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レーヴァティン

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第九十二話 堺からその二

「それだけ魔物や賊が問題か」
「どの村にとっても切実やで」
 現実にとだ、耕平は英雄に答えた。
「特に巨人はな」
「連中か」
「ほんま急に出てきてな」
「暴れ回るからだな」
「それがし達はその巨人も倒せるな」
「そして倒している」
「それならや」
 まさにというのだ。
「有り難いわ」
「魔物や賊、特に巨人を倒してくれるならか」
「ほんま小さな村とかやとな」
 それならというのだ。
「ほんまにや」
「それならとなってか」
「どんどんこっちに入ってくれてるんや」
「そういうことか、ではな」
「これからもやな」
「大坂の周りの村に声をかけていく」
「そうしてやな」
「降らせていく、実際に賊や者は討伐していく」
 言っていることもする、それもというのだ。
「そうしていく」
「そうしてやな」
「勢力圏は平和にしていく」
「よし、兵をやな」
「それぞれ動きやすい様に砦に入れていく」
「砦はなければ築くな」
「そうだ」
 そうしてというのだ。
「そこに兵達を入れてな」
「賊や魔物征伐に送ってな」
「それからもだ」
「賊や魔物が出てもすぐに出られる様にするか」
「そして最初からだ」
 兵達がいることを相手、ぞの賊や魔物達に見せてというのだ。
「村を襲わせない様にする」
「そうしていくな」
「そして賊が出ない様にな」
 彼等自体がというのだ。
「税を軽くし仕事を与えてだ」
「そうして人が普通に暮らせる様にしてくな」
「そうだ、そして領内では楽市楽座に関所も廃止する」
 そうしたものも置かないというのだ。
「自由に商いをさせて行き来もだ」
「楽にさせるんやな」
「そうして大坂も商いをより賑やかにさせる」
 これまで以上にというのだ。
「そうしてだ」
「貧しさから賊になるのを防ぐか」
「賊を防ぐには政だ」
 それが第一だというのだ。
「善政を敷けばな」
「最初から賊は出んな」
「真っ当に暮らせるならな」
 それならというのだ。
「ヤクザ屋さんでもないとな」
「出ないな」
「人間真っ当に暮らしたい人が大半や」
 このことはこの世界でも同じだ、人間には殆どの者が大なり小なり倫理観というものが存在しているからだ。
「それでや」
「俺もそう思うからだ」
「最初からやな」
「いい政を行ってな」
 そうしてというのだ。
「ことを進めるべきだ」
「そういうことやな」
「無論ヤクザ屋への対策も行う」
「このままどんどん利権奪ってくな」
「そうしていく」
 これまでの様にというのだ。 
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