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ドリトル先生と日本の鉄道

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第十二幕その一

               第十二幕  駅弁で乾杯
 先生が危惧していた通りにです、鉄道博物館に列車砲の模型を置いたことに反対する人達が動きました。
 その人達のホームページを研究室のパソコンで観つつです、先生は動物の皆に言いました。
「予想通りにだね」
「ああ、やっぱりだね」
「こっちに来るんだね」
「列車砲の模型の展示を止めさせる為に」
「その為にだね」
「うん、こうした人達は自分達の主張が全てだからね」
 自分達の主張こそが正しく民主的かつ平和的だと考えているというのです。
「だからね」
「それでよね」
「抗議しに来るのね」
「ホームページ見たら署名活動してるしね」
「抗議しに行こうって言ってるし」
「日時まで決めてね」
「平日のお昼にね、本当にね」
 先生はここで首を傾げさせてこう言いました。
「普通土曜や日曜に来るけれど」
「お仕事があるからね」
「平日休日の人もいるけれど」
「夜勤の人だってね」
「平日のお昼空いている人がいることは事実だけれど」
「まず夜勤ならね」
 先生は夜に働く人達のことからお話しました。
「夜に働くからお昼は寝てるよね」
「だから出て来ないよね」
「普通の人達は」
「平日のお昼には」
「そうだよね」
「うん、それにね」 
 先生は次はこのお話をしました。
「平日休日の人達もいるよ」
「確かにね」
「土日お仕事の人達がいて」
「それでね」
「平日に来られる人もいるけれど」
「こんな平日のお昼に集合場所を決めて」 
 そしてというのです。
「大勢の人が集まるとか」
「ちょっとないよね」
「普段何している人達かしら」
「一体」
「いい歳の人達が多いけれど」
「どうして生計を立てているのかしら」
 動物の皆も疑問に感じることでした。
 それは先生も同じで皆に言いました。
「これが定年で年金で暮らしている人達ならわかるよ」
「そうよね」
「そうした人達がいても」
「それでもね」
「普通に働き盛りの年齢の人達がいるとか」
「それも結構な数がいるから」
「沖縄の基地でもそうなんだよね」
 先生は沖縄で見たアメリカ軍の基地の前で平日のお昼に団体で大騒ぎをしている人達について思うのでした。
「あの人達沖縄の方言全然使わないしね」
「本土から来ている人が多くて」
「沖縄の人達がいてもね」
「何かおかしい人多いよね」
「今回抗議に来る人と同じで」
「そう思うと」
 本当にというのです。
「あの人達が怪しく思えるよ」
「まともな人じゃないよね」
「どう考えても」
「そんな人達が来るんだね」
「鉄道博物館に」
「そう、そしてその人達がね」
 まさにというのです。 
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