| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

FILE217 GGOのマスコット登場・・・GGO予選開始!

ドザイモン「みんな、お待たせ~。ただいまより第三回バレット・オブ・バレッツ予選トーナメントを開始しま~す。僕はおなじみGGOのマスコットで、BoBのメインMCのドザイモンだよぉ~」

のろ太「そしてこっちもお馴染みだね。僕はアシスタントを担当するのろ太だよ。よ~し―――これからどうなるんだっけドザイモン?」

ドザイモン「やれやれ・・・・君は相変わらず始まって早々に頼りないんだから全くもぉ~」

これからようやくBoBが始まるって言う時に見ている側を徐々に苛立たせるテンポの悪いやり取りは、やはりどこかSAO時代のガチャモンとモックを思い出させやがるな・・・・

のろ太「だってしょうがないじゃないか~!ドザイモンから支払われる給料が時給350円じゃやる気なんておきやしないやい!」

ドザイモン「それが君の働きに対する妥当な報酬だって事!それじゃあね、全く役に立たないアシスタントののろ太君に代わって僕が説明します、エントリーされたプレイヤーの皆は、カウントダウン終了後に、予選第一回戦のフィールドマックに自動転送されるからね。どうか良い一日を!」

のろ太「ハイ皆、応援よろしくぅ―――!!僕がサム・J・ジョーンズだよぉ~!」

ドザイモン「コラァ!すぐにバレる嘘を吐くなって何度行ったら分かるんだ君は!そもそも今の日本でその人を知ってる人の方が少ないから分かり難いったらありゃしないじゃないか!」

ドーム内に、ドザイモンとのろ太に対するブーイングや罵声の嵐が響き渡っていた。その一方で盛大な自動小銃の作動音や、甲高いレーザーの発射音も鳴り響くのだった。


スネーク「もう間もなく、予選トーナメントの始まりだ。良いな、必ず準優勝以上を目指せ」

俺「最初からそのつもりだが・・・もしダメだったら俺は裏方って事で良いか?」

スネーク「そこは必ず勝ち抜くと言ってくれ・・・・」

と言われてもなぁ・・・ステータスはALOから引き継がれてるとは言え、根本的にフルダイブしてから一数館程度の状態でどこまでやれるやら・・・

既にカウントダウンの数字は0に迫りつつあった。こうなりゃ覚悟を決めてやるしかねぇなと思ったのと同時に――

俺の身体を青い光が包み込み、たちまち視界全体を覆いつくしていた。



オズマが転移された際は、暗闇の中に浮かぶ一枚の六角形パネルの上だった・・・オズマの眼前には薄赤いホロウインドウがあり、上部に【Ozuma VS D・キャラハン】と大きく表示されていた! 既にオズマは知っている事ではあるが、このGGOでは名前にアルファベットしか使用できなかったSAOと違い平仮名、片仮名、漢字、日本語の使用が可能となっており、本来であればオズマとしても自身のキャラクターネームは片仮名にしたい!
が、SAOから引き継いできたキャラクターなのでキャラネームもアルファベットのまま・・・。


俺「D・キャラハンとは・・・まさかアイツ、昔のアメリカ映画かぶれのつもりか・・・?」

取りあえずウインドウの下部には【準備時間:残り55秒 フィールド:ガンマンの荒野】と言う文字列だった。

最初の一分間と言うのは指定されたフィールドに適合する装備を揃える為のインターバル時間なんだろうが、あいにく俺はこの程度の事で自分に取ってやり易いスタイルを変更するつもりはない。戦う場所がどこだろうと、相手が誰だろうとあくまで俺はワンパターンだ。
スネークは試合の直前まで装備は隠しておけと言っていたが、俺は敵に対策されようがお構いなしなので最初っから武装は全て装備済みなのでこの一分間はまさに単なる待ち時間。

そして、瞬く間にカウントは0になり、俺の身体を再び転移エフェクトが包んだ。

再び放り出されたのは広大な夕日に晒された荒野だった―――

俺「って、まる見えじゃねぇかここって!?」

転移された直後に俺は自分の今いる場所が周囲に建物の残骸も木々も無い、敵に簡単に見つかりかねないだだっ広い荒野のど真ん中である事に気が付き、とにかく移動を開始する。
周囲に敵の視界から死角になるような何かがあるような場所に移動しねぇと予選トーナメント一回戦から傍線一方で敗退なんて事になりかねん!

スネークから聞いた事前説明ではフィールドは千メートル四方なので、一見するとかなり広大に思えるが銃撃戦メインのGGOでは狙撃銃を持った相手であれば十分狙撃される可能性は有り得る。
初期状態で対戦相手は少なくとも500メートル以上離れた位置に出現してるようだが、俺の視界内に今のところ敵は見えない。

取りあえず今は俺の居場所を知られる事は絶対にあっちゃならない。こんなだだっ広い荒野を走り回っている俺を敵が見つけりゃ、ほくそ笑んで『こりゃカモだな』と思うに違いないだろう。
ひとまず俺は樹々が生い茂っている場所を目指して全力で走る。幸いそう遠い距離ではなく、俺のAGIなら後10秒もしない内に辿り着き、そこから次どうするかを決めれば良いだろう。


が――その単純な行動がこのGGOではまさに命取り・・・!オズマとて、敵が既に目の前にいる状況下であれば目の前の敵を相手に存分に実力を発揮できるが、銃撃戦主体のGGOでは敵が遠距離から自身の不意を突いて銃撃を放ってくると言う状況は常識・・・!まさに銃の世界ならではの戦いであった!


俺「――――げっ!」

ほんの一瞬――赤いライン――弾道予測線(バレット・ライン)が伸び、俺の下半身を貫いたかと思うと。
ダダダダダンッ!と激しいアサルトライフルと思わしき轟音と同時に、俺の足許に一秒かそこらで10発前後の弾丸が俺の足許を中心に放たれて、右足の太ももと膝のあたりに二発分の衝撃が走った。視界の左上に表示されている俺のHPバーが一割以上が減少していた。

俺「クソ・・・っ!俺があの樹々に近寄るのを待ち構えてやがったか!!」

だが、おかげで敵の位置がある程度絞る事が出来た。AKS-74Uを構えて弾丸予測線が伸びが方角に向かって銃弾を連射するが、当然闇雲に撃っただけなので当たる事は無い。

そして再び敵のプレイヤー、D・キャラハンのアサルトライフルから赤いラインが無数に伸びていた。一秒間に10発以上の弾丸は次の瞬間には俺の身体を撃ち抜くだろう。

俺「どこだコラァァァァ!!」

俺は瞬時にその場で全力疾走の勢いで地を蹴り、その場で上空に跳んでいた。そしてその直後、俺の予想に違わずに赤いラインに沿う様にアサルトライフルの弾丸が再び轟音を響かせ無数の弾丸を放っていた。

俺「アブねぇ・・・けど、ようやく奴との距離が近くなってきたな・・・」

俺は左手のブラックニンジャソードを構えてすぐに俺の身体を赤いラインが貫く事を覚悟した。予想通りすぐに十本以上の赤いラインが再びこちらまで伸び、その内の三本ほどの赤いラインがそれぞれ俺の額、肩、首元を貫く。

俺「いけるか・・・!」

銃撃の音と同時に、俺は自分の身体の三か所を捉えている赤いラインのみを狙ってブラックニンジャソードを振り払い続ける。
そうしている間にも俺は走る足を止める事無く、D・キャラハンとの距離を詰めると、俺の身体を捉えていた三本の赤いラインのうち、俺に当たったのは肩の一発のみだった。

俺「これならどうってことねぇ・・・!」

肩に撃たれた一発によりHPバーが再び減少するが、この程度であればさほど気にする事は無い。なぜなら敵と俺との距離は既に20メートル程度まで縮まり、D・キャラハンはさっきからアサルトライフルの弾丸をリロードする間もなく、今まで売った弾丸の数からしてそろそろ弾が切れてもおかしく無い頃だろう。

キャラハン「泣けるぜぇ!」

俺「やっぱりメインアームは弾切れか・・・!」

既にはっきりと目視できる距離までの近距離まで迫ったD・キャラハンは44マグナム弾を使用する回転式拳銃(リボルバー)のマグナム銃を構えるが、それよりも既に右手にメインアームであるAKS-74Uを向けていた俺の方が速かった。

AKS-74Uの引き金に指を掛けると、今度は俺のAKS-74Uの銃口からキャラハンに向けて多数の赤いラインが伸びて、その内の数本がキャラハンを捉えて・・・・そして初めて俺のAKS-74Uは銃弾を放つことになった。

キャラハン「や・・・・ろぉッ!」

どうやら、頑丈なボディアーマーを装着していたようで胴体に命中した数発のダメージを負いつつもHPバーの減少は2割かそこらで、ダメージの反動も態勢を少し崩す程度ですぐにマグナム銃を構えなおしていたが―――この時俺とキャラハンの距離は既に1メートル未満・・・・

キャラハン「な、なんだってこんな距離まで・・・」

俺「こうする為だよッ!」

左手のブラックニンジャソードでキャラハンの胸を一突きすると、ブラックニンジャソードは対弾丸防具であるボディアーマーを割とすんなりと貫いていた。

俺「やっぱり刀身類に対しては耐性が低い見てぇだな・・・!」

キャラハンの残りのHPバーが既に3割を切り、それは同時に焦りを与えたようでキャラハンはサブアームであるマグナム銃の引き金を引くが、狙いがロクに定まっていなかったのでマグナム銃の発砲音はその大音響とは裏腹に俺に一切のダメージを与える事も出来ず仕舞いだった。


決着・・・!オズマのド頭を吹き飛ばす為に放たれた44マグナム弾は見当違いの方角へと撃ち放たれ、その直後に再びオズマのAKS-74Uの5.45mm弾が残りの装弾数を全てキャラハンの全身を撃ち抜く・・・・まさに蜂の巣の状態とはこの事であった・・・!! by立木ナレ


ドザイモン「コングラッチュレーション!」

のろ太「おめでとう!おめでとう!」

目の前に表示されたタブレットサイズのモニターに映し出されているドザイモンとのろ太が紙吹雪を散らしながら騒いでいる姿が俺の勝利を告げる合図らしい。
取りあえず1回戦は勝てた。ブラックニンジャソードで敵の銃弾を弾きつつ接近する事が出来るのは今までの圏外での他プレイヤーとの戦闘で実証済みだったが、一対一での戦闘で、スネークのサポートなしの状況で試すのは初めてだったがどうにかなった。

俺「これで、あと4勝すりゃいいってか・・・」

そう呟いた直後に、転送エフェクトの青い光が俺の身を包み、その数秒後にはさっきまでの荒野の光景は既になく、大勢のプレイヤーが放つ喧噪に変わっていた。
どうやらこんな感じに勝利するたびに待機エリアに戻るらしい。

スネーク「お、ここに戻ってきたと言う事は一回戦は無事に勝ち抜いたようだな」

俺「お互いこれくらいは出来なくちゃな」

後ろから背中をポンポンと叩かれた直後、勝利後の一服で再び葉巻を吸っているスネークが声を掛けてきた。
ふと視線を上に向けると、予選開始前はカウントダウンだけをしていた巨大画面に、今はいくつもの戦場が映し出されていた。

スネーク「どうやら、この分だとすぐに俺もお前も次の対戦に召集されそうだな」

俺「あんましのんびりとさせてはくれねぇんだな」

スネーク「仕方あるまい。なにせこの参加者の人数だからな、現実世界で用事があるプレイヤーも少なくないだろうし、あまり長引かせる事は出来ないからスムーズに進める為にも時間は無駄に出来ないと言うわけさ」


GGO予選トーナメント一回戦を勝ち抜いたオズマ・・・しかしあと4勝!あと4勝しなくては本戦に出場する事も敵わぬのがこのBoBの過酷なルール!
そしてこの大会を何処かで見ているであろう死銃の真相を明らかにするためにも、決してここで負けるわけにはいかない! by立木ナレ 
 

 
後書き
言うまでも無く、ドザイモンとのろ太の元ネタは、日本の国民的な未来のネコ型ロボと一緒に暮らす少年ですw 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧