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ドリトル先生と日本の鉄道

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第十幕その五

「遠くに行く場合も疲れていたら寝ていられるからね」
「それで目的地に行けるから」
「本当にいいよね」
「この神戸から東京とかに行くにしても」
「北海道に行く時もそうだったけれど」
「寝ていたり休んでいたり本を読んでいても目的地に進めて」
 そうしてです。
「食べること、景色を観ることも出来て」
「雨が降っても大丈夫だし」
「相当な災害でもないと止まらないから」
「しかも日本だとちゃんと時間通りに着くから」
「本当にいいよね」
「車は車、馬は馬でいいけれどね」
 尚先生は車やオートバイの免許は持っていませんし自転車に乗ることも苦手です。何とか馬に乗れる位です。
「けれどね」
「鉄道には鉄道のよさがある」
「そうだよね」
「休んで進めるから」
「いいよね」
「大阪は」
「そうだね、だから鉄道は今もあるんだよ」
 産業革命の時に誕生してからです。
「そしてね」
「リニアモーターカーもだよね」
「出て来るしね」
「どんどん進化もしていっているし」
「人間は生み出した最高の発明の一つと言っていいかな」
「そうだね、産業革命の時はね」 
 その時のことからお話する先生でした。
「色々と素晴らしいものが出て来たけれど」
「鉄道もだね」
「そのうちの一つだね」
「機械が出て来て」
「そのうちの一つだから」
 本当にというのです、先生も。
 そして先生は鉄道についてです、こうも言いました。
「若しもだよ」
「若しも?」
「若しもっていうと」
「いや、鉄道が陸だけじゃなくてね」
 それでというのです。
「海や空、そして宇宙も進めれば」
「まさかと思うけれどね」
「そんな漫画やアニメみたいなことが出来れば」
「本当にそうなれば凄いけれど」
「ひょっとしたら」
「いや、出来るかも知れないよ」
 本当にと言ったのでした。
「銀河鉄道の夜みたいなことがね」
「無理だと思わないことよね」
「そうした鉄道が出来ることも」
「魔法みたいに思わないで」
「実際に出来るかも知れない」
「こう思って努力することね」
「そうだよ、絶対に無理と思ったら何も出来ないよ」
 その時点でというのです。
「諦めたらそこで終わりと言うけれど」
「無理と思ってもだよね」
「そこで終わりだね」
「だからだね」
「まずは出来るかも知れない」
「それでやってみることだね」
「新幹線だってそうだったんだよ」
 日本の鉄道の象徴と思われているこのこともというのです。
「東京から大阪まで三時間や四時間で行けるなんて」
「夢みたいだったんだね」
「当時の日本の人達にとって」
「そんなものだったんだ」
「そうだよ、けれどね」 
 そのとても無理と思われたことがです。
「東京オリンピックの時には本当に現実になっていたんだよ」
「そうだったね」
「まさかと思われていたことが」
「実際に現実になっていて」
「それでだね」
「鉄道が海やお空を進んで」
「宇宙に行くことも」
 本当に小説や漫画の世界のことです。
「出来る様になるかも知れない」
「そうした時が来るかも知れない」
「未来は」
「うん、リニアモーターカーの実現も現実のものになっているけれど」
 こちらもというのです。 
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