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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百四十四話 横須賀の海その五

「エレクさんはどう見ても士官だ」
「士官学校だからな」
「卒業すれば士官になるな」
「士官になる為の教育を受けているだけにな」
「やっぱりそうなるな、しかしな」
 薫はあらめて言った。
「俺達は数が多いせいもあるだろうがな」
「卒業すれば大体巡査みたいなものですね」
「そうだ、だから言う」
 薫は待遇面からも言い切った。
「働いたら負けだ」
「働かないとお給料が貰えないですよ」
「公務員だから貰える」 
 茂夫にもはっきりと答えた。
「だから荒魂なんかはだ」
「最初から暴れない方がですか」
「いい、だから出るな」
 こうも言うのだった。
「俺はずっとぐうたらしていたいんだ」
「凄いお考えですね」
「いいか、御前もこうした大人になれ」
 薫は茂夫に真剣な顔で告げた。
「働いたら負けだとな」
「それでいてお給料を貰う、ですか」
「立派な丘陵泥棒になれ」
 こう言い切った。
「いいな」
「おい、色々駄目過ぎるだろうがよ」
 蔵人はその薫に眉を顰めさせて突っ込みを入れた。
「そりゃあ一生怠けていたいってことだな」
「その通りだ」
「俺も流石にそれはないからな」
「あんた見たところ戦いたいタイプだな」
「それが趣味だからな」
「しかし俺達は戦いが仕事だ」
「それが仕事になればいいだろ」
 蔵人はこうした考えだった、それで言うのだった。
「何が不満なんだよ」
「それでも仕事は仕事だ」
 だからだというのだ。
「俺は仕事はしたくない」
「仕事なら何でもか」
「余計なことはなくて海岸で日焼けしたり風呂に入ってかんぴょう巻きを食ってねねと遊んで暮らしたい」
「ねね」 
 そのねねも言ってきた。
「そうして定年まで暮らしてだ」
「その後はどうするんだ」
「年金で暮らしたい」
「一生仕事しないでか」
「それが俺の夢だ」
「色々駄目な奴だな。おい」
 蔵人も呆れて言った。
「本当にな」
「幾ら何でも最低だな」
 タツマキもこう言うことだった。
「仕事はしろ、私達だってしているぞ」
「仕事はして当たり前だろうがよ」
 金属バットもこう言った。
「ったくよ、色々な奴がい過ぎだろ」
「それぞれの世界でね」
「どうなんだよ、このことは」
「安心しろ、こいつがいる」
 薫はここで沙耶香を紹介した。
「俺の代理で何でもしてくれる」
「やらないといけないことはしないといけないから」
 その沙耶香も言ってきた。
「やる」
「この娘が正しいな」
 霊幻が見てもだった。
「というか薫ちゃんは人間として駄目過ぎるだろ」
「何ていうか」
 ヴァルキリーが言うには。
「こうした人こそどんどん働いてもらわないと」
「私もそう考えている」
 紫もこう言ってきた。 
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