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おぢばにおかえり

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第四十九話 合格してからその十九

「大叔母さんに会いに。あと遊びに」
「じゃあ大阪に詳しいのね」
「はい、あちらの方は」
「大体難波に近いわよね、天下茶屋だと」
「それと住吉や新世界にも」
 そういった場所にもというのです。
「近いですよ。あと僕鶴橋や天王寺の方も好きです」
「天王寺もなの」
「動物園ありますから」
 天王寺動物園です、関西でもかなり大きな動物園です。
「あそこに行きますから」
「今も行ってるの?天王寺動物園に」
「そうしてます、一年に一回は」
「ううん、結構大阪に行ってるのね」
 私は教祖殿に入りつつ阿波野君に言いました、教祖殿はこの時も赤い光に照らされていて独特の雰囲気です。
「私も行くけれど」
「天下茶屋とかはですか」
「数える位しか行ってないわ」
「面白い場所ですよ」
 阿波野君は私にすぐに言ってきました。
「下町って感じで」
「神戸で言うと長田かしら」
「近いですかね」
「言われてみればそんな感じかしら」
 私の記憶の中にある天下茶屋もです。
「あと住吉とか東成とか生野、それに平野や淀川もそうよね」
「そうした区は下町って感じですね」
「大阪はそうした場所が多いわね」
 私はこうも思いました。
「何か」
「そうですよね」
 ここで二人で正座をしました、教祖殿も畳です。おみちの教会やそうした場所は日本の宗教なので絶対に畳です。
 参拝が終わってです、阿波野君は立つと隣にいる私にまた言ってきました。 
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