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GSネギま

作者:星 ハヤト
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忍者VS横島

 
前書き
茶々丸を助けたあとです 

 
ネギは横島に言われたことを考えていた
もしかして魔法の方向転換が間に合っていなければと考えると
震えを止められずにはいられなかった
『兄貴?大丈夫ですか?でもなんであんなやつの言うこと聞いたんですか?確実に倒せるチャンスだったのに』
『うるさい!エロオコジョ!!あんたのせいでね』
『やめてください!アスナさんもカモくんも』
カモとアスナは揉め
ネギは自分のやろうとしたことを後悔していた
『それに横島さんがいなかったら本当に茶々丸さんに取り返しのつかないことをしたかもしれないんだよ』
『それが甘いんですよ!!』
『だとしても僕の大事な生徒には変わりないんだ』
『なら、論より証拠!俺っちが『まほネット』で調べた結果、エヴァンジェリンは元600万ドルの賞金首だったんすよ!女・子供には手にかけなかったらしいけど、魔法使いの間じゃ誰もが恐れる極悪人!』
『な、何で、そんなのがウチのクラスにいるのよー!』
『吸血鬼·····600万ドルの賞金首·····女・子供には手をかけない』
ネギはまた深く落ち込んでしまう
『そうっすよ、兄貴!今からでも遅くはね、もう一度茶々丸とかいうのを·····』
カモは再び茶々丸への攻撃を求めた
しかしネギは何も言わずに飛び出して行った
『ネギ!!』『兄貴!!』
『追うわよ!!』
アスナとカモはネギを追いかけて行った
自分がやってしまったことに対する罪悪感で
いっぱいのネギはこのまま国に帰ろうと思うぐらい
落ち込み悩んでいた
そんなネギをたまたま目撃してしまったのが
(ネギ先生?また誰かに見つかるぞ!でもなんかかなり負のオーラが出てるが大丈夫か?)
面倒見がいいのが横島である
やはり見捨てることなどできる訳もなく
仕方ないと思いひっそりと追いかけることにした
するとネギは木に当たり
落下してしまった
(あ!落ちた!何をやってるんだ!!)
落ちた付近を探していると
ネギを見つける
『おい、大丈夫か?』
『横島さん·····なんで??』
『お前がフラフラ飛んでるから、なんか嫌な予感がしたからしょうがなく来たんだぞ』
横島はネギに手を差し伸べた
だが、ネギはまだ上手く気持ちの整理がつかないうちに
横島に会ったことに動揺していて
少し後ずさりしてしまった
すると
『ネギ坊主!離れるでござる』
横島に向かって飛苦無が飛んできた
もちろん軽く避ける
『長瀬さん?!』
『ネギ坊主大丈夫でござるか??』
『は、はい!助かりました、実は·····』
『わかってるでこざる、まずはあの方を倒す』
『えっ!?』
どうやらネギの様子をみて
横島を敵と勘違いしたようで
『おいおい、そこの忍者の姉ちゃん!?いきなり攻撃してくるとは危ないだろうが!何を考えとるんじゃ!!』
『そちらこそネギ坊主に何をしたでござる?』
『いやまて!俺は·····』
横島が状況を説明する前に楓は攻撃を仕掛けてきた
忍者らしく素早い動きだった
(こりゃなかなかいい攻撃してくるな、こっちの世界でもそれなりに力はありそうだが)
(当たらない!只者ではないと感じたが)
楓は驚くと同時に嬉しさを感じていた
自分の力を思う存分に発揮できると思ったからだ
『貴殿は何者でござる?名前は?』
『横島忠夫だ、とにかく話せばわかる!』
『拙者は甲賀中忍!長瀬楓!参る!!』
楓は16分身の技を使った
『げっ!まじで忍者かよ』
凄まじい攻撃に横島は驚く
(長瀬さん、本当に忍者なんだ)
なんてネギは少し観客のような気分になっていた
しかし
楓の攻撃はことごとく避けられ返される
(当たらない、そればかりか)
『楓ちゃんだっけ?そろそろ終わりにしない?』
『まだこれからでござるよ』
『もう勘弁してくれ!避けるのも疲れるんだぞ!女の子には手は出せんし、こんな可愛い子となぜ戦わないとあかんのだ!』
楓はふと可愛いと言われたことに
動揺してしまう
(可愛いと言われるのは久しぶりでござるな、やっぱり大人の余裕ってやつなのか)
『だからそろそろ分身は終わらせてくれ』
『なぜ拙者に言うでござる?』
『何故って君が本体だからだよ!』
楓は横島が本体にのみ話しかけてくることに驚いた
『どんだけ分身に力を注いでも本体とは霊体が違う!俺は目も勘もいいからな!』
『本体並に力を注いだつもりでござるがまだまだ見誤ったでござるか!!』
『早く終われよ!俺はネギを探しに来ただけだしな』
楓は分身をやめる
横島も安心して力を抜く
『ネギ!お前は早くフォローしんか!!』
『すいません、長瀬さんの技に見とれてしまって』
ようやく落ち着いて話せるようになった
『全く!ネギにはこんな女子大生の知り合いがいるなんてな、是非紹介してもらいたいぐらいだぜ』
『横島殿!拙者はネギ先生の生徒でござる』
横島は考えた
確か小竜姫は中学生のクラスになったと言っていた
つまり··········
『長瀬ちゃんは中学生!?!?』
『どこを大学生と間違えるでござるか!!』
苦無を横島に突き刺す
『悪かった、謝るからそれをしまってくれ!』
『わかれば良いでござる』
『じゃあ楓ちゃんだな、しかし忍者って凄いな』
『横島殿は何者でござる?ここまで手も足も出ないのは久しぶりで正直悔しいでござる』
横島としてはそこまで何をした訳でもないが
回避能力だけは人一倍にあるために
特に力を出したわけではないのだった
『いやいやその歳でここまで出来たら凄いよ、俺はもう少したってからだからな、力に目覚めたのも』
『それは詳しく聞きたいでござるが』
『それよりもネギ』
『すいませんでした、横島さんに言われたことをいろいろ考えていたら』
ネギは楓に魔法のことはバレないように
説明する
『ってことなんです』
『つまりネギ坊主が悪いことをしてそれを横島殿に説教されて森に迷い込んだってことでござるな』
『まぁそんなところだ!全く困ったやつだ!』
横島の誤解はきちんと解けた
楓はそれよりも本気を出したのに
1発も当てれなかったことを悔しく思っていた
(強いとは感じたがここまでとは·····)
(楓ちゃんはバトルマニアだな、失敗だったかな、大人しく殴られるべきだった)
『しかし楓ちゃんは凄い忍者だな』
『拙者は忍者ではないでござる』
『いやいやツッコミどころ満載だな』
『横島殿は何者でござるか?拙者の攻撃を見事に避けきるとは·····』
横島は嫌な予感がしていた
これはまた再戦を申し込まれると
『ネギ!帰るぞ!!どうせお前のことだから飛び出して来たんだろう?』
『えっ、でも·····』
『ネギ坊主、良かったら拙者と一緒に修行してみるか?』
『あっはい·····!』
『じゃあ俺は来れで·····』
『横島殿には手伝いをお願いするでござる!』
逃がさないように横島を捕まえる
腕を絡ませて
(胸が当たっとる、ワザとなのか!!いかんぞ、見た目は良くても中学生!負けるな俺のジャスティス!!)
人知れず何かと戦う横島だった
それをしばらく笑いながらやり続ける楓であった
 
 

 
後書き
女の子には弱い横島でした 
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