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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE210 銃の世界の狩り。オズマを知る者?

マーケットで一通りの装備を整えたオズマはスネークと共にGGOの都市グロッケンの西武の草原に狩りと練習を兼ねて探索をしていた。

オズマとスネークを次々と襲うのは最終戦争後の世界観設定を生かしたかのような、各放射能により突然変異を起こした化け物や、最終戦争時代に稼働して、世界荒廃後は生き残った人類を無差別に襲う殺人マシーンなどと言ったMob達であった・・・っ! by立木ナレ


スネーク「出たぞオズマっ!食われないように気を付けろっ!」

俺「ここって近未来世界の設定だよな?なんで遥か過去の時代の恐竜が出てくるんだよっ!」

最初の内は拍子抜けしていた。俺がSAOよりも以前に簡単なVRFPSをプレイしていた経験もあるのかもしれないが、草原地帯に出現する大型の食虫植物やら、それを捕食している設定らしい、人型サイズの昆虫モンスターは大して苦も無く次々と撃破していた―――が、その矢先に俺とスネークの目の前に現れたのは、まさかの恐竜・・・・っ!
体長は少なくとも10メートル以上はあると思わしき巨体と鋭い牙を揃えた大顎を持っているのは生物学とかに全く無知な俺ですら画像で見た事のあるティラノサウルスだった。

スネーク「うむ、確かに恐竜は主にジュラ紀、白亜紀に存在した生物だが、奴らは爬虫類の一種で、大量絶滅後は生き残った極僅かが恐竜に進化したなんて説もあるからな・・・格の放射能の影響を受けた爬虫類と鳥類が突然変異によって恐竜化したと言う設定で復活したとからしいぞ」

俺「便利なんだな、核の放射能ってのは・・・」


等と話している間にも、遥か巨体なティラノサウルスは自らよりも遥かに小さなオズマとスネークを獲物と狙い定めて襲い掛かるっ・・・・っ!その巨大な顎で丸呑みされてしまえば、どれだけVIT(耐久力)やHPに長けたプレイヤーであっても関係なく一撃っ!まごう事無き死っであるっ! by立木ナレ

スネーク「この距離からの攻撃は俺のH&K MG4が引き受ける!オズマ、お前は奴の注意が俺に向いている間にさらに接近して、AKS-74Uの弾丸の嵐をお見舞いしてやれっ!」

俺「分かった、アンタの方が美味そうに見えるだろうから、食われねぇように気を付けろ!」

スネーク「俺は食われん・・・!クマ・ザ・スネークの名に掛けてっ!」

俺がティラノサウルスに向かってALOから引き継いAIG(素早さ)をフルに発揮した猛ダッシュで接近すると、背後からはスネークの軽機関銃の鈍い発砲音が5連発分ほど鳴り響くと、その弾丸はティラノサウルスの頭部を直撃していた。

俺「あの程度じゃビクともしねぇのか・・・」

だが、弾丸を5発ほどもまともに頭部に浴びたにもかかわらず、ティラノサウルスは大して反動を発する事も無く、弾道からスネークの居場所を狙い定めて、巨大な前足を大きく振り上げるとそのまま移動を始める。

俺「来やがった・・・けど、俺との距離も縮まるぞ・・・・っ!」

スネークのH&K MG4の銃撃は尚も断続して、5~6発発射して一旦、連射を止めてのパターンで続いていた。
おそらくすぐに弾丸を使い切らないように配慮しながらの攻撃なのだろう。そしてその間に俺とティラノサウルスとの距離は徐々に、徐々に縮まり、そして俺は足を大きく上げるティラノサウルスの胴体の真下にまで移動していた。

俺「この位置ならすぐには食われねぇはずだっ!」

もっとも、バカでかいティラノサウルスの足に踏まれたり、蹴られたりする危険性も充分あり得るので、それはリスクとして避けられないが、この攻撃のチャンスを逃す手は無い。
俺はAKS-74Uの銃口を真上に向けると、そのまま引き金を引いて、スネーク曰く毎分800発の連射速度の弾丸を一気にティラノサウルスの右足を集中的に撃ちまくっていた。

「ギァオオォォォ・・・・・!!」

草原にティラノサウルスの悲鳴が響き渡っていた。30発の弾丸全てを右足に集中的に撃ちこんだ事もあり、ティラノサウルスの負傷した右足は体勢を崩して、その巨体を支えきれずにユラユラと倒れかけていた。

スネーク「よくやったぞオズマっ!マガジンをリロードし、攻撃を続行しろ!」

スネークはその場でH&K MG4のマガジンを交換しながら、遠くから最大ボリュームの声で指示を出す。幸いな事にこのGGOでも聞き耳スキルと言うのは存在するらしく。
このスキルはSAOの初期から使っている俺にとってこの広い草原で、離れた場所からスネークの指示を聞くのにSAOやALO以上に重宝しそうだった。

が、スネークの指示通りマガジンの交換をしようとした俺だったが、ティラノサウルスの攻撃は片足を負傷した程度では止む事は無かった―――

俺「尻尾だとぉ!?」

ティラノサウルスの背後に回っていた俺は、ティラノサウルスがいきなり振り払ってきた尻尾の一撃をギリギリのタイミングで身を屈めて避けていたが、すぐにティラノサウルスの尻尾の攻撃は俺を狙い、頭上から真下に豪快に叩きつけてきた。

俺「やっべぇ・・・・」

スネーク「待ってろっ!すぐに援護を・・・ぬおっ!?」

俺がマガジンをリロードする間もなく、尻尾での連続攻撃に翻弄されている事に気が付いたスネークが、大急ぎでH&K MG4のマガジンをリロードし、新たに補充した弾丸を使い援護射撃をしようとしたが、有ろう事かそのティラノサウルス―――口から火球を吐き出したのだった!!

銃を構えていたスネーク目掛けて発射された火球に対してスネークは小さな身体を真横に身体が360度回転するようにジャンプして何とか回避していたが、ティラノサウルスが口から吐き出す火球は一発だけではなく、更に二発、三発と続き、スネークの方も中々攻撃のチャンスを見いだせず、俺は俺で相変わらず尻尾での攻撃に襲われていた。

俺「こうなりゃ・・・・」

再び鞭の様に振り払われるティラノサウルスの尻尾、あの巨大な尻尾の一撃をまともに食らえばどれほどのダメージを受けるか分かったもんじゃない。
なので俺はこの時、既に右手からメイン武器(アーム)であるAKS-74Uを手放した状態で、眼前に迫った巨大な尻尾を―――

スネーク「し、尻尾が・・・っ!?」


一刀両断・・・・っ!スネークが目の当たりにした光景。それは、AKS-74Uからブラックニンジャソードに武器を切り替えたオズマが自らを叩き潰そうとした巨大な尻尾を斬り飛ばした光景だった。
尻尾をおおよそ3分の1ほど斬り飛ばされたティラノサウルスは巨大な首を夕暮れの空に向けた状態で雄叫びを上げ、それが明確にダメージを与えた故の反応である事は明らかであった・・・っ! by立木ナレ


俺「おお、リーチは大した事ねぇが、切れ味はスゲェなこりゃ・・・・っ!」

全長は90㎝程で、刃渡りは精々70センチ程度しかないブラックニンジャソードだったが、その切れ味は一振りでティラノサウルスの巨大な尻尾の耐久値を0にして、斬り込みを加えた部分を呆気なく切り飛ばすほどの威力に俺は感心していた。

ティラノサウルスが首をこちらに向けて、尻尾を斬り飛ばされた憎しみが籠っていそうな目付きを向けたまま、巨大な口から先程と同じ、火球を発射。

俺「スネーク、今だぁぁっ!!」

スネーク「待たせたなぁぁぁっ!!」


敵の注意がオズマに向いているこの最中をスネークはスグに反撃のチャンスと見て再びH&K MG4を今度はより至近距離からの一斉射撃っ!

スネークのH&K MG4の銃弾の嵐と、オズマのブラックニンジャソードによる斬撃による交互のダメージを受け続けたティラノサウルスはついにHPバーを全損し、その巨体はその場で散ったのであったっ!! by立木ナレ



※ ※ ※


スネーク「このティラノサウルスはこの草原地帯では稀に出現する・・・倒せば旨味のある得物だが、尋常じゃないステータスを持った中ボスクラスのモンスターでな。本来なら6人ほどのパーティーを組んだ状態で倒すのがセオリーだったわけだが」

俺「俺等、そんなのを二人で倒しちまったわけか、何はともあれ最初の狩りにして大収穫ってわけか」


オズマとスネークはティラノサウルスを撃破して得たクレジットとドロップアイテムを折半し、オズマはこれがまずまずの成果と言った感覚のようだったが。
GGOの熟練プレイヤーであるスネークはFPS経験者とは言え、それまでは剣をメインとして扱うSAOやALOプレイヤーであったオズマが驚くほどの速さで銃撃戦メインのGGOに適応している事に感心していた。by立木ナレ


スネーク「いや・・・ただ銃撃戦に適応するだけじゃなく。銃が通用しないあの状況下で迷うことなく近接用の武器で中ボスクラスのモンスターとやり合おうなんてGGOプレイヤーの常識ではまず考えられん・・・」

俺「どうかしたか?」

スネーク「いや・・・大したことの無い独り言だ。それよりもオズマ、死銃と接触するのなら、今月の13日に開催される第3回BoB(バレット・オブ・バレッツ)に出場しようと思うんだが」

俺「BoBか・・・」

そう言えば、俺に絡んできたZとか言うスコードロンの奴らがスネークはBoBでベスト12位になったとか言ってやがったな。
そして、そのBoBの優勝者であるゼクシードが死銃の最初の犠牲者だと進藤は言っていた。

俺「それに出れば、死銃と接触出来る可能性が高いのか?」

スネーク「ああ、奴のターゲットがGGOの強豪プレイヤーだと言うのなら、むしろ格好の狩場はBoBと言っても過言じゃない」


BoB・・・バレット・オブ・バレッツとはGGOにおける最強ガンナーを決める大会である!参加者たちはまず、各ブロック毎に別れての1対1の対人トーナメント型の予選を行い、各ブロックの上位2名・・・合計30名が総当たりで挑むサバイバル型の本戦への出場権を得て、最終的にその30人の本戦参加者の中で最後まで生き残った一人を優勝者とするっ!! by立木ナレ


俺「そうだな・・・大会までまだ一週間以上あるし、その間に可能な限りGGOで暴れまくって、死銃に目を付けられるようにしなくちゃな」

スネーク「そうだ、万が一俺達が奴に撃たれて・・・なんて事も有り得るから、現実での俺達の身体は常に第三者の目に届く場所でフルダイブしておくことを忘れないようにしなくてはな」

それなら俺は常に暇人の親父や爺や妹(仮)がいる自宅からのフルダイブだから問題は無いだろう。

俺「アンタの方は安全の保障はあるのか?」

スネーク「俺は進藤が用意したメディキュボイドと言うマシンを用いてフルダイブしている。常に警備は万全で、俺の身体に異常があった場合は即座にログアウトできる状態を用意してある」

それを聞いた俺は進藤に対して、俺に対してはそこまでするほどの価値は無いのかと文句を言ってやりたい気分になっていた・・・・


※ ※ ※


オズマとスネークが、たったの二人で危険度の高さでGGOプレイヤー達から恐れられているティラノサウルスを撃破した光景を、離れた場所から双眼鏡アイテムを使用して眺めている二人のプレイヤーがいた。

「おい、何時まで、眺めている、スネークの実力、なら・・・もう既に研究済み、だろう」

「違うちが~う!アタシが気になってるのは、スネークと一緒に戦ってるもう一人の人だよ~」

二人の内の一人は言葉を度々区切った様な話し方をし、もう一人の方は間延びした幼い口調だったが。いずれもその声は当人たちの本来の声にエコーが掛かっており、機械を通した音声のような会話と化していた。

「・・・・何時から、あんなのがお前の、好みになったのか?」

「まっさかぁ~、見た目は全然ダメ!見るからにダメ人間ですって言ってるようなボサボサの伸ばし放題の長い髪!リアルにあんなのいたら十中八九引きこもりのニートか不登校児しかあり得ないよ!」

「なら・・・奴の何を、気にしている・・・?」

「いやね、見た目のダメ人間オーラはともかくね。あの戦い方・・・なんかアタシのお気に入りのイケメンの事を思い出すんだよねぇ~・・・ああ、思い出したらまたあの首を斬り飛ばしたくなっちゃう・・・・っ!!」 
 

 
後書き
最後の登場した二人が誰だか分かる方はいますでしょうか?片方はアインクラッド編に登場したオリキャラです。 
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