だった。そしてその内の一人のスネークはトラバサミの罠で身動きが取れない。
更にここは広大な砂漠故に周囲に身を隠すオブジェクトと言えばサボテンくらいしかないが、それも決して多くは無い。

今頃この広大な砂漠の別の場所ではキリトとシノンが死銃と対峙しているはずだ。死銃の方のSAO時代のキャラクターネームは分からないが、もし奴もミリーと同じように著しく腕を上げているとすれば・・・

ミリー「気になるのかぁ?死銃と戦ってるキリト君達が?」

俺「俺がアイツの心配だぁ?気持ちわりぃ冗談言ってんじゃねぇぞ!」

ミリー「そうそう、今は自分の心配しなくっちゃだよ!こうしてる間にもオズマのHPは減って来るんだからさぁ~」

言われずとも、今は自分の心配をしなくてはならないって事は分かり切っている。お互いに決定
打が決らない状態が続いたとしても、裂傷ダメージを負っている俺の方が不利になるのが明白だ。

スネーク「オズマ、使える物なら・・・あるっ!今からこれを――受け取れぇぇ!!」

俺「それは・・・っ!!」

ミリー「な・・・っ!!」

スネークは足が動かず、メインアームであるMG4を失っている状態の中――唯一の武器であるブラスター銃を俺に向かって投げ飛ばしていた。このブラスター銃をトラバサミに撃ちまくれば、もしかしたら耐久値を削り切り解放されるかもしれないと言うのに・・・スネークはそれよりも俺にその唯一の武器を渡す事を選んでいた。

正確に俺に目掛けて投げられたブラスターを俺は左手で掴んでいた。俺の普段のメインアームであるAKS-74Uに比べれば射程も、連射速度も、被弾ダメージも劣るが・・・この状況下では唯一の銃だ!

ミリー「テメェェェ!!チビクマが邪魔しやがってぇぇぇぇぇ!!」

スネーク「ぬ・・・・・・っ!」

邪魔をされたミリーは激昂し、トラバサミで身動きが取れないスネークの首を鉈で一撃で斬り飛ばしていた。
一瞬の一撃・・・っ!動けず・・・防御も出来ず・・・無抵抗のスネークに対してミリーの鉈は容赦なく首を斬り飛ばし、それはクリティカルヒットとなりスネークの残りのHPバーは一瞬にして消し飛び・・・首を斬り飛ばされたテディベアのアバターはその場で倒れ・・・Deadの文字が残されたアバターの上に表示されていた。

スネーク「オズマ・・・任務(ミッション)を続行しろ・・・・」

俺「当たりめぇだ・・・ここからが本番だ!」

俺はスネークから受け取ったブラスター銃を、スネークの首を斬り飛ばした直後のミリーに向けていた。
ミリーの注意はその寸前まで完全にスネークに向けられていた為に俺からしてみれば隙だらけ・・・俺がブラスター銃の引き金を引くと、赤い細長い光線の弾丸がミリーの背中を貫いていた。

ミリー「そんなもんで・・・そんなもんが何になるってんのさぁ!!」

俺「形勢逆転の為の切り札になるんだよ・・・っ!」

鉈を手に飛び掛かる寸前のミリーに対して二発目の光線の弾丸が襲い掛かる。ミリーはブラスター銃の光線弾によるダメージによって残りのHPがレッドゾーンにまで達した事も厭わずに接近戦を挑んできた。
鉈で突進しながらの2度突き刺す2連撃攻撃。これはソードスキルのラピッド・バイトの再現だろう。俺は右手のブラックニンジャソードで一撃目を切り払い、二連撃目の突き刺しは横に数十センチ飛び跳ねるように移動して回避していた。

ミリー「もう虫の息の癖に・・・・っ!」

俺「風前の灯って言うんだっけか?そこから逆転される気分はどうなんだろうな・・・っ!」

俺はブラックニンジャソードによるV字の二連撃斬りを放っていた。これはソードスキルのバーチカルアークモドキだ。ミリーは俺の方を見据えたまま後方に俊敏なバックステップで回避した――だが、さっきまでであればその回避行動は正しい判断だろうが、今となっては俺の左手のブラスター銃を失念した行動だ。

ミリー「ひゃっ!」

ミリーがバックステップで回避行動の直後に、足元に向けてブラスター銃を乱発すると、ミリーは珍しく年相応の少女らしい悲鳴を上げていた。
乱発した光線弾の内の一発がミリーの足を貫いたのを俺は見落とさなかった。ミリーの反応が僅かに遅れている、既に俺はミリーに対して急接近で距離を詰めているのに、その対処行動が遅れていた。

俺「コイツは・・・SAO時代からの因縁に蹴りを付ける一撃だぁ・・・・っ!」

突き刺し5回、更にそこから斬り上げ、斬り下げ、更にもう一度斬り上げる計8回の連続技・・・システムアシスト無しでこれほどまでの連続技のソードスキルを再現するのは俺にとっても初めての事だった。

ミリー「そんな・・・システムアシストも無しで・・・ハウリング・オクターブっ!――あり得な・・・」

俺「今どんな面してやがるのか・・・その悪趣味なウサギの頭蓋骨のマスク取っ払って見てみたかったぜ・・・」

だが、それは叶わなかった。なぜなら8連撃もの剣技を浴びたミリーのHPは完全に全損し、ミリーはその場で倒れ―――【DEAD】のタグの出現と同時に、ミリー・・・・モルターレのアバターは完全にその活動を停止したのだった。

そして、俺の残りのHPバーも裂傷ダメージによる減少は止まる事無く・・・既に残り僅か数ドットを残すのみだったので、俺がこの大会から脱落するのもそれから間もなくだった。

俺「優勝はキリトだかシノンだか・・・死銃にでもなっちまわねぇことを願うとするとして・・・ま、誰でも良いか・・・」

何せこれで俺の進藤からの依頼は間違いなく達成された。これで有無を言わせずに奴から依頼の報酬である今後の車の維持費を請求する事が出来るわけだ。

俺「大会が終わるまで――この場で寝転がるってのはどんな心地だろうな・・・」

その言葉の直後、俺の残りのHPは裂傷ダメージによって全損し。俺のアバターはその場から一切の行動が不可能となったのだった。

第3回BoBは少なくとも・・・俺の役目はこれで終わった・・・後は大会が終わるまで砂漠で寝転がりながら待つだけだった。 
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