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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE235 一瞬触発の追及!ヴォルガノンの恫喝!

アスナから急にALOのイグドラルシティの自宅に呼び出されたのは総務省の菊岡宗次郎(きくおかそうじろう)ことクリスハイトと進藤正臣(しんどうまさおみ)ことヴォルガノンの二人・・・!問い詰めるアスナ・・・キリトとついでにオズマを死銃に関する調査に遣わした事に対して徹底追及!! by立木ナレ

菊岡「いや、済まない。この期に及んで誤魔化す気はないんだ。おちびさんの説明は・・・・事実だよ、全て。ゼクシードと薄塩たらこは、死銃に撃たれたその時点付近で、急性心不全にて死亡している」

クライン「・・・おい、クリスの旦那にヴォルガノンの旦那よ。アンタらがキリトとオズマの奴のバイトの依頼主なんだってな?ってことは手前ェ、その殺人事件の事を知っててキリトをあのゲームにコンバートさせたのか!?」

クラインはバーカウンターから飛び降り、二人に詰め寄ろうとし――

ヴォルガノン「シャラップ・・・・・・殺されてぇか・・・・クソガキ共がぁ・・・!!」

クライン「テ、テメ・・・!!」

その僅かながらも・・・凄まじい威圧的なヴォルガノンの台詞は、直接罵倒されたクラインはもとより、その部屋の中にいたアスナ達も思わず萎縮させられる程であった!
シリカに至ってはヴォルガノンの強面をもはや直視する事も叶わず、リズベットの背中に反射的に身を隠し、シリカのペットモンスターであるピナがそんな主を守ろうとヴォルガノンに対して唸り声のような鳴き声を上げて威嚇していた。

ヴォルガノン「質問すりゃ答えた返って来るのが当たりまえってか・・・?バカが・・・!舐めんじゃねぇぞクズガキ共が・・・とんでもねぇ勘違いだ!!」

リズベット「な・・・なに、言ってんのよ・・・!あ、アンタらがキリトとオズマに対してGGOにコンバートして死銃の調査をするように依頼したんだから、その事に関して答える義務があるのは当然じゃない!!」

リズベットはヴォルガノンの気迫、大の大人が見せる凄みに恐怖心を感じつつも、反骨心を絞り出し言い返す――だが!

ヴォルガノン「・・・・ほぉ・・・・依頼主としての説明責任を果たせ?・・・・・クク、成程なぁ・・・そんな切り返し方も悪くねぇ・・・だがな・・・」

ヴォルガノンの鋭い眼光がリズベット本人に直接向けられて、リズベットは思わず後退りしていた。

ヴォルガノン「俺が今・・・お前らの質問・・・キリトとオズマの身の安全の保障はどうだとか・・・・二人は何処からフルダイブしてるんだとか・・・その辺りのありきたりな質問に答えてやったとしてだ・・・その真偽はどうするよ、ああん?」

リーファ「真偽って・・・どういうことですか!?」

ヴォルガノンに睨みつけられて、冷や汗を掻くほどの威圧感に圧されていたリズベットを庇う様に、リーファが言葉の語尾を強めて、変わりに聞き返していた。

ヴォルガノン「決まってるだろうが、俺がそんな話を仮にしてやったとしてだ・・・テメェらに俺等の話の真偽を確かめる術なんてねぇ・・・テメェらがハッキリと分かってるのは、さっきそこのAIが説明した事が全てだろ・・・?それとも真偽なんてどうでも良いから話せってか?」

クライン「テメェ・・・この期に及んで、俺等をだまくらかそうってか!?だったらこっちにも考えがあらぁ!この場にいる俺たち全員でテメェら二人を抑えつけてでも尋問してやらぁ!そうすりゃテメェらは自分でウインドウメニューを操作してログアウトも出来ねぇ!その状態でユイちゃんがテメェら答えが正しいかどうか調べてくれりゃ・・・」

ヴォルガノン「バ~カ」

実力行使を示唆したクラインに対してヴォルガノンはまるで子供が子供をコケにするようにただ一言・・・バーカと罵る!単純な一言!

ヴォルガノン「テメェら揃いも揃ってまだ勘違いしてやがるか・・・?敵地に乗り込むのに俺等が何の対策もしてねぇとでも思ってんのか・・・?」

アスナ「どういう事?」

ヴォルガノン「ククク・・・まぁな。フルダイブする前にな、俺もこのクソ眼鏡も万が一30分経ってもログアウトしなかった場合は、外部の人間に電話で確認させてな、それに応答しなかった場合はアミュスフィアを無理やり外しに来てもらうように事前に頼んでおいたわけよ」

リズベット「―――なっ!そ、それじゃあ最初から30分しか話す時間がないって事じゃない!汚いわよアンタ達!」

事前に保険を掛けておいたヴォルガノンの言葉に対してリズベットが吠える・・・怒りの反抗!

ヴォルガノン「ククク・・・良いのか小娘が?そんな風に顔面皺くちゃのババァ見てぇな顔して憤慨してる間によぉ、時間は過ぎてく一方なんだぜぇ?」

リズベット「―――このぉっ・・・!」

拳を握り締めて、ヴォルガノンに対して敵意の籠った視線で睨みつけるリズベットだったが、アスナはリズベットの前に立ち左手を広げて、頭に血が上っているリズベットを制していた。
そして、挑発的な態度を取り続けるヴォルガノンに対してもクリスハイトが肩を軽くポンと叩き、首を小さく横に振って自重するように促していた。

ヴォルガノン「けっ・・・テメェはまたそうやってガキに甘っちょろい顔しやがってよぉ・・・だったらテメェが甲斐甲斐しく相手してやるこったな」

そして、クリスハイトの眼鏡がきらりと光りが差し、リズベットはヴォルガノンに対する苛立ちを残しつつも話は再会される―――

クリスハイト「いいかなクライン(うじ)。これは殺人事件ではない。それが、その二件の事例についてタップリ話し合った、僕とキリト君の結論なんだ」

クライン「ン・・・だと・・・?」

クリスハイト「だって、考えてみたまえよ。どうやって殺すんだ?アミュスフィアはナーヴギアではない。それを最もよく知ってるのは君達だろうに。ありとあらゆるセーフティを設けて設計されたアミュスフィアでは、どんな手段を用いようとも脳に毛ほどの傷を付けられないんだ。ましてや、機械と直接リンクしていない心臓を止めるなど不可能だ。僕とキリト君は先週リアルでタップリ議論し、最終的にそう結論付けた。ゲーム内からの銃撃で、現実の肉体を殺すすべはない、と」

クリスハイトの冷静かつ合理的な性r府にクラインは反論の言葉を見出すぜ、唸りながらスツールへと戻った。

リーファ「クリスさん。ヴォルガノンさん。なら、あなたはなんで、お兄ちゃんに、オズマさんにGGOに行くように頼んだんですか?」

リーファは剣道の試合の様に二人にジリっと詰め寄る。

リーファ「貴方達も感じてた・・・いえ、今も感じてるんでしょう?あたしたちと同じに、何かある、って。あの死銃ってプレイヤーは、何か凄く恐ろしい秘密を隠してる、って」

ヴォルガノン「けっ。俺があのガキを差し向けたのはな、万が一死銃ってのが実在してて、現実世界の人間を殺せる手段があった場合を考えての保険だよ。アイツ見てぇなクズなら死んでも誰も惜しくはねぇだろ、違うか?」

クリスハイト「ヴォルガノン君。これ以上彼らを無意味に挑発する言動は慎みたまえ」

ヴォルガノンのオズマの命を軽視する言動にクラインを始め、一斉に怒りの籠った視線に気が付いたクリスハイトが今度は毅然とした表情と口調でヴォルガノンを注意していた。――でなければ、再び一瞬触発の状態になりかねなかったであろう。

アスナ「・・・死銃は・・・私達と同じ、SAO生還者よ。しかも、最悪と言われた殺人ギルド、ラフィン・コフィンの元メンバーだわ」

流石にそこまでは知らなかったであろう事柄をアスナの口から投げかけられ、さしものキャリア官僚も今度ばかりは本当に驚いた様子を露にするのだった。

そしてそれから・・・アスナは二人に対して死銃を名乗るプレイヤーの、現実世界での住所や名前を突き止められないかを問いただすが、それをやるには裁判所の令状が必要な上に――それ以前に仮想課にあるSAOプレイヤーのデータは、本名とキャラネーム、それと最終レベルのみであり。所属ギルド名、殺人の回数は一切分からぬが故に、元ラフィン・コフィンと言う情報だけでは、現実の住所氏名までは突き止められぬという事であった―――

そしてリーファは言った。兄・・・キリトは、その名前を思い出す為に、今あの戦場にいるのだろうと。

そして皆が気が付いていた。キリトが自分達に何も言わなかったのは少しでも危険があると思ったのなら、絶対に自分達を巻き込もうとするわけがないと!

ヴォルガノン「お~い。さっきからキリトのガキの話で盛り上がってるけどよぉ・・・一人くれぇはオズマの事も話題に上げてやらねぇとよぉ・・・今頃銃で撃ちあってるアイツが拗ねてバックレちまうかもしれねぇぜ?」

リズベット「良く言えるわよね・・・オズマなら死んでも惜しくないとか言って送り出しておいた張本人が」

ヴォルガノン「ククク・・・ま、アイツが詳しい事を言わずにGGOにコンバートしたのは単に説明が面倒だとか、依頼の報酬の為に確実に自分で肩を付けようとか考えてやがっただろうからだな。何せ奴の今後の車の維持費が掛かってるからよぉ」

などと相変わらず不快な言動を絶やさないヴォルガノンに対して一同が憤りを感じている中――アスナはキリトの為に何かをしたい・・・支えたい、守り、励ましたい。そして、アスナはまずリーファに向けて尋ねた。

アスナ「リーファちゃん。キリト君は、自分の部屋からダイブしてるんじゃないのよね?」

リーファ「ええ、そうです。でもあたしも、都心のどこかから、とだけしか知らないんです」

そこまでは、アスナも既に聞いており、だから彼女は大会終了後にすぐキリトと合流できるよう、世田谷の自宅ではなく御徒町のダイシー・カフェからALOにダイブしていた。

アスナ「・・・クリスハイト。貴方は知ってるはずよね。キリト君が、どこからダイブしているのか」

クリスハイト「あー・・・・それは、まあ・・・ああ、知ってる。というか、僕が用意したんだ。セキュリティは鉄板、モニタリングも盤石だよ。すぐ傍に人もいるし、キリト君の現実身体に危険がないのは、責任をもって保証・・・」

アスナ「どこなんですか」

アスナに詰め寄られてついに、クリスハイトは告げる。千代田区のお茶の水の病院にキリトがいるという事を・・・そしてそこはキリトがリハビリのために入院していた場所でもあった!
御徒町のダイシー・カフェとお茶の水は、末広町を挟むだけで目と鼻の先。タクシーを拾えば5分と掛からぬ距離であり、それに気づいた直後、アスナは言い切った。

アスナ「私、行きます。現実世界の、キリト君のところに」 
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