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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE227 モルターレ再び・・・デッドカーチェイス!

後9時丁度・・・既にBoB本戦が開始されてから1時間・・・恐らくは後半戦、そして4度目となるs手ライト・スキャンが行われる時間となった!by立木ナレ


ドザイモン「されと・・・だいぶ参加者の人数が減っちゃいましたけど4度目のサテライト・スキャンを始めま~す」

のろ太「ぐお~zzz」

ドザイモン「え~、見ての通り・・・寝坊助なのろ太君は9時になった途端に鬱陶しいイビキを書きながら爆睡中・・・全くどこまでも役立たずだよね~。BoB参加者の皆は絶対にこうならないようにね。なんだか今回は徒党を組んでる人たちがいるみたいだけどさ、ルール上は全く問題ありません!ただ・・・最終的に優勝できるのは一人だけなので、徒党を組む場合は何時相手を切るか、裏切るかが問題ですなぁ~」

そんな相変わらず要領を得ないドザイモンとモックのやり取りに、かつてのSAOのガチャモン&モックのやり取りの煩わしさを感じつつも端末に表示される光点のチェックだ。

スネーク「確かに、俺とお前さん以外にも手を組んでるペアが少なくとも一組は存在するようだな」

俺「どこだよそりゃ?」

スネーク「ここだ、川の西側に密着して並んでる二つの点を見てみろ」

スネークに言われた通り端末に一瞬視線を移してみると、そこに表示された名前は【Kirito】と【sinon】だった。

俺「キリトの奴が誰かと組んでるのか・・・」

スネーク「もう片方のキャラクターネームはシノンと呼ぶ・・・」

俺「マジか・・・」

ローマ字表記では無かったせいで俺が読めなかった【sinon】はあの孤高の女スナイパーのシノンだったとはな。

スネーク「さっきのサテライト・スキャンでもこの二人はほぼ密着状態だった。それだけなら近接戦闘中とも考えられたが、その状態が15分以上も続くとはまず考えられんからな。他のプレイヤー達もキリトとシノンが手を組んでいるのは確かだろう。――しかし、あの人を寄せ付けないシノンが手を組むとはな・・・」

俺「キリトの天然女たらしスキルはむしろ遊んで無さそうで、ガードの固い女に対しては特に効果があるんだよ・・・」

アスナ、リズベット、シリカ、挙句の果てには妹のリーファまで・・・奴によって誑かされた女どもは尽く俺が普段引っ掛けている女たちとは全く違う、性に対して初心でガードが固く、それ故に気軽にそうった事を許さず落とすのが難しい相手のはずだが・・・あのキリトは自身も普段は女遊びなど全くするタイプではないにも関わらず・・・今回のシノンと言い、遊んでいないタイプの・・・俺にして見ればむしろ落とし甲斐のある女に限ってキリトは尽く誑し込む始末だ・・・・

スネーク「他に生き残っているのは・・・前回準優勝者の闇風、No-No、huuka・・・やはり名の知れたプレイヤー達が残って来たな」

俺が余計な考え事をしている最中にもスネークはサテライト・スキャンによって端末に表示されたプレイヤーの名前を次から次へと調べ続けていた。

スネーク「お、いたぞ!街の中央の下地ア無風の建造物の外周部に銃士Xだ!」

俺「スティーブンの方はこの辺にはいねぇらしいな・・・」

スネーク「そうなると、死銃の正体は銃士Xと言う事か・・・?」

俺「そこまではまだ分からねぇけど・・・どうするか」

この時、未だにシノンと手を組んでいるキリトの方に向かってみようかとも俺は考えていた。キリトはキリトで死銃の正体についてどこまで把握しているのだろうか?
俺とスネークの考えでは今の所の容疑者は銃士Xとスティーブンのどちらかであり、死銃はモルターレと手を組んでいる可能性が高い・・・つまり銃士Xの近くにはモルターレがいない時点で怪しいのはスティーブンの方だと言う考えになっているわけだが・・・

スネーク「どうするオズマ?」

俺「やっぱりスティーブンの方が俺は怪しいと思う・・・だが奴がサテライト・スキャンでも位置が分からないって言うなら、モルターレの方を狙う。奴らが組んでる事を前提とすれば、モルターレに比較的近い場所にスティーブンがいるはずだからな」

スネーク「モルターレか・・・お前さんのSAO時代からの因縁の相手でもある奴か・・・奴の居場所は川岸から100メートル程度離れてる位置で待機しているらしい、キリトとシノンにだいぶ近いな」

俺「構わねぇよ、アイツらがどこまで気が付いてるか分からねぇが、俺達は俺達でやる事やっとくか」

俺はシフト1からのアクセルの踏み込みで加速、サテライト・スキャンに表示されたモルターレが潜んでいるらしい川岸が見える位置を目指して加速を続ける。

スネーク「奴は・・・来るだろうか?」

俺「今まで通りなら襲ってきやがるさ」

助手席で双眼鏡で周囲を警戒しているスネークが俺に話しかけてくる。俺はスネークの言葉に答えながらハンドルをせわしなく切り、シフトチェンジを幾度も繰り返して、その間にもS2000のスピードメーターは100キロ以上を保っていた。

俺「今まであのぼろマント・・・・スティーブンに攻撃しようとするたびに奴は俺達の邪魔をしてきやがっただろ?」

スネーク「死銃の殺人計画をスムーズにこなす為にモルターレがサポートをしていると言う事か?」

俺「だと思うぞ。俺等みたいな邪魔者を追い払うためのな・・・!?」

俺が運転するS2000のF型エンジン音に混じり――水平6気筒のエンジン音が聞こえたのを俺は聞き逃さなかった。

俺「奴だ・・・さっきのポルシェ992のエンジン音だな・・・!」

スネーク「早速御出ましか・・・!」

やはりモルターレの近くには死銃――スティーブンがいると言う事だろう。俺達が近づいてきたことに警戒し、モルターレがさっきのポルシェ992で迎え撃ちに来たわけだ!

スネーク「見えたぞ!あの赤いポルシェだ!」

俺「撃て!向こうは運転手だけだから今はM4カービンで撃てないはずだ!」

スネークは俺の指示通り助手席から身を乗り出して、H&K MG4を構えてフルオート射撃を開始していた。正面から向かって来るポルシェ992はデコボコ道をものともせずに強引に走って弾道から大きくずれた位置に走っていた。

そして、ポルシェ992はそのまま俺のS2000に向かって突っ込んで来ようとしていた。やべぇ・・・!S2000がせいぜい1200キロ程度なのに対してポルシェ992は1500キロを超える重量級・・・正面からぶつかり合った場合はこちらが不利なのは明白・・・加えて言えばS2000はオープンカーで今もソフトトップを開けて、オープン状態なので助手席からシートベルトを外して身を乗り出しているスネークが放り出されちまう!

俺「振り落とされないように掴まれ!」

スネーク「ぬおぉ!?」

時速100キロ強の速度からのサイドターンを実行した。S2000の車体はポルシェ992と衝突しようかという間際に、大きく右に円を描く様に横滑りをしていた。
そして、丁度ポルシェ992が俺のS2000に背を向ける状態になり、その状態からターンを止めて、シフトチェンジ、さらにアクセルを踏み込み一気に加速してモルターレが運転するポルシェ992に対して完全に後ろを取った状態となった。

俺「スネーク!」

スネーク「分かってる!!」

この状況下であればスネークは俺のその叫び声だけで、今のうちに後ろから狙い撃ちをしろという意図が分かっているようだった。
前を走るモルターレのポルシェ992も後ろから狙い撃ちされると察して大きく左に車体を傾けて曲がろうとするがスネークはそれを逃さず前を走るポルシェ992に向かってH&K MG4の5.56x45mm NATO弾をフルオート射撃で撃ち続ける。

大口径の弾丸が次々と優美な赤い外装をしたポルシェに打ち込まれてそのボディに大きな穴を次々と、着弾サウンドと共に増えていく。

スネーク「タイヤをパンクさせてやったぞ!」

俺「そりゃ願ったりだ!」

俺もタイヤがパンクするような破裂音を聞き逃さなかった。RR(リアエンジン・リアドライブ方式)であるポルシェ992は後輪駆動であるがゆえに、降臨タイヤがパンクするのは前輪タイヤがパンクする事よりも格段に致命的だ。
真っ直ぐ走る事が出来なくなったようでポルシェ992の車体は左側に大きく歪み・・・ブレーキで止まろうにもパンクしたタイヤはかなりのスピードを出していた車体を満足に止められず、遂に真横に車体は横転する。

そしてポルシェ992の車体が丁度180度真横になり、運転手であるモルターレを下敷きに使用と言う時に・・・スネークの怒鳴り声に近い怒声が響き渡ったのだった。

スネーク「不味い!お土産グレネードだ!」

俺「―――!?全部ぶっ飛ばす気かよ!!」


お土産グレネード・・・・それは負けそうなプレイヤーが巻き添え狙いでグレネードを転がす行為・・・所謂自爆行為!!by立木ナレ


横転したポルシェ992の運転席から赤い発光エフェクトの直後、激しい爆音のサウンドがやかましく轟き、次の瞬間には超高級者であるポルシェ992を木っ端みじんに吹き飛ばす大爆発が起きていた。

スネーク「爆破した車の破片が!!」

俺「当りそうな破片を迎え撃つっきゃねぇ!」

俺とスネークはメインアームで俺達のS2000に直撃しそうな、木っ端みじんに吹き飛んでくるポルシェ992の残骸や破片をひたすら迎え撃っていた。
それでも完全に無傷で済むはずはなく・・・・爆風が収まり、残骸が吹き飛ぶのが収まり、そしてその頃にはS2000のボディには小さな破片が直撃したであろう痛々しい傷跡が幾つも付いていた。

スネーク「耐久値は・・・・残り60パーセント程度と言ったところだな・・・」

俺「エンジンが生きてりゃどうとでもなる。それにこれで死銃――スティーブンは邪魔者を排除してくれるモルターレを失ったわけだ」

さっそく、スティーブンの方を襲いに行こうか、しかし奴の正確な場所はハッキリしたわけではない。ひとまず俺とスネークはすっかり弾丸を消耗したメインアームのマガジンを交換していた時だった。

それは黒一色の人影・・・髪も黒く長い、女のプレイヤーの姿をしたそいつは俺達に気が付くや否や、大きくて両手を振って武器を構えていない事を強調するようにこちらに走って来ていた。

スネーク「速い・・・あれはキリトか!?」

俺「ああ、紛らわしい(ナリ)してやがる・・・」

STR先行型に加えて、全体の装備重量が軽量である事を含めてもその動きは確かに速かった。そしてキリトは車の一台くらいは余裕で飛び越えられるであろうジャンプで2シーターで本来は二人乗りであるS2000がオープンである事を利用する形で、座席後方の狭いスペースに入り込んでいた。

キリト「お前、オズマなんだろ!?頼む、俺が今から伝える道順に沿って走ってくれ!」

俺「やっぱりお前かよキリト・・・・相棒はいねぇようだが、そいつが大ピンチってか?」

キリト「そうだ、シノンが死銃に撃たれる前に急げ!早く!」

どうやら、キリトも俺が死銃事件の調査のためにGGOにフルダイブしている事はとっくに気が付いているようだった。
キリトの様子からしてこれ以上止まって話している余裕がないのは明白だった。

スネーク「話は車を走らせながらでも出来る!ここは言う通りにするぞオズマ!」

俺「分かってらぁ、飛ばすから振り落とされんなよ!」


オズマ、キリトと唐突に合流!そしてキリトの相棒であるシノンの窮地! 死銃の脅威が迫っていた!by立木ナレ


 
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