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八条学園騒動記

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第五百三話 慣れることその三

「変わるから」
「こうしたことの好みは」
「だからジュリアも目にしていると」
「急になのね」
「変わったりもするかもね」
「そうしたこともあるのね」
「うん、僕だってね」
 ジョルジュは自分のことも話した。
「子供の頃は漫画で水着シーン観るだけでね」
「恥ずかしかったの」
「そうだったんだよ」
「嘘みたいね」
「それがだよ」
「今やね」
「こんな風になったから」
 漫画の水着どころか実際の水着もっと言えば下着姿を見ても恥ずかしくならなかった、そうなったというのだ。
「だからね」
「人間は変わるってことね」
「このこともね」
「そうなのね」
「うん、あと考えてみれば」
「どうしたの?」
「いやあ、水着と下着の違いって」
 ジョルジュはここでこのことについて述べた。
「あるかな」
「デザインや露出で、っていうのね」
「うん、あるのかな」
「あれでしょ、泳ぐ為のものがね」
「水着だね」
「実際水着って下着にもなるし」
「プールとか海に行く時に下に着て行ったりするね」
「そうしたこともするし」
 だからだというのだ。
「違いはね」
「ないよね」
「用途もね」
「そうだよね」
「まあ泳いだ後下着忘れたらね」
「その時はまずいけれどね」
「その時は買わないと」
 近くの店、例えばコンビニ等でだ。
「いけないけれど」
「それでもだね」
「そうしたこともするし」
 泳ぐ前に既に服の下に着たりもするというのだ。
「だからね」
「違いはっていうと」
「ほぼないのが現実でしょ」
 ジュリアもジョルジュに言った。
「実際のところ」
「やっぱりそうだよね」
「だからグラビアでも」
 アイドルのそれでもというのだ。
「結局はね」
「水着と下着って違わないよね」
「何か下着の方が言われるみたいだけれど」
「実際に言われるよ」
「ほぼ同じなのに」
「何か下着って妙にね」
 ジョルジュは今度は下着について専門的に話した。
「いいって言う人がいるからね」
「水着よりもなの」
「露出とかが変わらなくても」
 それでもというのだ。
「違うみたいだよ」
「感じるものが」
「下着の色とかデザインとか」
「そういうのがなの」
「水着よりもいいってね」
 感性、それでだ。
「まさにね」
「そういう理由でなのね」
「下着の方が注目されるかな」
「アイドルのグラビアだと」
 つまりアイドルの下着姿を見て、というのだ。
「そっちの方が人気出るかな、ただね」
「やっぱり水着と下着は」
「違わないね」
「そうでしょ」
「僕は今その考えになったと」
「達観ね」
「達観っていうか実際露出変わらないから」
 水着と下着ではだ。 
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