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ドリトル先生と日本の鉄道

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第十一幕その二

「言論弾圧だよ」
「そうだよね」
「そうした人達って本当に何かあると民主主義って言うけれど」
「言論の自由を守れとかね」
「やたら言うけれど」
「その人達自身が言論弾圧するから」
「本末転倒だよ」
 皆で言うのでした。
「本当にね」
「この場合はどうなのかしら」
「民主主義をって言う人達がそんなことするって」
「おかしいよ」
「民主主義や言論への弾圧は政府がするとは限らないよ」
 先生も言うのでした。
「そうした個人や団体も行うよ」
「テロだってそうだよね」
「おかしな人達がやるし」
「政府が暴走して民主主義が否定される場合も確かにあるけれど」
「そうした人達の方が危険よね」
「民主主義や言論の自由については」
「僕は前からそのことがわかっていたつもりだけれど」 
 それでもというのです。
「特にね」
「日本に来てから」
「そのことがわかったんだね」
「沖縄でもいたしね」
「基地の前に」
「あの人達は不思議だよ」 
 先生はこうも言いました。
「平日の昼間に普通にいるけれどね」
「しかも沖縄の人じゃない人かなり多いし」
「本土から一杯来ていて」
「お仕事は?」
「あと何処に泊まってるの?」
「運賃も気になるし」
「考えれば考える程怪しいね、だからね」
 そうした事情もあってというのです。
「僕はああした人達を胡散臭く思っているよ」
「普通の人達じゃないよね」
「そうした人達の抗議で何かが中止になるとかね」
「あってはならないよね」
「絶対に」
「そう思うよ、そもそもね」
 先生は皆にこうしたお話もしました。
「ああした人達って共産主義を信じている人が多いね」
「今もね」
「実はって人ばかりよね」
「日本のああした人達って」
「学生運動やってた人達も多いし」
「まだ共産主義信じている人達が主流かしら」
「共産主義国家は全部徴兵制だったよ」
 このことも指摘するのでした。
「そうだったよ」
「あっ、ソ連とかね」
「北朝鮮は今でもそうだしね」
「あの国が共産主義国家かっていうと違うと思うけれど」
「看板はそうだし」
「平和勢力って言う意見もあったけれど」
 共産主義がです。
「実際はソ連は侵略国家だったし」
「そうそう」
「バルト三国とかフィンランドとか」
「アフガニスタンでもそうだったし」
「ハンガリーやチェコスロバキアも弾圧して」
「全然平和主義じゃなかったよ」
「昔の日本ではずっとそんなことも言われていたんだよ」
 共産主義、ソ連が平和勢力という主張がです。
「ソ連の言うままね、そうした国や主義を信じていてね」
「平和とか戦争反対って言っても」
「説得力ないよね」
「どうしても」
「そうよね」
「うん、ああした人達は今も考えが変わっていないし」
 ソ連がなくなって四半世紀以上経ってもです。 
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