| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四十九話 合格してからその二十六

「お家でも勉強して」
「学校の授業でもやるしね」
「最初こんなのあるんだって驚きました」
「あれはね」
 何も知らない人から見ればです。
「びっくりするわよね」
「こんなのあるんだって」
「天理教独特なのよね」
「そうです、ですから」
「驚いたのね、阿波野君も」
「子供の時に最初に見て」
 もうそろそろ南の礼拝堂の前に来るところで言いました。
「こんなのあるんだって」
「思ったのね」
「はい、それで今はです」
「ておどりもなのね」
「勉強してます」
 実際に踊ってというのです。
「そうしています」
「何か阿波野君のおみちへの熱さは」
 心から思いました。
「桁が違うわね」
「違いますか?」
「ええ、教会の子より凄いわよ」
 私よりもずっと、と思いました。
「このままいったら本当にね」
「いい教会長さんにもですか」
「なれるわ、やっぱり高校を卒業したら」
「はい、大学でも勉強させてもらって」 
 天理大学でというのです、このことも凄く熱いというか真面目というかです。普通のお家の子には思えないです。
「大学を出ましたら」
「講習もなのね」
「受けさせてもらいたいです」
「それで本当に教会長さんになるの」
「目指したいですね」
「そうなのね、そこまで熱いと」
 私はこうも思いました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧