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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百十四話 運動会が近付きその三

「怪我をしないで楽しむことが大事なんだ」
「それはいい大会ネ」
「楽しめばいいあるか」
「怪我をしないで」
「そのうえで」
「そう、ただ本当に怪我はね」
 このことはだ。
「気をつけてね」
「怪我をしないにはまず注意すること」
 エリザさんが言ってきた。
「それについては」
「そうだよ、本当にね」
「まずは」
「準備体操をしっかりして」
 エリザさんにも他の皆にもこのことを話した。
「そして注意してね」
「競技に参加することね」
「それが大事だよ」
 怪我をしない為にはだ。
「何といってもね」
「そうよね」
「怪我はね」
 本当にだ。
「注意しないとね」
「そうよね」
「注意一秒怪我一生ともいうし」
 このことは本当にそうだ、怪我で選手生命が危うくなったりしたスポーツ選手は多い。怪我さえなかったらという選手もだ。
「だからね」
「まずは怪我ね」
「怪我してからじゃ遅いからね」
「だからなのね」
「そう、気をつけてね」
 こうエリザさん達に話した。
「くれぐれも」
「わかったわ。じゃあ準備体操をして」
「そうもしてね」
「やっていくわ」
「そういうことでね、それとね」
「それと?」
「スポーツマンシップは絶対だから」
 このことはだ。
「何といってもね」
「それは当然では」
 ジョーンさんが僕のその言葉に聞いてきた。
「スポーツマンシップを守ることは」
「いや、それがね」
「当然でない人もいますのね」
「残念ながらね」
 このことはだ、やっぱりいるのだ。
「いるんだよ」
「そうですの」
「そうしたことには厳しいから」
 八条学園全体の特徴だ、スポーツマンシップには五月蠅い学園だ。
「だからね」
「そのことはしっかり守って」
「それで皆参加して欲しいんだ」
「そういうことですのね」
「皆ね、冗談抜きでそんなことしたら」
 それこそだ。
「クラス単位で失格だよ」
「厳しいですわね」
「それだけスポーツマンシップに厳しいんだ」
「運動会の時は、いえ」
 ジョーンさんはすぐに気付いて自分の言葉を訂正した。
「八条学園全体で」
「そうだよ、結構以上にね」
「八条学園はスポーツマンシップに厳しい学校ですわね」
「おおらかな学園だけれど」
 それがこの学校の校風だ、校則は常識の範疇のものばかりだ。
「それでもね」
「スポーツマンシップは、ですわね」
「それには厳しいんだ」
「いいことですわね」
「そうだよね、スポーツをするなら」
 それならばだ。 
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