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徒然草

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239部分:二百三十九.八月十五日・九月十三日


二百三十九.八月十五日・九月十三日

            二百三十九.八月十五日・九月十三日
 八月十五日の十五夜と九月十三日の十三夜は婁宿であります。この頃は空気が澄んでおりまして月を眺めるのにはとてもいい日であります。ですから是非共月を見上げたいのであります。
 月一つにしても眺めるのに相応しい日があります。それを選んで見ると満足できるのであります。月は何時でもありますしどんな日の月でも姿を見ることができれば実に満足できるものがあります。しかしそれでも日を選んで見ると満足できます。月も日によって美しさが違います。ですからそうした日に最も見たいものなのであります。それもまた風流ということであります。
 月一つ取ってもそうなのです。たかが月という人もいるでしょうがされど月なのであります。そこに美しさを見ることができます。月だけでなく何事もそれを見たりするのに相応しい日があります。その日を選んでしたり見たいものであります。そうすれば必ず満足できます。何時でもいいというものではありません。それをしたり見たりするのに相応しい旬があるのです。そうした日を逃してはいけません。月もその姿が最も美しい日にこそ見るべきなのであります。


八月十五日・九月十三日   完


                2010・1・8
 
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