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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百四十五話 横須賀の海その三

「いけませんこと?」
「前から思っていましたが御飯やパンは」
「食べますけれど」
 それでもというのだ。
「やはりわたくしは」
「もやしですか」
「そちらになりますの」
「私達暫く極貧だったからね」
 未来がこのことを眉を曇らせて述べた。
「詠姉様は昔からだったけれど」
「案外貧乏な人少ないけれど」
 インデックスはちらりと当麻を見て言った。
「いることはいるし」
「俺かよ」
「当麻貧乏だから」
「貧乏は余計だろ」
「けれどそうよね」
「御前もその一員だろ」
「そうなの?」 
 自分の大食の自覚はないインデックスだった。
「私もなの」
「ああ、俺はいつも食うや食わずなんだよ」
 現実としてそうだというのだ。
「そんな状況だからな」
「あと君運もないしね」
 芝浦が当麻にこのことを言った。
「それもかなり」
「残念だけれどそうなんですよね」
「その分もあってね」
「お金がないんですよ」
 まさにというのだ。
「何かと」
「それで生きることに必死で」
「毎日サバイバルですよ」
 そうした状況であることを自ら言うのだった、そうした話もしつつ決戦の用意を順調に進めていった。
 決戦まであと十分、その時間になると秋山は言った。
「あと少しだ」
「いよいよ、ですね」
「はじまりますわね」
 真希と寿々花が応えた。
「長い戦いが」
「これから」
「そうだ、まずは力むな」
 秋山は仲間達に告げた。
「そして焦るな」
「そうですね、焦ったり力みますと」
「本来の力が出せませんわね」
「気持ちを落ち着けてだ」
 そのうえでというのだ。
「ほぐしておくことだ」
「そうですね、気持ちは」
「そうすべきですわね」
「若し気持ちが逸ると」
 夜見も言ってきた。
「そこから失態を犯してしまいます」
「夜見でも焦るの」
「はい」
 結芽にすぐに答えた。
「ですからあえてです」
「気持ちを落ち着ける様にするの」
「そうしています」
 務めてだ、そうしているというのだ。
「常に」
「そうなのね、あたしはね」
「貴女は、ですね」
「いつも楽しんでるからね」 
 結芽は夜見に笑って言葉を返した。
「だからね」
「それで、ですね」
「焦ることはないよ」
 そうだというのだ。
「リラックスしてるよ」
「それは何よりです」
「そしてね」
 結芽はさらに話した。 
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