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レーヴァティン

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第九十一話 商人達の会合その十一

「島を統一して」
「魔神とも戦う」
「そうなるな」
「西の島の連中とも話をしてな」
「ことを進めていく、世界の危機は何か」
「魔神やと思うけどな」
「俺もそう思うが」
 しかしと言うのだった。
「今もだ」
「そのたしかなことがわかってへん」
「だからだ」
 それでというのだ。
「そこはまだ調べていくが」
「魔神倒そうって思ったらな」
「俺達十三人、西の島の連中を入れて二十六人でもだ」
「絶対に無理やな」
「相手は神だ」
 魔神といえど神だ、だからだというのだ。
「神ならばな」
「だからやな」
「島を統一してだ」
「島の力をまとめてやな」
「力が必要だ」
 それだけのものがというのだ。
「だからだ」
「ここはやな」
「そうだ、まずは島の統一だ」 
 それが先決だというのだ。
「そうして確かな力を手に入れてだ」
「軍勢で魔神を倒すか」
「魔神も軍勢と持っているという」
 このことはもう英雄も書で知っていた、魔神の名前も姿もどういった強さかも詳しくわかっていない。それでもだ。
 英雄は確かな声でだ、仲間達に話した。
「それならだ」
「軍勢は必要である」
「だからこそ」
「ここは」
「そうだ、島を統一して力を手に入れる」
 魔神に対抗出来るだけだったそれをというのだ。
「いいな」
「それだは」
「これよりですね」
「島の統一にかかりましょう」
「いよいよな」
 こう言って実際にだった、英雄は大坂から島の統一にかかった。今それがはじまったのだった。


第九十一話   完


                 2018・11・23 
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