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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)

作者:あちゃ
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第2章:リムルダール編
  17:武器開発に着手。先人の知恵を生かせるか?

(リムルダール)
リュカSIDE

「おおリュカよ、よくぞ戻った。して……ウルスは?」
俺の戻りを確認したジジイ(ゲンローワ)は、複雑な表情で近付き元弟子のことを聞いてきた。
だから俺は(ウルス)から渡された手紙を投げつけ……

「どうもこうもねぇ! 酷い目にあったぞコラ! 何だあのゾンビ製造工場は!?」
不満の限りをジジイ(ゲンローワ)にぶつける。
勿論オブラートに包んでだけどね。(俺流の)

「そ、そうか……やはりそうであったか」
俺に投げつけられた手紙に視線を落とし、寂しそうに呟いて目を伏せる。
追悼でもしてるつもりだろうか?

「今後の為に、一応ウルスからの手紙に書いてある研究結果を解読してみるが……あまり気乗りはせんのぉ。ざっと読む限り『世界の何処かにある世界樹が鍵』との事じゃが、期待はせんほうが良いじゃろう。リュカよ……手間をかけさせて悪かったな」

何だアイツ!?
俺に働かせておいて、自分はやる気を微塵も見せないぞ。
渇を入れる為に毒沼に放り投げるか?

「リュカ」「リュカさん」
根暗ハゲジジイ(ゲンローワ)にむかっ腹を立てていると、突如聞き慣れない美女の声で呼びかけられた。
振り向くと……

「やぁヘイザンとミノリ。元気になったんだね」
そう、空腹病で病の床に沈んでいた美女二人が、無事に回復して声をかけてきたのだ。
もうアイツ(根暗ハゲジジイ)の事は忘れよう!

「私の病気を治してくれてありがとう。リュカのお陰で死なずにすんだぞ。これからは私も、このリムルダールの発展に貢献しようと思う」
「私からもお礼を言わせてくださいリュカさん。ヘイザンさん共々助けてくれてありがとうございます。私は昔のリムルダールで衛兵をしていた子孫として、この町を守っていきたいと思います」

「うん、こちらこそありがとう。でもまだ病み上がりだし、無理は禁物だよ」
「うむ、そうだな。でも何か協力できることがあったら言ってくれ。私はこう見えても金属加工に関して少しばかりの知識がある。きっと何かの力になれると思うぞ」

俺の言葉に素直というか図々しいというか、ヘイザンは協力出来そうな事を告げる。
金属加工かぁ……
そういえば銀とかも手に入れてるんだけど、如何すれば良いのか解らず持て余してるんだよね。

「あ、あの……私は難しい知識を持ち合わせてませんけど、戦う事に関しては自信があります! そこでなんですけど、ノリンさんやザッコさんやケーシーさんから頼まれまして、対ヘルコンドル用の武器を考えたんです」

「は? アホリン(ノリン)やケーシーが何でミノリに武器開発を頼むの?」
「あれ、聞いてないんですか? エルさんやゲンローワさんは病人看護で忙しく、リュカさんは更に街発展で忙しいから、この地方に病苦を振りまく元凶のヘルコンドルを倒す武器のアイデアを、病から回復した私たちで考えるんだってノリンさんが息巻いてましたけど……」

アイツ……アホのくせに、そんな事を考えてたんだ。
だから頭が良くなりたいってアホ丸出しの事を言ってたんだ。
本当にアホだな……俺の手を煩わせない為に、俺の手を煩わせて如何すんだ?

「それで……なんですが、私の持ってる戦う知識をお二人に提供して、考えついた武器があるんです!」
何処からかミノリの声を聞きつけて、ケーシーとアホリン(ノリン)が姿を現し、遠巻きに状況を伺っている。ザッコは友達の事を哀しんでるのかな?

「その武器なんですけど、ヘルコンドルって空を飛んでるじゃ無いですか。普通の武器じゃ届かないと思うんですよね。でもリリパットって魔物が使う武器をヒントに、飛んでる敵にも当てられる武器を思いつきました!」

つまり弓矢だな。それも強力な弓だ。
矢も細い枝みたいなのではなく、敵が翼で巻き起こす風にも勝てる様に太くて頑丈な矢だ。
そんな矢を放つ弓となれば、巨大で弦も強い弓になるだろう。

前世でも似た事を考えついた奴が居たなぁ……
皆同じ考えに辿り着くのか?
デカくて強力な弓矢じゃ、持ち運びにも連射性にも難があるだろうに。

俺が先読みして新兵器の完成を頭に描いてると、ミノリがつたない絵と文字で書き記した大弓の完成図を手渡してきた。
あぁ、アホリン(ノリン)だけの案だったら、完成図のメモで鼻をかんで丸めて奴の口に押し込むのになぁ……

「あ、ありがとう……ぜ、是非参考にさせてもらうよ」
俺はメモを受け取りミノリと遠巻きに見ていたケーシーに笑顔を見せる。
だがケーシーよりは手前に居たアホリン(ノリン)にも笑顔を向けた形になり、アイツも嬉しそうに喜んだ。お前じゃない!

「おおリュカ……丁度良いぞ」
複雑な思いでメモを受け取ると、話を聞いていたヘイザンが満面の笑顔で話に割り込んできた。
何が丁度良いのだろうか?

「私の持つ金属加工の知識を活用して、弦を紐では無く銀製にすれば、更なる威力を発揮できるのではないだろうか? 取り敢えず銀を5個ほど持って来てはくれぬか?」
「……銀なら沢山持ってるけど、大丈夫?」

言っておくが、この『大丈夫?』は『本当に知識を持ってるの?』って意味であり、『この銀で問題ない』の『大丈夫?』ではない。
ヘイザンは凄く美人だから、今後の為に言葉選びが大変だ。

「おお用意が良いな。うむ、この銀で問題ないぞ……でも銀とはカチコチだな。これでは紐状にしたりとか難しそうだ……わっはっはっはっ、これは困った」
やっぱり……だから不安だったんだよ。だってヘイザンって美人だけど、どこかバカッぽいんだもん。ホント如何すんだ?

「…………」
「…………」
俺の手のひらに乗ってる銀を見て、俺もヘイザンも黙ってしまってる。おい、知識を生かせ。

「……お、おお! わ、私待ちか!?」
美人って得だよね。
これがアホリン(ノリン)だったら間違いなく毒沼に叩き込まれてるもん。

「リュ、リュカよ……な、何とか銀を加工する事は出来ないか? ほら……噂に聞くビルダー特有の閃きとかで!」
何とかって言われても……

如何するか?
調合壺に粘つく液体と一緒に入れて煮詰めるか?
何か土と一緒に煮込んだ料理を作るピリンと同じ思考になってきたぞ。

リュカSIDE END



(リムルダール)
ザッコSIDE

町の中央付近でケーシーやノリン等の声が聞こえるべ。
如何やらリュカが帰ってきたみたいだ……
きっとオイラ達が皆で考えた武器の事を報告してるに違いねぇべ。

きっとリュカなら凄ぇ武器を作ってくれるべな。
だってリュカは出かける前の少しの時間で、イルマや他の二人の為に木で墓を組み上げてくれたんだから。
オイラは早速リュカから貰った木の墓を町の端にあるキレイな土の場所に設置しただ。
勿論その下にはイルマ等が眠っている……

リュカは女には激甘で男には厳しい奴だけんども、本当は優しい男だと解ってるべ。
イルマ等が狂ってしまいエルさん等に襲いかかったとき、ゲンローワの爺さんに言われ頭を潰して撃退したけんど……

安全になった後でイルマ等の頭を潰した血肉の滴る杖を見つめ、苦しそうな顔をしてた。
きっとリュカも辛かったんだと思うベ。
だってリュカ等はこの地に蔓延する病苦を無くす為に病人を見つけ看病をしてたんだべから。

だからきっと……
リュカはヘルコンドルを倒す武器を作り出し、このリムルダールを救ってくれるべ!

ザッコSIDE END



(リムルダール)
ノリンSIDE

俺達のアイデアを聞いたリュカは、ヘイザンからの漠然とした金属加工技術を何とかしようと、調合壺の方へと向かっていった。
何だかんだ言ってアイツは俺達のアイデアを形に出来るさ!
そう確信を持って俺達は互いに視線を交わして頷き合った。

それから数時間が経ち、リュカが作業部屋から何かを持って出てきた……
馬鹿デカい複雑な作りの物を持って。
間違いない……リリパットが持ってる弓を大きくした様なその形は、対ヘルコンドル用の武器だ。

「これ……使えるかなぁ……?」
だがリュカは自分が作った武器に自信が無い様子だ。
お前が作った物なんだから大丈夫だ……って言おうとしたら。

「リュカさん。ヘルコンドルは空を飛んでます……拠点内に高台を造り、そこに設置した方が良いでしょう」
とミノリが兵士らしく戦い方を指示した。
なるほどなぁ……

「え? あ……うん。そうだねぇ……」
凄ーぜ!
俺には思いつかなかったアドバイスだ!

リュカも早速拠点の中央に櫓を組み上げ、その上に大きな弓を設置した。
因みに武器の名前は『大弓』ってらしい。
そのままな気がするけど、それは仕方ないよな!

ノリンSIDE END



(リムルダール)
リュカSIDE

きっと……多分……役に立たないだろう武器を作らされた。
断るに断れなかったよ。
皆この武器が有効だと信じて疑ってないんだもん。

仕方ないからミノリに言われたとおり、高台を造って上に設置する。
設置が終わり変な気配を感じたから大弓から視線をずらし、拠点から少し離れた空中を見る……と、そこには大きな鳥がホバリングしていた。

あ? もしかして……ヘルコンドル……かな?
悪い目つきでこちらを睨み、足で掴んでた複数のモンスターを投下する。
その投下されたモンスターは脇目も振らずリムルダールへと襲いかかってきた。

やべぇ……
やっぱりヘルコンドルじゃん!
俺は慌てて設置したばかりの大弓を作動させ奴を攻撃した。

「クケェェェ!!!」
見事命中! そして地面に墜落した。
あんだけデカけりゃ固定された弓で矢を当てるのも楽勝だ。

眼下では襲い来るモンスターをミノリ達が追い払っている。
俺はこの千載一遇のチャンスを生かすべく、慌てて高台から降りで苦しんでいるヘルコンドルへとどめを刺そうと駆け寄る。

だが俺よりも先にエルが“聖なるナイフ”を握りしめヘルコンドルへと向かっていた。
銀を加工できた俺は、大弓の他にも聖なるナイフを作りエルに渡しておいたのだが、大切な患者無残な姿にされた事への恨みからか、血気に逸り突進してしまった!

あんな物渡すんじゃ無かったと後悔しながらも、エルを守るべくヘルコンドルの下へと急ぐ。だが……
大弓の一撃によるショックから立ち直ったヘルコンドルは、近付いてきたエルに向かい何かの気体を吐き付けた。

そして俺の接近を察知したヘルコンドルは、慌てて羽を羽ばたかせて飛び去ってしまった。
まだ他のモンスターからの攻撃が収まってないが、変な気体を受けて倒れるエルを抱え病室へと駆け戻る。
絶対やばい。絶対普通じゃない!

リュカSIDE END



 
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