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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE231 推察・・・死銃の手口

洞窟の中に身を隠し、本の一時の休息の時間であったが、キリトの言葉が転機となった・・・・by立木ナレ


キリト「・・・・じゃあ、俺行くよ。シノンはここで、もう少し休んでると良い。本当はログアウトしてほしいけど・・・・対価中はできないもんな・・・」

シノン「え・・・・・」

キリトのそんな言葉にシノンの声は反射的に漏れたと言ったところだった。

キリト「オズマとスネークもここで待っててくれ。万が一死銃がここに来ないとも限らないけど、迂闊に外に出るよりかは安全だと思う」

スネーク「お前さん・・・まさかとは思うが・・・一人で死銃と戦う、なんて言うんじゃないだろうな?」

スネークの問い詰めるような言葉に対してキリトが返した言葉は、決して勝利を確信してるが故の発言ではない。

キリト「ああ、アイツは強い。あの黒い拳銃の力なんかなくても、それ以外の装備やステータス、何よりプレイヤー自身の力が突き抜けている。正直、あの銃を一発も撃たせないで倒すのは難しいだろう。さっき逃げ切れたのも半分は奇跡だ。運転してるのがオズマじゃなかったらまず追いつかれてただろうな・・・。次にあの銃口を向けられたら・・・・怯まずに立っていられる自信は無い。今度こそシノンを見捨てて、逃げてしまうかもしれない・・・・。だから、これ以上・・・付き合わせるわけにはいかないんだ」

シノン「・・・・・」」

シノンにとってキリトのその言葉は意外に感じたのかもしれないが、俺にとってはどうせこんな事を言うんじゃないかと思った通りだった。
SAOの頃からこういう所はてんで変わっていない、なんでもかんでも一人で背負い込もうとして、結果的にそれで周囲を却って心配させる・・・・

俺「キリト、お前・・・GGOにコンバートする目的・・・特に死銃の事について、アスナになんか話したか?」

キリト「―――いや、それを言うと最悪・・・アスナまでGGOにコンバートするって言いかねないからな」

俺「んなこったろうと思ったよ」

そして、死銃の力と存在が確定した今、キリトは俺すらもこの戦いから遠ざけようという魂胆だ。死銃の脅威、この危険の伴う戦いの負担を全て自分で背負い込もうなんて考えている。

シノン「・・・・キリトでも、アイツが怖いの?」

キリト「――ああ、恐いよ。昔の俺なら・・・あるいは、本当に死ぬ可能性があろうと戦えたかもしれない。でも、今は・・・守りたいものが、いろいろできたからな。死ねないし、死にたくない・・・」

シノン「守りたい、もの・・・・」

キリト「ああ。現実世界にも・・・仮想世界にも」

そのキリトが守りたくないと言うのがアスナ・・・そして二人の娘と言う事になってるAIのユイなのは俺は知っている。

スネーク「だったらいっその事、この洞窟にお前さんの方こそ隠れてればいいだろ。BoBの大会中は自発的にはログアウト不可能だが、大会が進んで残りが我々だけになれば、その時点で脱出できる、自殺して、その誰かを優勝させるとかな。それで大会は終わりだ」

スネークの言葉にキリトは少し間を置いて、俺の予想通りの返答を返すのだった。

キリト「確かに、その手もあるな。でも・・・そう言うわけにもいかない。今は死銃もどこかでHPを回復させてるだろうけど、このまま大会が終わるまで放っておいたら、あと何人にあの拳銃を向けるか分からないからな・・・・」

スネーク「しかしな・・・」

俺「そうか、スネーク。早い所死銃を片付けようぜ、ここにいるまでも潜ってても奴と対峙する機会は無い。死銃の存在はハッキリとしたが、そのリアルでの正体とかは詳細は分かっちゃいない。SAO時代にラフコフのメンバーだっただけじゃ特定は難しいだろうしな」

キリト「ダメだ、オズマ」

俺の言葉にキリトは案の定、それを即座に制止する旨の言葉を掛ける。

俺「ダメだと?」

キリト「もう分かっただろ?奴の・・・死銃の力と存在が本物だって事が・・・奴の持つあの黒い銃で撃たれれば死ぬんだ・・・・お前がどういう理由で・・・どんな目的で今回の一件に関わってるのかは知らないが、ここで手を引くんだ」

俺「ふざけんな。お前こそ何を餌に釣られて死銃の調査に来てやがるか知らねぇが、俺は俺で色々と入り様なんだよ・・・っ!こんなところで横取りされて溜まるか」

キリト「そんな事を言ってる場合じゃないんだっ!」

俺が一切引くつもりがない意志を伝えるが、キリトはキリトでやはり自分一人で戦う意思を中々曲げようとしない。


オズマをこの戦いから引かせようとするキリト・・・あくまで依頼達成のために戦闘続行の意思を曲げぬオズマっ!両者の間に静かに対立の火花が散り始めた―――そんな時であった・・・っ! by立木ナレ


シノン「・・・・私・・・・私、逃げない」

キリト「・・・え?」

俺とキリトがほんの数秒沈黙しているとシノンが呟くような声でそう言っていた。

シノン「私も逃げない。ここに隠れない。私も外に出て、あの男と戦う」

キリト「だめだ、シノン。あいつに撃たれれば・・・本当に死ぬかもしれないんだ。俺は完全な接近戦闘タイプで防御スキルも色々あるけど、君は違う。姿を消せるあの男に零距離から不意打ちされたら、危険は俺の比じゃない」

などとキリトはシノンを戦いから遠ざける理由としてステータスやスキルによる優劣を挙げていたが。その真意は俺を戦いから手を引く様に言った時と同じ、自分一人でこの戦いに決着を付ける、自分以外を絶対に巻き込まない、一切の危険から徹底的に忌避させる為だ。

シノン「死んでも構わない」

キリト「・・・・え・・・・」

シノン「・・・・私、さっき、凄く怖かった。死ぬのが恐ろしかった。五年前の私より弱くて・・・情けなくて、悲鳴上げて・・・そんなんじゃ、だめなの。そんな私のまま生き続けるくらいなら、死んだ方が良い」

しばらくはキリトとシノンの私情絡みの話が続くだろうと、俺の隣に座っているスネークも察したようで、スネークは無言のまま、ジェスチャーをして洞窟の出口付近にまで移動するように伝える。
確かに、そこまで移動すればシノンとキリトの私情絡みの会話は聞こえ難くくなるかもしれないって事か。

それから俺とスネークは洞窟の穴の付近で二人の会話が終わるまで外を警戒しながら待ち続けた・・・途中でシノンの『なら、あなたが私を一生守ってよ!!』とか、アスナ――というかキリトの顔も知りの奴には絶対に聞かせられない様な台詞を叫んで、流石にその声はここまで聞こえてきてしまい、その後のやり取りでシノンとキリトの間に何のやり取りが交わされたのか、詳しい事まで知る由はなかったが、存外それほど長い時間ではなかった。


※ ※ ※


キリトとシノンの私情や・・・おそらく過去の事柄などを打ち明けあったかもしれない会話は終わったらしく。
俺とスネークはキリトに再び近くで話し合おうと呼ばれて、ついでに気を使ってくれてありがとうな、などと言われてしまった。

そして、4人で円を囲むように座り込み、先に口を開いたのは幾分か落ち着きを取り戻したシノンだった。

シノン「死銃・・・あのぼろマントの中にいるのは、実在する。本物の人間なんだね」

スネーク「流石に、あの死銃が実はAIで操作されているモンスターと同じようなNPCだとは思えんぞ」

キリト「そりゃ、そうさ。元《ラフィン・コフィン》の幹部プレイヤー、それは間違いない。俺がSAO時代の名前さえ思い出せれば、現実世界での本名や住所だって突き止められるはずだ。正直に言えば、俺hそのためにやってきたんだ」

俺「お前もラフコフだって事に気が付いてやがったのか?となるとやっぱりモルターレの方も死銃の共犯者である事も含めて元ラフコフの幹部プレイヤーでほぼ確定か・・・」

キリト「オズマの方は思いさせそうか?死銃のSAO時代のプレイヤーネーム」

俺「PoHじゃねぇって事は確かに言い切れるが・・・俺は死銃と間近で戦ったわけでも無ければ言葉を交えたわけでもねぇしな・・・・」

キリト「そうか・・・」

スネーク「奴はまさか、SAO時代の事を忘れられず、再びPKをするためにGGOに来たとでも言うのか?」

キリト「それだけじゃない気がするな・・・あいつは、ゼクシードやたらこを撃った時も、この大会でペイルライダーを消した時も、必ず大勢の目がある状態を選んでいる。」

俺「あの大袈裟でバカ丸出しに目立つ十字の仕草とか、誰彼構わずアピールしてやがるんだろうな。俺にはゲームの中から人を殺す力があるとでも言いたげにな・・・」

シノン「・・・でも、どうやったらそんな事が・・・。アミュスフィアは、初代の・・・」

スネーク「ナーヴギアの事だな?」

シノン「そう、多分それ・・・あれとは違って、危険な電磁波は出せない設計なんでしょう?」

キリト「そのはずだ。・・・でも、俺にこの世界に来るように依頼した人間の話によれば、ゼクシードとたらこの死因は、脳損傷じゃなくて心不全なんだ・・・」

シノン「え・・・、心臓・・・?」

俺「へ~、お前に依頼した奴は説明が丁寧で細かいんだな。俺に依頼した奴はそこまで詳しくは説明しなかったぞ」

最も、それは遠藤が俺みたいなバカにはそんな説明をしたところで理解など出来るかといった感じに見下してるからだろうが・・・

シノン「・・・・それって・・・・何か、呪いとか、超能力的な力で殺した・・・ってこと・・・?」

俺「くく・・・オカルトやエスパーなんてのが出てこられちゃ、それこそ俺等なんかにゃ勝ち目はねぇだろ・・・」

シノンがあまり日も非現実的な言葉を口にするので俺は苦笑してしまったが、キリトは張り詰めた視線を保ったままだった。

キリト「・・・正直、あのぼろマント・・・もしくはオズマと戦ったモルターレを操っている現実世界のプレイヤーを突き止めて調べない限り、殺人の手段は見当もつかないな。仮想世界で相手構わず銃撃するだけで、生身のプレイヤーの心臓を止める方法なんて存在しない、と思いたいけど・・・いや、待てよ・・・そう言えば・・・」

キリトは指で細いおとがいをなぞりながら言葉を中断させた。キリトが考え込むときの癖だった。

キリト「・・・ちょっと妙だな・・・」

俺「何がだよ?」

キリト「さっきの廃墟の事だ。死銃は何で俺をあの黒い拳銃じゃなく、わざわざライフルに持ち替えて撃ったんだ?距離は十分近かったし、攻撃力だって、実は拳銃の方が上のはずだ」

俺「そりゃ、奴の黒い拳銃で撃たれたプレイヤーは問答無用で現実世界で本当に殺せるんだとしたら、どんなハイスペックな対物ライフルより上だよな・・・」

キリト「そうなんだよ。事実、俺はライフルの弾を回避しきれなかった。そこで拳銃の方を使ってれば、アイツは俺を殺せたのに・・・・」

スネーク「お前さんが本当に死んでいた可能性を冷静に検証するのは、どんな気分なんだ・・・?」

スネークに呆れ気味に問われたキリトは、そこは放っておいてくれと言った様子で適当に手をひらひらとさせていた。

シノン「十字を切る暇がなかったから・・・とか?黒星(ヘイシン)を・・・あ、あの拳銃は《五四式・黒星》って言うんだけど・・・」

スネーク「うむ、旧ソ連が33年に製造したのを中国がコピーした代物だな」

シノンの説明にスネークが補足している最中に、シノンは息苦しそうな様子を見せた気がしたが、シノンは話を続ける。

シノン「・・・・あれを撃つ時は、必ず十字ゼスチャーをすると決めてるとか。それか、十字を切らないと殺せないとか・・・とか?」

俺「けどよ、俺がS2000で逃げてる時、奴がシノンを撃ったのは、その黒星だったじゃねぇか。馬に跨って十字なんてやれねーだろ?」

スネーク「それにこのS2000に残った弾痕のサイズからして明らかにL115よりずっと小さい・・・間違いなく奴が馬の上で売ってきたのは黒星の方だな」

シノン「そう・・・ね。確かに、そうだった」


疑問・・・・っ!なぜ死銃は黒星でキリトを撃たなかったのか?十字ゼスチャーには何の意味があるのか・・・・?
様々な憶測・・・推測・・・それらを積み重ねた先に・・・一行は死銃の手口の真相に辿り着けるのか・・・・っ!? by立木ナレ 
 

 
後書き
またしても会話だけの中途半端なところで終わってしまいましたがご容赦ください^v^ 
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