八条学園騒動記
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第五百三話 慣れることその一
慣れること
ジュリアはジョルジュの提案で所謂成人ゲームやアニメ、漫画、小説といった創作に慣れることになった。だが。
このことについてだ、ジュリアは言うのだった。
「目にしたらお顔が真っ赤になって」
「読めないんだ」
「とてもね、遊ぶことも」
ゲームの方もというのだ。
「抵抗があって」
「お顔が真っ赤になって」
「その場面だけね」
「観られないんだ」
「昨日動画サイトで観たわ」
ジョルジュが話したそれでというのだ。
「試しにね」
「何のゲームかな」
「ええと、ましろ色のかしら」
「ああ、ましろ色の少女」
「その作品だったわ」
「高校を舞台にしたゲームだね」
「可愛い娘が一杯出るね」
そうした、というのだ。
「絵が凄くいい」
「あれイラストレーターの人がいいから」
「あの絵は最高だったわ、声優さん達もね」
「好評なんだよね」
「ストーリーもよかったと思うけれど」
「そうしたシーンは」
「私が観たサイトだと乳首だけ駄目だったけれど」
それでアップした人の編集で乳首だけ隠されていたのだ。
「けれどね」
「そのシーンを目にして」
「もうね」
それでというのだ。
「お顔が真っ赤になって」
「そのシーン最後まで観られた?」
「とても観られなくなって」
恥ずかしくなってというのだ。
「スキップしたわ」
「やっぱりね」
「そうして」
そしてというのだ。
「もうね」
「観なかったんだ」
「そのシーンだけはね」
「じゃあね、本当に水着とか下着とか」
「そこから」
「想像は出来るかな」
ジョルジュはかなり具体的に尋ねた。
「こっちは」
「男の人のタレントさんとかアイドルとか」
「俳優さんのね」
この時代は男もそうした姿になってグラビアを飾る、女性用にそうしているが同性愛者用でもある。
「そういうのは」
「全然ね」
「平気だね」
「そうしたね、本物がね」
「駄目なんだ」
「そっちの創作が」
「グラビアはよくて」
「平気よ。あとあたしレズじゃないから」
ジュリアはこのことは断った。
「言っておくけれどね」
「ああ、それはわかってるから」
ジョルジュにしてもだった。
「もうね」
「そうなの」
「だってジュリアって女の子変な目で見ないじゃない」
「付き合いたいとかね」
「そんなことないから」
だからだというのだ。
「僕もわかるよ」
「そうよね」
「うん、じゃあ」
「きりっとしたね」
そうしたというのだ。
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