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ドリトル先生と日本の鉄道

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第十幕その四

「どうしたものかな」
「そうだよね」
「あの人達はね」
「クレームをつけてくるかな」
「ドーラに」
「覚悟しているよ」
 皆にも言う先生でした。
「もうね」
「ううん、日本にはそうした人がいて」
「困ったことだよね」
「平和とか言うけれど」
「民主主義とかね」
「戦争がどうとか言ってだから」
 それでと言うのです、そうしてでした。
 動物の皆が淹れてくれた紅茶を飲んでです、そうしてまた言いました。
「日本に来てこのことを一番実感しているかな」
「今はね」
「そうなんだね」
「どうにも」
「うん、本当にね」
 動物の皆にも応えます。
「このことを」
「実際にお話するかも知れないしね」
「だからだね」
「ここは警戒しないといけないしね」
「一番意識しているんだね」
「今が」
「そうなっているよ、来ないならいいけれどね」
 本当にこう思う先生でした、そもそもそうそた人達が来ないならです。ですがこのことは後のことになるので先生は考えを変えました。
「実際に来た時にね」
「その時に動けばいいね」
「お話をする」
「今はこのことだけ考えればいいね」
「とりあえずは」
「そうなるね、今は学問のことを考えよう」
 先生はこう言いました。
「そちらのことをね」
「そうそう」
「そうしていこうね」
「考えても後のことだし」
「まだ来るかもわかっていないし」
「来てからだね」
「そうしましょう」
 皆も応えます、そしてでした。 
 ふとです、チープサイドの家族が窓の外を見て言いました。
「雨降ってる?」
「さっきまで晴れていたのに」
「それがね」
「雨が降るなんて」
「こんなこともあるね」
「そうだね」
 オシツオサレツも言いました。
「さっきまで晴れだったのに急に雨になるって」
「そうしたこともね」
「若し電車に乗っていたら」
 老馬が言ってきました。
「雨は気にすることもないね」
「列車に乗っていたら」
 ホワイティも言います。
「雨は気にすることないんだよね」
「相当な大雨でないと止まらないし」
 ガブガブも雨の時の列車のお話をします。
「いいよね」
「寝過ごさない限り休んでいて目的地に着けるし」
 ジップも言いました。
「先生はよく本を読んでるけれどね」
「鉄道の旅は少しでも落ち着いて景色を観られるし」
 チーチーはこのことが好きなのです。
「これもいいよね」
「鉄道は雨にも強いし休んで目的地に行ける」
 ダブダブははっきりと言いました。
「こんないい移動手段はないわね」
「車は自分で運転するしオートバイや自転車、馬は乗ってるから落ちない様にしないといけないけれど」
 トート―は他の移動手段のお話をしました。
「鉄道は休んで行けるんだよね」
「このことがどれだけいいか」 
 最後に言ったのはポリネシアでした。
「寝ていて目的地に行けるんだから」
「そう、鉄道はそうしたこともいいんだよね」
 先生も笑顔でお話します。 
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