ドリトル先生と日本の鉄道
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第十一幕その九
「日本が統治していた頃はね」
「そうだったんだ」
「それが長い間なくなっていてね」
「今になってだね」
「また出来たんだよ」
「そうなんだね」
「うん、けれど太平洋でもね」
中華街はというのです。
「各国にあるよ」
「それで日本にもあって」
「そこでも楽しんでいるよ」
そうしているというのです。
「味は日本人の好みに合わせているね」
「日本にあるとそうなるね」
「うん、お醤油とかもね」
日本人には欠かせないこの調味料もというのです。
「日本人に合わせているよ」
「そうなんだね」
「それでもかなりの美味しさでね」
「先生も大好きなんだね」
「それでこちらも時々行ってるよ」
神戸の中華街の方もというのです。
「麺類や炒飯そして飲茶が好きだよ」
「蒸し餃子とか韮餅とかだね」
「全部好きだよ」
「そして最近お気に入りは」
ここでこうも言った王子でした。
「駅弁だね」
「そうそう、何といってもね」
「日本全国の駅弁全部食べる計画立てているよね」
「秘かにね。けれど多くてね」
その駅弁の種類がというのです。
「それでね」
「どうしてもだね」
「中々進んでいないんだ」
そうだというのです。
「これがね」
「中々難しいことだね」
「だってね、日本はね」
「駅弁も凄いから」
「日本全国に色々な種類があるんだよ」
文字通り都道府県もっと言えばそれぞれの駅にです。
「何百とあるかな」
「それだけあるから」
「全部食べきることは」
それはというのです。
「中々難しいよ」
「先生も大変だね」
「うん、他の食べものも楽しんでいるし」
「じゃあ駅弁の制覇は」
「遥かに先だよ」
自分でもこう思っているのでした。
「これはね」
「そうなるね、やっぱり」
「うん、けれどね」
それでもと言う先生でした。
「少しずつでも食べていって」
「何時かはだね」
「制覇するよ」
「じゃあ旅行の時にでもね」
「食べていくよ」
先生は王子に笑顔で答えました。
「これからもね」
「楽しんでいってね」
「そうするよ、しかし思うことは」
「思うことは?」
「日本は駅弁を作る会社も頑張っているから」
「産業にもなっているね」
「だから凄いんだ」
そこで働いている人もいてというのです。
「この文化は産業にもなるしね」
「じゃあ大事にしていかないとね」
「そう、文化として皆を楽しませて豊かにしてくれて」
「産業として人を支えてくれるから」
「大事にしないとね」
「そうだね、文化と産業それに環境はね」
「三つ共一緒にあるべきだよ」
それが一番いいというのです。
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