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珍獣の子供

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第五章

 二人は次から次にモンスター達を倒していき男の子を探した。そして森の中を熊なく探しているとだった。
 森の奥の猟師小屋を見付けてそこも調べようとしたが。
 小屋の中に男の子とホワイトがいた、しかし。
 小屋の中にはもう一匹いた、それはゴーゴンだった。見れば小屋の壁が大きく壊れそこから入ってきていたことがわかる。
 有島は石化、そして炎の二種類の息を吐くことが出来る全身を鉄の鎧で覆われた牛の魔物の強さを知っていた。それでだった。
 有島はすぐにモンスターに突っ込みその神具の刀で倒した、そうして言うのだった。
「これでいいでやんすか」
「あの」
「危なかったでやんすね」
 男の子に顔を向けて微笑んで言った。
「皆が心配しているでやんすよ」
「どうしてここに」
「詳しい話は後でやんす、村に戻るでやんす」
「僕戻りたくない」
 ホワイトを抱いたままでだ、男の子は有島に答えた。
「ホワイトとずっといたいんだ」
「ならさっきのモンスターに会いたいでやんすか」
「それは」
「そうでやんすね、ホワイトのことはあらためてでやんす」
「村の人達と話すだ」
 宮沢はモンスターが変わった金を拾いつつ男の子に話した。
「どうするかは」
「皆動物園に預けろって言うけれど」
「それはあらためてだ」
「けれど」
「森で子供一人では暮らせないだ」
 この現実をだ、宮沢は男の子に話した。
「だからだ」
「帰らないと駄目なんだ」
「そだ」
「今度はあっし達も一緒に話すでやんすから」
 有島は頑なな男の子の背中に来る様にして告げた。
「安心するでやんすよ」
「ホワイトのこと話してくれるんだ」
「そうするでやんすから」
「じゃあ」
 男の子は有島も宮沢も優しい笑みなのを見てだった、それでだった。
 遂にここは村に帰ると言ってだ、二人と共に村への帰路についた。だが森をあと少しで出られると思った時にだ。
 何十匹もの様々な種類のモンスター達が出て来た、モンスター達はすぐに二人と男の子達に襲い掛かってきた。
 有島と宮沢はすぐにそれぞれの神具だけでなく術も使って戦いはじめた、だが彼等だけでなく。
 ホワイトもこれまで自分を抱き締めていた男の子の腕の中から出てだった、彼の前に四本の足でしっかりと立ってだった。 
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