Dance with Devils ~二つの魔導書~
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episode2
前書き
第三図書館に呼ばれて中に入るところから始まります
(ガチャ・・・キィーッ・・・)
「うわぁ・・・!」
「天井が高くて広いわね・・・(キョロキョロ)」
見上げると、隅から隅まで本でいっぱい・・・。この量は一体何冊あるのかな?・・どこかのお城と勘違いしちゃいそうなくらいだわ・・・
「立華リツカと立華ユリナだね?」
(コツコツ)
「「っ・・・!」」
生徒会の人たちが全員揃ってる・・・。全然気づかなかった(汗)・・・だけど四人がいるところだけなんか別世界って感じがする・・・。
「生徒会長の鉤貫レムだ。・・・君たち二人を呼び出したのは私だ」
この人が生徒会長・・・・
「おい待てよ、レム。自分だけの手柄にするつもりか?」
「生徒会メンバーの総意で呼んだんじゃなかったっけ?」
「生徒会を代表して、私が呼んだ・・・。何か間違いはあるか?」
「大ありだ!ウマイとこだけ持っていくなんて許さねぇぞ」
「あっあの・・・」
急に揉め出したけど・・・大丈夫なのかな・・?
「けっ喧嘩はよくないですよ(オドオド)」
「ほらほら、言い争いはやめなよ。彼女たちが困ってるじゃないか。・・・ごめんね、蝶々たち?」
「えっ・・と」
(蝶々?・・・私たちのことなのかな?)
「ふふっ・・・蝶々だって。もう自分のもの気取り?」
「テメェも抜け駆けすんじゃねぇよ!そいつらはお前のモンじゃねぇだろ!」
「僕のものであろうとなかろうと、すべての女子はみんな美しい蝶々さ」
白制服を着てる人は女子を蝶々って呼ぶんだ・・・なんでかn(コツコツ)!?なっなんかこっちきてるぅ!?
「(スッ)このバラをどうぞ、愛しい蝶々たち・・・」
「あっありがとうございます・・?」
「僕は楚神ウリエ・・・よろしくね?」
「よろしくお願いします・・?」
楚神さん?っていう方から私たちはバラをもらった。・・・なんでバラを持ってるのかな?
「可愛らしい子たちだね。思わず抱きしめたくなっちゃうよ・・」
「えっ?・・」
抱きしめるって・・・それは困るんだけど・・
「はっ・・そんな花なんの役にも立ちやしねぇだろが・・・おいっ」
「はっはい(グイッ)きゃあ!」
「リツカっ!」
リツカが大柄な人に引っ張られてしかも顎クイされてるっ?!・・・リツカ困ってるし助けないと!
「リツカを離して下さいっ(グイッ)」
「おわっ?!」
「あっありがとう・・ユリナ(ホッ)」
「はっ・・。オレ様は南那城メィジ。よく覚えておけ、お前たちは絶対オレ様に惚れるからな?」
(ほっ・・・惚れるって・・・)
(南那城さん・・・自分で惚れるとか言ってるよ(苦笑))
「メィジ、そこまでだよ。・・・オレは棗坂シキ。よろしく。・・ちなみにメィジは書記でオレは会計、まぁ知らなくてもどうってことはないけど」
(コツコツ・・・グイッ)
「っ!?」
リツカの次は私が顎グイされてるよっ・・・なんなの?!この細身な人といい、南那城さんといい・・顎グイがはやってるの?!
「キミとオレは知り合いになったってこと。それだけ知っててくれればいいよ。・・・歪んだ顔たくさん見せて?・・・ふふっこれから楽しくなりそう・・・」
「ひゃっ・・・」
一つ一つの言葉が耳に・・・しかも笑ってるときに息がかかるからくすぐったいっ
「・・・あまりそそのかすな。・・・もういいだろう、本題に入る」
「はーい・・・(サッ)」
「あっ・・・」
やっと離れてくれた(汗)・・・本題に入るのはいいけど、もう少し早く本題に入ってよ(汗)
(ペラッ)
「君たち二人を呼んだのは他でもない。実は・・君たちが校則違反をしてるという投書があったんだ」
「「えっ!?」」
校則違反だなんて・・・一体どうして・・・
「そんなこと私とユリナはしていませんっ!・・何かの間違いじゃ・・・」
「リツカ・・・」
「しかし、投書があった以上は、調べる必要がある」
「そっそんな・・理由を教えて下さいっ!私とユリナが一体何を違反したって言うんですか?」
「私からもお願いしますっ理由を教えて下さいっ」
理由がわからないと私たちも何をしたのかわからないよっ・・・
「質問をするのは君たちではない・・・・この私だ」
「っ・・(それはそうかもしれないけど・・・でも、やっぱり腑に落ちないよ)」
「そんな・・」
理由を教えてくれないなんて・・・理由がわからないと答えようがないじゃないっ
「せめて、理由を教えて下さい。何を違反したのかわからないまま、答えても意味がないと思うんです・・・」
「ユリナ・・」
「それは君たちが、私の質問に答えてからの話だろう。本当に後めたいことがなければ、何を聞かれようが、問題はないはずだ」
「それは・・・そうかもしれませんが・・・」
・・・鉤貫さん、ちょっと勝手すぎな気がする・・・。理由くらい教えてくれたっていいじゃない(ムゥッ)
「こちらの質問を聞かずに、勝手に主張するのは言い訳でしかないだろう。・・・疑われても仕方ないと思わないか?」
「っ・・(会長さん・・静かな口調だけど、・・・どうしてか逆らえない・・・)・・・(きゅ)」
「・・リツカ?」
・・リツカ、震えてるっ。・・・鉤貫さんの言ってることに筋が通っているだけでなく、何か威圧感があるみたいなのがある感じがする・・。
・・・でも、理由を教えてくれないし、わけもわからないまま答えたくないっ(ぎゅ)
「・・?ユリナ?」
「投書が信頼できる内容ならきちんとお答えします。・・・けれど、私もリツカも、わけのわからないまま答えたくないんです。その口ぶりだと投書が正しいだけに聞こえるんです。・・・ちゃんと公正にお願いしますっ」
「ほう。―――公正か。なるほどな・・・」
・・・これからどうなっちゃうの?私たち・・・
END
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