| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

FILE230 休息・・・一時の安堵

 
前書き
今回はただ洞窟で休んでるだけです・・・なかなか進まなくてすいませんw 

 
ロボットホースにまたがる死銃の追跡をどうにか回避したオズマ一行・・・次のサテライト・スキャンに備え休息・・・・っ!いつまた襲ってくるのかも分からぬ死銃に備え圧倒的休息!!by立木ナレ


俺「中は結構広々としてやがるな」

入口から見通せない位置にS2000を進めておいたが、まだ畳の二枚分くらいのスペースがあった。奥は広いが、壁に反射してほのかに届く夕日のおかげで、真っ暗と言うほどの暗さではなかった。

ひとまず俺はエンジンを切ると、後ろのキリトがあんな戦いの直後だと言うのに大きな欠伸をしながら言った。

キリト「とりあえず、ここで次のスキャンを回避しよう。―――あっ、でももしかして、俺達の端末にも衛星の情報はこないのか?」

スネーク「顔に似合わず図太い神経をしているな・・・是非リアルの顔を一度拝ませてもらいたいもんだ」

俺「見たところでどうしようもねぇよ。ただのひ弱で元から女顔の男子高校生だからな」

キリト「元から女顔って―――せめて童顔とか中性的とか、色々と言い方はあるだろ・・・・」

俺達のやり取りに呆れたのか、シノンは薄く苦笑していた。ゆったりとした足取りで車を降り、壁際まで進んで座り込みながら、シノンは答える。

シノン「――衛星の情報が得られないのは当然よ。もし近くに他のプレイヤーがいて、山勘でグレネード投げ込んで来たら揃って爆死よ」

キリト「なるほどな。まあ、武装全解除して川底に潜るよりはマシかな・・・・」

俺「おい待て・・・っ!そのアバターで武装を全解除して川底に潜ったって・・・・誰に見せつけてたんだお前は・・・・っ!!」

目の前の女のような姿をしたキリトが何を思ったのか、全裸で川底に潜る光景をほんの一瞬でも想像してしまった俺は口を押えて事の真相を問い詰める。

キリト「ああ、川を泳いで渡って移動してたと気が合ってさ、そしたら俺の位置情報がサテライト・スキャンに探知されなかったらしいんだ」

スネーク「そうなのか?川底に潜るとサテライト・スキャンに探知されないとは・・・・俺も初めて知ったぞ・・・・」

ベテランのGGOプレイヤーのスネークにとっては、それは今後使えるかもしれない新しい情報だったようで感心した様子だった。

キリト「んでさ、潜るって言えば・・・あいつはさっき、いきなりシノンの近くに現れたんだよな。もしかしてあのぼろマントは、自分を透明化する能力があるのか?橋の所でいきなり消えたり、衛星に映らなかったのも、川に潜ったわけじゃなくて、その力で・・・」

シノン「・・・たぶん、そう。メタマテリアル光歪曲迷彩(オプチカル・メモ)っていう能力。ボス戦ようって言われてたけど・・・その能力がある装備が存在しても、不思議は無いわ」

スネーク「それなら俺も聞き覚えはあるぞ、フィールドや圏内を問わず移動しながらでも透明化可能なアイテムがあるとな・・・RMTで数十万円なんて言う破格の取引の対象になるとか話だぞ・・・」

俺「あ、アイテム一個で数十万だと・・・・!?」

他のVRMMOでは到底あり得ない――というかRMT自体、今現在の日本で稼働しているVRMMOではGGOだけなのだが・・・・アイテム一個でそんな冗談みたいな取引価格に俺は驚嘆し、耳を疑わざるを得なかった。同時に、そんなチート染みたアイテムをRMTで手に入れたかもしれない死銃はリアルで相当な財力があるのでは?という疑問が俺の脳裏に浮かんでいた。

シノン「・・・・ここなら大丈夫、だと思う。下が荒い砂だから。透明になっても足音は消せないし、足跡も見える。さっきみたいに、いきなり近くに現れるのは無理」

キリト「なるほど、じゃあ、せいぜい耳を澄ませてないとな」

俺「取りあえず、ここにいる限りはいきなり目の前に死銃が現れやがるなんて事は無いならここでしばらくは休んでる方が良い見てぇだな」

スネーク「というわけで、もうしばらくはアンタらとご一緒させてもらう事になりそうだな」


そして、一行がまず行ったのは各プレイヤーがそれぞれ初期配布されている筒型の緊急治療キットを使用した回復っ!――キット一つでHPを30%回復が出来るのだが、それには180秒もの時間を要する故に戦闘中に使う事は現実的ではなく、あくまで今のオズマらの様に激しい戦闘から一時的に解放されている時などが使うタイミングとなるっ!

そして、丁度9時15分となり、五回目のサテライト・スキャンが行われる時間となるが、この洞窟内には衛星からの電波が届かぬゆえに、端末のマップには一切の情報が届かぬ by立木ナレ


俺とスネークは壁際に両隣で、結構近い距離で並んで座っているキリトとシノンに気を使った―――などと言うほどの事ではないが、二人から距離を置いてS2000の運転席と助手席に座っていた。洞窟内は薄暗いせいでここからだとキリトとシノンの姿は見えにくいが、声は洞窟内に反響するように良く聞こえるようだ。

俺「やっぱりよ、死銃がさっきの爆発でくたばったりはしてねぇよな?」

キリト「無いと思うぜ・・・・、トラックが爆発する直前、ロボット馬から飛び降りるのが見えたんだ。あのタイミングなら無傷じゃないだろうけど・・・あれで死んだとは思えないな・・・」

スネーク「もし生きていれば、今頃は何処かで俺達と同じように救急キットを使ってHPを回復してる頃だろうな」

あの至近距離からの大爆発に巻き込まれればかなりの大ダメージを食らったはずだろうが・・・・あの死銃の強さは尋常じゃないってのは直接一対一で戦ったわけじゃないが既に十分伝わってくると言わざるを得ない。

一見すると死銃はマントと言いL115ライフルと言い、超ハイスペックなチートアイテムのオンパレードの恩恵故の強さに思えるが・・・・L115は沈黙の暗殺者(サイレント・アサシン)の異名を持つほどのスナイパーライフルということもあってかなりに高いプレイヤースキルが必須だと言う事はヘカートⅡを使いこなすシノンを見ていれば十分理解できる。

一切の制限なしで透明化できる迷彩マントにしたって、足音は消せないとなると、スキルとかシステムアシストに頼る事無く、足音を立てずに移動する歩き方を習得していなくてはならないはずで・・・・それも相当な特訓を重ねなくては習得できない技術なのは想像が付く。

そして俺はあの死銃の共犯者、モルターレも実はお土産グレネードで自爆したように思えて辛うじて生き延びて、どこかで回復を済ませて今のうちに死銃と合流しているのではないかという想像を頭の中で明確に・・・・いずれまた奴と戦う光景すら脳裏にハッキリと浮かべていた。

今となっては手遅れだが、さっきのサテライト・スキャンで自分の位置情報が相手にバレる事を覚悟で洞窟の中から出ていれば死銃やモルターレが本当に死んでいるのかどうかを確認できたんだよな・・・・

シノン「キリト・・・さっき、スタジアムのとこで、どうやってあんなに速く私を助けに来られたの?あんた、外周の上にいたんでしょう?」

ここからでは姿がはっきり見えないシノンがキリトに質問をしていた。キリトの表情も見えないが、おそらく苦笑してやがるんだろうな。

キリト「・・・・俺達が死銃の正体だと踏んだ銃士Xさんが人違いだったのは一目でわかったからな・・・・」

それは俺とスネークがキリトと会ってすぐに聞いた通り、銃士Xは女であった事・・・・ついでに銃士Xはマスケティア・イクスと読むらしいと言う話だった。

 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧