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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE226 捜索・・・死銃とモルターレ

ラフィン・コフィン・・・・!通称『ラフコフ』・・・・それはかつてゲームオーバー=死を意味していた悪魔のデスゲーム、ソードアート・オンラインにおいて、公然とPK行為を行う快楽殺人集団によって結成された最悪のギルドであった・・・・!

彼らは次々と新たなるシステムの盲点を突いた手口を次々と発案、それによる被害者は100人を超えて、最終的に2024年8月に攻略組の有志を募った討伐戦によって壊滅・・・だが、その討伐戦による犠牲者の数はラフコフ側が21人。討伐隊側が11人という最悪の結果となり、最終的にギルドのボスであるPoHを除いた12人が捕縛される事となったのであった・・・・by立木ナレ



スネーク「本当なのかオズマ?あのモルターレがSAO生還者・・・・そして殺人ギルドに属していたものだと言うのは・・・?」

俺は先ほど交戦し、ついさっきポルシェ992で逃走したモルターレがラフコフのメンバーである可能性をスネークに話していた。
俺もそうだったが、まさかここに来てモルターレが死銃の可能性である以外に悪名名高いSAO生還者の快楽殺戮者などとは思ってもみなかっただろう。

俺「十中八九・・・かなり自信を持って言える事だ・・・あの首元の棺桶もそうだが・・・」

そして俺が強い確信を持ったのはモルターレが残したあのセリフ。『イッツ、ショウ・タイム』あれはラフコフのボスであるPoHが殺戮の前に決め台詞として使っていた。
無論モルターレがPoHだとまでは言わないが・・・いや、俺は既にこの時点であのモルターレの正体についてかなり目星をつけていただろう。

スネーク「オズマ、ともかくその推測が正しいのなら。SAO時代のモルターレのキャラクターネームが明らかになれば足が付く、自身はあるんだろ?」

俺「ああ、本当ならすぐにでも大会を放棄して進藤の奴に報告したいところだが、奴が死銃、あるいは死銃の仲間である可能性が極めて高くなった今は、そうはいかねぇ・・・」

スネーク「うむ、それにあのぼろマントもモルターレと同じくらい怪しい・・・というか実質ペイルライダーを殺害したのはぼろマントの方だからな。奴らをこれ以上ゲーム内で野放しには出来んだろう」

その時、アラームの振動を感じて時計を見ると時刻は8時45分丁度・・・3回目のサテライト・スキャンが行われる時間となっていた。

スネーク「オズマ、ひとまずはぼろマントがまだいるかもしれん橋を監視してくれ。俺はこれでぼろマントの名前を確認する」

俺「そうだな、モルターレがぼろマントと組んでる死銃の仲間だとしたら、ぼろマントを攻撃しようとしたらまた、奴が妨害してくる可能性が高いしな」

サテライト・スキャンによる電子スキャンは隠蔽物程度で誤魔化す事は出来ず、スネークによると洞窟の中に隠れるくらいしか逃れる手段は無いらしい。
あの鉄橋はもとより、ついさっきまでモルターレが俺達を襲撃する為に潜んでいた場所の当たりにもそんな洞窟は無いので奴らがサテライト・スキャンを逃れられるとは思えない。

ところが―――

スネーク「むっ・・・無いぞ・・・」

俺「無いだって?」

俺は鉄橋を監視したまま思わず聞き返していた。鉄橋には既にぼろマントの姿は無く、どこかに移動したのだろうが戻ってくる様子も無い。とは言え近くにまだいるはずなのだが・・・・

スネーク「ああ、鉄橋の周囲にはDeadしたダインの発光dけが表示されている状態だ。ぼろマントはやはり流石にいどうしたみたいだが、しかし川岸を渡れば間違いなく気が付くはずだ・・・・」

俺「モルターレの方は分かる・・・あ、いや。奴なら今、鉄橋を走り抜けたところだ」

モルターレの居場所を聞こうとしたが、その矢先俺が監視している鉄橋を、モルターレが運転していた赤いポルシェ992が走り抜けていくのを俺自身が目撃しているんだ。

もしモルターレとぼろマントが手を組んでいるのなら、その途中でぼろマントを拾ってきているかもしれないしな。

スネーク「オズマ、いま光点を数えてみたが、やはり数が合わない・・・まだ生き残っているプレイヤーが17人で、死亡しているプレイヤーが十一人で合計二十八人の状態だ」

俺「開始時点で30人いたはずだからな・・・さっきぼろマントにやられたペイルライダーの他にももう一人光点が足りないって事だな」

スネーク「その足りない一人が何かしらの手段を用いてスキャンされているのを防いでいる死銃と言う事になるわけだが、今は移動中なのか――クソ、画面から全ての光点が消えた!」

俺「これで、後15分間はまた自分の勘で索敵するっきゃねぇな。俺達も移動するか」

スネーク「ああ、ここでじっとしてるばかりじゃ他のプレイヤーに強襲される危険性が高いからな。運転は引き続き頼んだぞ」

再び死銃と、そしてモルターレを探し車を走らせるオズマとスネークであった。そしてそれとは別に死銃を調査する為に行動しているキリトはその頃GGOの狙撃手(スナイパー)シノンと共に行動していた・・・・


※ ※ ※


一方その頃のALO(アルヴヘイム・オンライン)ではアスナ、リーファ、ユイ、リズベット、シリカ、ついでにクライン・・・エギルを除く何時もの面々がゲーム内でBoB(バレットオブバレッツ)を観戦していた・・・・!ここは空中都市イグドラシル・シティでキリトとアスナが共同で狩りている部屋であり、そこが今日の集まりの会場となっていた。
月額2千ユルドの賃料を支払っているだけあり、その室内は相当の広さを誇り、綺麗に磨かれた板張りの床の中央にはソファーセットが置かれ、壁にはホームバーまで設えられており、棚に並んでいる無数のボトルは、仮想世界でも酒のみキャラを貫ているクラインが巡って集めて来た者であった!
女性陣達の目的は言うまでも無くこぞって思いを寄せる相手であるキリトの活躍を見守る事・・・一応オズマもGGOにフルダイブしている事・・・BoBに参戦している事も周知なのは確かだが・・・あくまで目当てはキリトであった!

当初はキリトは何時になったら映るのか?キリトの事だからガンゲーなのに剣を使ってるんじゃないかなどと朗らかな笑い声が部屋に満ちるなど楽しく談笑!
死銃・・・更に言えばSAO時代の因縁のあるかもしれぬ相手と対峙するかも・・・・そんな事など全く想像もしていなかった・・・・だが!


「・・・俺と、この銃の、真の名は、死銃(デスガン)・・・・」


それはフードの奥の闇で、赤く光両目が禍々しく瞬き、そして機械的な声であった・・・・モニターの中央、ぼろマントの見えない顔に向かって視野が落ち込んでいく・・・再び声・・・


「俺は、いつか、貴様らの前にも、現れる・そして、この銃で、本物の死をもたらす、俺にはその、力がある」


黒い銃が小さく鳴く・・・アスナはこの時、思わず身構えていた。そしてそんな彼女の恐怖を見スカスカのように、ぼろマントはフードの奥で笑みの気配を漏らす。再び・・・・声!


「忘れるな。まだ、終わっていない。何も、終わって、いない。―――イッツ・ショウ・タイム」

そのたどたどしい英語を聞いた瞬間、最後の・・・そして最大の衝撃!――アスナはぼろマントを知っていると言う確信を感じる!

そしてもう一人・・・あのSAO最悪の殺戮の戦いの参戦者の一人であったクラインがバンダナの下の領目を丸く見開き・・・しゃがれた声が遮る!

クライン「う・・・嘘だろ・・・あいつ・・・まさか・・・」

アスナ「クライン、知ってるの!?アイツが誰なのか!?」


クラインは昔の名前までは憶えていなかったが・・・一つの断言を口にした、それはあのぼろマントがラフィン・コフィンのメンバーであると言う事を・・・!それを聞いた途端、アスナだ毛でなく、リズベットとシリカまでもが激しく息を吸い込んだ!

そして、シリカからこの場で唯一SAOプレイヤーではなかったリーファに、かの殺人ギルドの猛威とその消滅に付いて簡略に説明し、聞こえた後、リーファは一瞬強く唇をかむと、アスナを見て言った。

リーファ「アスナさん。お兄ちゃん、きっと、知ってたんだと思います。GGのさっきの人がいる事・・・夕べ遅くに帰って来てから、なんだか様子がおかしかったんです・・・。もしかしたら・・・昔の因縁に、決着を付ける為にGGOに・・・」

それを聞いたアスナは、決意する。キリトの・・・そしてオズマの依頼主である二人の男・・・総務省の菊岡と進藤と連絡を取り、呼び出して問い詰める事を決断!


※ ※ ※


スネーク「おいおい・・・随分と粗っぽい運転をしてくれるな・・・」

俺「ここじゃどうせ道路標識も速度制限もねぇんだ。現実(リアル)の公道じゃ滅多に出来ねぇドラテクを思いっきり発揮する良い機会でもあるんだよ」

FRの特性を生かしたブレーキングドリフトで重装備に身を固めたプレイヤーが放ったフルオート射撃の弾丸を全弾避けつつ、その勢いのままドリフトを続けて・・・立ち上がりからの急加速でサブマシンガンに持ち替えた直後の敵プレイヤーをそのままひき殺して一丁上がりだった。

俺が運転するS2000の下敷きになった敵プレイヤーのHPはあっという間に全損し、死体はその場に残った状態で赤いDeadタグが回転しはじめていた。

スネーク「死銃は川沿いに来たに向かったはずだ。おそらくは何処かに身を潜めて、9時のサテライト・スキャンで次のターゲットを決めるつもりだろうな」

俺「んで、死銃とモルターレが組んでるなら、死銃の近くにはモルターレがいやがる・・・死銃の邪魔をしようとすればまた奴がそれを阻んできやがる・・・」

スネーク「だが、幾ら奴と言えど狙撃手(スナイパー)である事には違いは無い。北に向かい続ければ、川向こうの森もすぐに途切れるからな。その先は島の中央都市廃墟まで見通しの良い野原だ。となると奴は次の狩場に選ぶとしたら恐らくは、あの廃墟が順当だな」

スネークはそう判断しつつも、死銃が未だに俺達の想像し得ない未知の力を持っているのかもしれないと言う不安はやはり拭いきれない。
だとしても他に判断材料がない以上、今はスネークが考えた提案通りに行動するべきだろう。

俺「街を目指すぞ。途中で他のプレイヤーが襲ってきたら、逃げ切れるんなら逃げ切るが、しつこいようだったら返り討ちにする」

スネーク「頼んだぞ。出来る事なら平常時は安全運転でな・・・」

俺「分かってる、それと9時のサテライト・スキャンが近いから逃すなよ」

俺はシフト1からのスタート、そして一気にアクセルで加速し、シフト2、更にシフト3と次々とシフトチェンジを続けて街を目指して走り続ける。

俺「そう言えばよ、あのぼろマント・・・死銃のキャラネームは相変わらず分からねぇままだよな」

スネーク「それはそうだが、モルターレと組んでいるのならモルターレに一番近い位置のプレイヤーが怪しいと睨む事は出来るだろ。あのぼろマント以外の死銃候補だったペイルライダーは違ったが、他に候補となるのは銃士Xかスティーブンのどちらかだ」

俺「街にいるのが片方ならそいつでほぼ決まりなんだがな・・・」

スネーク「両方いるのだとしたら厄介だな・・・今のうちにどちらを優先して狙うかを決めた方がいいかもしれんぞ」


続く・・・オズマとスネークの死銃との戦いはまだ続く!!
 
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