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龍天使の羽撃き

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14

 
前書き
忘れてる人にお知らせ。本作のシャフリとタイガはTSキャラです。 

 
土曜日のあさ10時。

「で、今度はお前の呼び出しか。それもリアルで」

キョウヤに呼ばれ、俺達はマギーが経営するバーに来ていた。

ここに居るのは俺、マギー、キョウヤ、タイガだ。

ロンメルとシャフリは家の都合で不参加らしい。

で、目の前に居るのが…

「なんだよ灯俊」

「いや…おまえ…」

タイガのリアルである大神狼虎(おおがみ ろうこ)。

「お前顔はいいのになー」

現在俺はタイガを見上げている。

175の俺がだ。

そう、こいつ俺より身長が高いのだ。

190センチの巨体。

手足は身長が身長なので細く見えるが、俺より絶対的に太い。

「失礼な奴だなぁ!」

うわっ!? こいつ何の躊躇いもなくヘッドロック仕掛けてきやがった!?

「いだだだだ!? やめろ! それをやっていいのはラノベの巨乳キャラだけだ! リアルで本職がやるな!」

タップしてるとちょっと胸に当たったけど…うん…カッチカチだ…。

「チッ…しょうがねぇな…」

ようやく離してもらえた…。

「はぁ…はぁ…お前結婚できねぇぞ…」

「ああ。そんときはマギーとでも籍いれるさ」

「狼虎ちゃんなら大歓迎よぉー」

「ああ。そんときゃ頼む」

で、だ…。

「さっきからそこで笑ってるランク一位。さっさと要件言えや」

カウンターに座って茶色い液体(烏龍茶…だと思いたい)を飲んでいる茶髪の男。

「ああ。そうだね…。そうしようか」

マギーはカウンターに立ったまま、俺とタイガは席につく。

「今日集まってもらったのは、マスダイバー殲滅戦についてだ」

場が締まる。

「私は今回の作戦を三つに分けようと考えている。
第一、大規模にダイバーを投入した殲滅戦。
第二、敵の金の流れを追い、追跡。
第三、限られた人員のみでの最終決戦」

「キョウヤ、それぁつまり、最初だけ一般公開してダイバーを安心させ、そのあとで本命を叩くって認識でいいのか」

「ああ。敵の拠点を特定したら、そこを破壊もしくは占拠する。
敵が新たな拠点を手に入れる際の足取りを追い、追い詰める」

ふむ……。

「考え無しに突っ込むよりマシか。マギーと狼虎はどう思う?」

「オレは難しい事は苦手だからな」

「私もいいと思うわ」

ならよし。

「で、キョウヤ。それロンメルの案だろ?」

「ぅ……なぜわかった」

「そりゃぁお前がこんな搦め手思い付くはずねぇし」

「なんだろう…バカにされた気がする…」

「バカにしているが?」

「キョウちゃん頭はいいのにねぇ」

キョウヤってほんと…狼虎と並ぶ位の脳筋だよな…。

「それで話は以上か?」

「いや、もう一つある」

「んだよ」

「プレーローマを有志連合軍の旗艦に使わせて欲しい」

「プレーローマを?」

ディーヴァ級宇宙戦艦プレーローマ。

ARROWSが所有する移動拠点なのだが…。

「言っとくけど、プレーローマはディーヴァみたいな火力はない。
フォトンブラスターキャノンも主砲もオミットしてある。
かろうじて機銃やビーム砲やミサイルハッチはあるがミサイルは買ってないぞ。
それに艦長を葵にしたとしてもクルーがいない」

フォトンブラスターキャノンをつけると購入金額が倍以上になるのだ。

唯一の利点はフォトンブラスターキャノンのスペースにMSを搭載できる事か…。

「ミサイル弾薬が空で構わない。その分はアヴァロンが購入しよう。
アライアンスを結んでいるから物資の受け渡しもできるだろう。
クルーに関しては私が信頼できるメカニックを集めよう」

そりゃそうだが…。

「それで? なぜプレーローマ?」

「簡単に言えば、士気高揚のためだ。プレーローマは純白だっただろう?
正義の象徴には持ってこいじゃないか」

「アヴァロンのドゴスギア級はどうした」

「ルナツーのドックに入っている」

つかえねー…。

「つい最近マスダイバーとやりあった時、ドゴスギア級ティルナノーグは大破した。
辛うじて轟沈は逃れたが修理には膨大なフォースポイントが必要となる」

「なぁーるほどねぇ…」

「その戦いで唯一得られた事がある」

「なんだ」

「機体を完全に消滅させればブレイクデカール機でも復活できないようだ」

「却下ね。一機一機そんなことしてたらキリがないわ。それに失敗したら撃ち損よ」

ふーむ……。

絶対に一撃でたお…………す必要無くね?

「いいこと考えた」

「何か思い付いたのか灯俊!」

タイガが肩を掴んでシェイク…。

「やーめーろー……おい狼虎、お前一回も喋らなかったのにいきなり元気になるなよ」

「ノーイ。それでどんな案?」

「トリモチを使おう。撃破せずに行動不能にするにはそれしかない」

「トリモチか……ふむ…」

「普通のミサイルより、ゲテモノ枠のトリモチミサイルの方が安いだろ。
だからプレーローマのミサイルは全部トリモチにしとこう」

「効くのか? それ?」

「効く筈だ。ブレイクデカールは何かが挟まっていると修復できないのはこないだエレリアが刀をぶっ刺して確認してる」

「エレちゃん来るの?」

「引っ張ってでも連れてくるさ」

そういえば、エレリアに頼んだアレは終わっただろうか…。

「キョウヤ、艦艇用ミサイルの購入は頼んだ。あと、出来れば増設ミサイルユニットを着けるよう呼び掛けてくれ。
そのとき設定をトリモチにするよう言うのも忘れるな」

荷物をまとめる。

「あら、ノーイ。お昼食べて行かないの?」

「今からARROWSとモノクロを集めてユニット作ってくる。
プレーローマとトリモチは話していいんだな?」

「構わない」

「作戦は?」

「まだ話さないでくれ」

「OK」

マギーの店から出ると、スマホを取り出す。

模型部のグループだ。

「さて…行くか」 
 

 
後書き
大神狼虎
タイガーウルフのリアル。
190センチと女性としてはかなりおおがら。
格闘家らしい。
身内からの扱いは大型犬。


タイガーウルフをTSさせるというのを考えたのって俺だけ? 
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