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ドリトル先生と日本の鉄道

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第十幕その十一

 皆で、です。こんなこともお話しました。
「安全第一にしても失敗を恐れないで」
「いいと思ったから変わっていてもね」
「思いきって設計してみて考えてみる」
「そして実用化してみる」
「これが大事なのね」
「そうだよ、英国面って言葉が日本であるけれど」
 先生は紅茶を飲みつつこの言葉も出しました。
「我が国の兵器の開発だけれどね」
「イギリスのなんだ」
「その兵器の開発がだね」
「そう言われているんだ」
「うん、変な兵器ばかり開発して使うってね」
 その様にというのです。
「言われていてね」
「そうした言葉が出たんだ」
「英国面って言葉が」
「そうだったんだ」
「そう、けれどその発想がね」
 奇抜なそれがというのです。
「僕は無駄じゃないって思っているんだ」
「その奇抜な発想から凄いものが出たりする」
「それで後世にも貢献したりする」
「それでだね」
「奇抜は悪くない、変って言われてもね」
 そうであってもというのです。
「気にすることはないんだよ」
「そこから何か生まれたりするから」
「だからだね」
「そうしたことは恐れないで」
「変なものでも考えて開発していく」
「そうしたことが大事なんだ」
「だから英国面も悪くないんだ」
 そう言われることもというのです。
「全くね、むしろ安定した型に嵌ったものばかり考えて開発していたら」
「進歩しない」
「そうなるんだ」
「進歩はしても遅くなるだろうね」
 安定志向ばかりでいてもというのです。
「それじゃあね」
「変わったものも出ないと」
「それはそれで」
「そうなんだ」
「僕はそうも思うからね」
 だからだというのです。
「変わっていてもいいんだよ」
「そして失敗しない様にしていても」
「失敗はしてもいい」
「恐れなくていいんだね」
「何でも間違えてそこから発展出来れば」
 それでというのです。
「いいからね」
「だからだね」
「間違えてもいい」
「そして変わったものが出てもいい」
「そうなるのね」
「僕はそう考えているよ、犠牲が出たら残念だから」
 こちらのことはといいますと。
「やっぱり避けないといけないけれどね」
「事故とかね」
「そうしたことは避けないとね」
「どうしても」
「事故は起こってしまうこともあるけれど」
「何としても避けてね」
 安全性は充分以上に考慮しつつというのです。
「そうしてね」
「間違えてもどうしてもだね」
「そこから学べばいい」
「そういうことね」
「そこから新たに学ぶのね」
「そうすべきだよ、紅茶にしても」
 ミルクティーのお話もする先生でした。
「変な淹れ方をしてまずくて」
「もう二度とそんな淹れ方はしない」
「そうするしね」
「あと美味しい淹れ方をしようって思ってね」
「いつもと違う淹れ方をしてもいいね」
「そうだしね、間違える様にすべきだけれど間違えることを恐れるな」
 ミルクティーの甘さを楽しみつつです、先生は言うのでした。
「それが学問だよ」
「そういうことだね」
「じゃあちょっと変わったお茶の淹れ方をしてみて」
「それでね」
「紅茶も楽しもうね」
 皆先生にこう言ってでした、おかわりの紅茶を淹れました。いつもと違う淹れ方でしたがその紅茶も美味しかったです。 
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