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新訳・転生マブラヴ オルタネイティヴジェネレーション

作者:ムーン
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そのころ日本帝国本土内の国会会議において、アメリカがようやく開発した上で量産化をしている、

第二世代型戦術機の会議と日本の近衛軍が無理やり、予算と時間と技術を使って、作り上げた瑞鶴の話で本来ならば、盛り上がっているところではあったが。

1986年6月 2日 日本帝国内の瑞鶴【ずいかく】と呼ばれる戦術機の更なる改造が施されていた。

元々は1982年に配備が開始された77式戦術歩行戦闘機 撃震(F-4J:ライセンス生産機)の改造機程度しかないが、裏取引で入手、したばかりの、初期ジムのОSを試験的に導入している機体でもあったからだ。

実際に今までは、戦術機のОSは規格品がすでに決まっているものが、多かったが、一部の国や軍隊では、自分達の戦術機のОSに独自の設定などを加えた上で、戦術機と一緒にソフト側も作られているのだが。

今回はすでに配備・運用されている瑞鶴部隊の一部を作った、テストベット機部隊であり、【火星軍のМSのОSなどを組み込んだ戦術機がどのような動きや戦闘や機動データを残すか、それの実験的な部隊であったのだ。】

そしてその結果が、先のアメリカ側との合同訓練の結果であった、今までの戦術機のОSは硬直時間があまりにも、長すぎるのだ、実際にそれでもなんとか戦えてはいたが、だかそれをなくす努力は各国が独実におこなっていたが、現実問題として、そのようなことよりもだ、戦術機や支援火器を作って、BETAを封じ込めるほうが、もっともと、大事なことであったのだ。

一部の裕福な国々以外は、現状与えられているもので、戦場を対処するしかないと思われていたが。

火星軍の登場で一気にBETA大戦の天秤は人類側に、大きく変わっていくこととなったのだ。

そうなると、日本帝国側として、戦後を考える必要が出てきたのだ、だが問題は戦闘で十分と思える人間が、もはや日本帝国側にも、存在はしていなかったのだ。

あれだけ、ハイヴを三個も落とした、火星軍が主力として使っているのは戦闘機に絶対にかなわないロボット兵器だと、だれもが思っていたが、

火星軍が売り出しているロボット兵器を日本帝国側も購入した上で、技術的にも貴重なために、色々と技術研究所で調べているが、ロボットの装甲がチタニュウム合金製よりも、圧倒的に強い金属でできているとだけ、分かっているのだ。

しかもタンク型は確かに量産型で後ろから打つことに、特化しているために、劣化ウラン弾を千発ほど同じところに撃ち続けることで撃破することが可能になると、データ上はわかっているが。


では戦闘機のミサイルではどうだという実験も日本帝国側もやってはいたが、結果としてろくなことにならないのだ、相手はモビルスーツと呼ばれるロボット兵器であり、その場に固定しているものではないからだ。

タンク型以外では、量産型ガンキャノン改と呼べる機体は、対空砲もいける上に頭部バルカン砲や手に持っているマシンガンでミサイルを簡単に撃破できる能力を有していると、テスト部隊からの報告も上がっているのだ。

だからこそ、現状の日本帝国側としても、アメリカに負けないように、自らの国で国産の第二世代型の戦術機を作る必要があるのだが、 一番の問題はやはり硬直するということであった。 

だからこそ、初期型ジムと呼べるモビルスーツのОSのすべてを移植しただけでは、稼働時間の問題も出てくるわけで、さまざまな問題的が発生しているのが、現状の日本帝国の国内事情によるものが大きいのだ。


実際に瑞鶴の開発元は日本陸軍ではなくて【将軍家の守護を主任務】とする【斯衛軍専用の機体】として運動性の強化と軽量化を主眼に開発されたであったからだ、

そのために整備性や生産性を、犠牲にした性能の向上が図られている。
撃震よりも、日本製パーツの割合が増しており、日本独自のレーザー警戒装置により。

光線属種からの、初期照射レーザー感知能力が向上している、機体出力も向上しているが、本来ならば稼働時間が低下するはずが。

【61式戦車の大型バッテリー】の技術を使った為に、活動時間は撃震よりも大幅に上がっていた。

これにより実質的には第二世代機として、比較的に優秀な戦術機となっていたが、だがやはりというべきか近衛軍のプライドも遭ったのか、日本軍が作っている更なる【次世代機プロジェクト機】通称【第二世代戦術機開発計画】にも割り込みをしてきたのだ。


確かに近衛も、最新鋭機がほしいというのは分かるが、だが現実問題として、瑞鶴が近衛軍に生産・配備されている中でこの発言をしているのだ。

いまだに瑞鶴のコストがあまりにも高いのだ、おまけに一部ではあるが、そのまま訓練校用に貸し出すための訓練機として、使われるために、やはり生産台数はいまだに三百機は行かないのだから。

またアメリカがハイヴ攻略した、初めての第二世代機ということで、戦術機の機体は売り出しているが、それを日本側もすでに三機は購入しているのだ。日本側の気候や、地形に合わるように、

だか本格的な第二世代機の改造機の量産化は、アメリカ側からちゃんと、ライセンスの許可が必要なのだ、

たとえ許可が、下りたとしてもだ、製造ラインなど、さまざまなことで再び、予算や、資産が日本から飛んでいくのだから、日本帝国としても、最低でも12機さえ自国で生産すれば、そのまま次の戦術機の開発・生産する予定なのだ、そのための議会なのに、ここで近衛軍の説得に時間が、かかれば、かかるとぼ、最終目的の日本独自の戦術機の開発が、遅れに遅れるのが、近衛軍の、この若い連中には、分からないようであった。



「だがやはり無理だ日本にはすでにそのような予算は殆どない、実際に近衛軍が新たに作り出した【第二世代機の瑞鶴機】だけでも完全に近衛軍に生産・配備が整っていないのだ」



この発言をしたのは日本の予算をつかさどる財務省の一人が言っているが実際には間違いではないのだ。

ただでさえ、陸軍にも第一世代型の改造型の戦術機を生産・配備している、さなかでさらに、予算を奪い取る計画には賛同できないのだ。


「だが我々近衛軍は日本を将軍を守る為の軍隊だ、他の軍隊と同じ装備では海外に笑われてしまうぞ」


「ですが、実際に最前線で戦うのは一般の兵士達です、貴方達近衛軍はその最前線で戦ってくれるというならば予算の融通も幾らでも都合がつくでしょうが無理ですよね?」



「それは我々が近衛の本来守る対象が将軍家の方々だ、最前線の事はそのために作られた陸軍や海軍に任せればよろしいと思うが」


「「「「「「「そうだ!!!!そうだ!!!!」」」」」


たがこの近衛のやつらはなにもわかっていない、そもそもその一般の兵士達が戦えなければ、自動的に自分達が、最前線で戦うということを、そのために最前線には、優秀な機体を回すというのは、戦略上・戦術面でも何も間違っていないのだが。



そもそも、ここにいる、近衛達は戦後生まれた、家の位が高い連中しかいないのだ、前戦からの生き残りである、近衛軍のトップ達もいるために、ある程度の予算や権限が、近衛軍に回されたのは、実際にこの老人達の持っている権力や人脈のおかげでもあった。


だが若い連中は、自分達の権力が圧倒的に上であると、勘違いしている連中が多いのだ、だからこそだ

日本主体の【第二世代の戦術機を作る】計画には、元から近衛軍は入っていないのだ、これは近衛の老人達のおかげでもあった。

彼らとしても、近衛軍は確かに、最新鋭機の方が性能も、良いと分かっているために、財務省と防衛省のトップ連中と極秘裏に話をつけたことで、瑞鶴という戦術機に彼らは乗る事が出来るのだ。



また近衛軍という、性質上は日本国内から殆ど出ることは、出来ないために、新型技術を一時的に導入した、実験機のテストという事も、含まれていたが、それを知らない、【表の近衛軍】に所属している、連中は未だに、議会と自分達にも最新鋭機を回せとうるさく言っている為に。


【防衛省】が【外務省】と【財務省】と協力して、要約手に入れたあの刀と長刀の製造技術を【技術部門】が、ようやく解析した上で、日本本土で極秘裏に作られた最初の【プロトタイプ仕様】を切り札として近衛に提示したのだ。


「これは・・・いったい、どういうことだ、」


「この武装は確かに、武者ガンダムと呼ばれる、火星軍が使っている、機体の主力武装に、使われているタイプ、とほぼ素材以外は一緒に形に、出来ることが出来たのだ、わざわざ、日本の外務省が日本の、全ての軍隊の為に使いたいと、むこう側に頭を下げて交渉した結果、製造データと実物を数刀を火星政府が軍隊に頼んで渡してもらっていたのだよ」



「ならばこそ近衛が使うべき、武装ではないか?」


確かに、近衛は殆ど接近戦仕様の戦術機に作られてはいるが、それは日本製の戦術機にも、いえることであり、瑞鶴だけではないのだ、日本の戦術機は。


「君こそ馬鹿なのか、近衛軍がそんなにも、ほしければ、なぜ自分達で交渉などしないのだ? 何でもかんでも、自分達が一番、新しくて、強い物がほしいなど、ということは、それは駄々をこねる子供と一緒ではないか?」


その言葉に、流石に近衛の一部からも、大きなブーイングが議会中に起こってしまったが、逆にいえば、それは自分達の未熟さを、日本の国民にさらしたことでもあったのだ。


「実際にこのようなときでさえ、議会中にそちら側からブーイングの嵐とは、近衛軍の質は落ちたとしか思えませんね、実際に近衛軍としてちゃんとした交渉も出来たのですから、いまさら日本が作った日本刀や長刀をまさかただでよこせとは、言いませんよね、これを作るのも、爆弾な予算が、かかるわけですから」



確かに、なにを作るにしてもだ、資金や予算が必要になってくる、これは軍隊が動くときにも一緒であった、だからこそだこの後の、近衛の議員の連中は何も、いえなくて、そのまま議会を後にするしかなかったのだ。





そして議会が終わると同時に、正式に発表されたのが、日本陸軍、海軍の戦術機の正式装備として、【戦術機用の日本刀】と【戦術機用の長刀】が、新たに戦術機の武装に追加されること、と成った。



また、これに伴い、戦術機の扱い方も代わってきているのだ、実際に長刀と日本刀ではリーチに明確な差が出来るが、それでも、両方とも使いこなせれば、確かに優秀な戦力となっている。



それになによりも、火星軍から武装一式を貰っている、日本軍もハイパーバズーカという、新しい用途を持った武装の開発に入っていた、確かに火星軍のバズーカは、第一世代機と第二世代機の戦術機を弄ればバズーカの反動にも耐えれるし、なによりも確実性が高いのだ、


確かに、今までの、戦場ではレーザー級がいるために、小型種や中型種に対しての、ミサイル攻撃や爆撃攻撃が、ほとんど、出来ないでいるために、人類側がこうして追い詰められていたが、


ここに来て、バズーカは弾頭さえ替えてやれば、どの種に対しても明確な戦果が挙げられることが、欧州戦線でも確認済みであったのだ。


これは、欧州側の軍隊が、特別に用意した、第一世代機の改造機による特殊部隊の成果でも、あったのだ、だからこそ、日本政府としても軍備に力を入れると手段をとるしかなかったが、問題も発生していたのだ。


それは、BETA大戦の終結後の、世界勢力図の想像が容易に出来てしまうことであった。


確かに、地球はあと、何年もしない内に、確実に火星軍の力によって【BETA】から救われるだろうがその後が色々と大変なのだ。


実際に現状でも、BETAによって滅ばされた国家や、領土はある程度あるのだ、つまり火星軍の力を借りれば、その領地と国土は、事実上火星軍の支配下に納まってしまうのだ。


だが、地球側のみ力では、未だにハイヴ1つすらも落とせてはいない上に、BETA軍の侵略速度も現状していたのかどうか計算してみると、普通に無理であると、誰だって分かっていたのだ。


つまり、欧州連合側は、確実にBETA大戦後は、火星軍と政府と大きな借りが有る上に、ハイヴが立っている場所を、終ったからさっさと返せというソ連も、この大戦で事実上大きく勢力をそがれているのだ。



またドイツ側も一緒であった、彼らは二つに分断されたままで、国土もBETA側に蹂躙されていたのだから、大戦が終ればその国土を返せというトップは、まずいないと考えるのは、日本だけではなかった。


日本も、本来ならば、冷戦時代に入っていると、考えていたのだが、それすらBETAの出現で大きく壊れてしまった。



つまり、忌々しいアメリカとの同盟をBETA大戦後も、後生大事に守っていくのか? また破棄して火星側の勢力と合流するのか? それを考える議会の場所でもあったのだが。


だが結局は近衛軍が突然の議会にも参加するという迷惑によってお流れになってしまった。


中華戦線のトップ連中も、やはり戦後を見据えての台湾との和睦なのだから、笑うしかない

すでに世界情勢は、地球上でのBETA大戦後の話にすり替わっていた。

そのための、後の地球側での戦いでの主力兵器といえば、自ら開発している、戦術機以外は見当たらないのだ。

確かに今のうちに、大量のモビルスーツを購入することは、できるだろうが、だか、その補修パーツなどは、どの国も自国のみで開発できるかといえば、できないのが現状であったのだから。

結局、空を自由に飛べるうえに、ペイロードも自由に変更できる、ロボット兵器の出番になると、考えての、日本帝国は、こうして国会議事堂で、さまざまな会議を、行っていたのだ。


また佐渡島と硫黄島の二つの島に関しては、日本帝国はすでにあきらめているのだ。のちに火星政府からの返還は期待すら、していないのだ。


これは当たり前といえば、当たり前であった。 火星側の地球上の拠点はインド方面側と日本側の合計三個しか、今は存在していないのだから。


ハイヴの跡地は共同管理というこど国連側と火星政府の合意によって、運用されている状態なのだ。

こうして、時間だけが過ぎていくこととなった。 



 
 

 
後書き
不知火【しらぬい】94式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE94)の型番をみればわかりますが。

94年に無事に開発・生産で作られた戦術機ということがわかりますので。 

こいつの、前の機体で機体で、アメリカから、ライセンス生産を、受ける予定の戦術機がないと 

日本はいまだに、第一世代機の改造機であり、撃震【げきしん】77式戦術歩行戦闘機 (TSF-TYPE77/F-4J)、を量産化する必要あるので、色々と大変なんですよ 日本帝国の主力戦術機は。

第二世代型の戦術機のひな型もいまだに作られてはいない、状態です、 ベース機であり、アメリカの第二世代機のライセンスが取れていないので。 こいつのライセンス取得だけでも結構な時間が、かかりそうです。 
 
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