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ドリトル先生と日本の鉄道

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第十幕その二

「やっぱりスコッチはいいね」
「そうですか」
「今日は一本空けるよ」
「そうされてからですね」
「寝るよ」
「そして明日はですね」
「うん、明日はね」
 まさにというのです。
「ドーラだよ」
「それを飲もうね」
「それじゃあね」
 二人でこうお話してでした、そのうえで。
 先生はまた飲みます、そうして一本空けてから歯を磨いて寝ました。その翌朝先生は動物の皆と一緒に研究室に一旦入ってです。
 それからです、鉄道博物館に行きました。行く前に宮田さんに連絡していたので宮田さんは吐く博物館の入り口で待っていましたが。
 ここで、です。宮田さんは先生に朝の挨拶を交えた後で笑顔でこう言ってきました。
「見ものですよ」
「動くドーラの模型はですね」
「はい、ラジコンとはまた違って」
「鉄道模型で動くのは」
「独特の趣がありまして」
「それで、ですね」
「是非共です」
 先生に笑顔でお話するのでした。
「見て下さい」
「そうさせてもらいます」
 先生も快諾してでした、皆と一緒にドーラのところに行きました。するとそこには新垣君と和田君もいてです。
 先生を待っていてです、笑顔で挨拶を交えてから言うのでした。
「これは凄いですよ」
「本当に」
「こんな凄いもの造られたなんて」
「夢みたいですよ」
「そこまで凄いならね」
 是非にと言う先生でした。
「見せてね」
「はい、では御覧下さい」
 宮田さんが応えてです、そうしてでした。
 宮田さんは鉄道模型の管制室に入ってそこからドーラを動かしてみせました、すると専用の格納庫からドーラが貨物車やクレーン車を引き連れて出て来てです。
 そのうえで動きます、四つのレールの上をゆっくり進んで。
 その真ん中に来ると動きが止まって大砲が動きます、そうしてレールとドイツ軍の将兵の人達の人形がある中で。
 大砲を上に動かして火花を出します、すると何処からか砲撃の音が響きました。
 その音を聴いて先生はすぐに言いました。
「成程、管制室からですか」
「砲撃の音も出る様にしました」
「よりリアリティを持たせる為に」 
 新垣君と和田君が先生に説明します。
「流石に模型自体から音は出せないですが」
「模型の動きに合わせて出る様になっています」
「これは凄いね、よりリアリティがあるよ」
 実際にと言う先生でした。
「凄いね」
「はい、皆でお話をしてです」
「こうしたらどうかというお話になってです」
「それで出来たんですが」
「素晴らしいですよね」
「いいと思うよ」
 先生も太鼓判を押します、そしてです。
 先生は全て見てです、皆に言いました。
「素晴らしいよ、これを見たらね」
「皆驚いてですね」
「それで凄いと言ってくれますね」
「鉄道博物館の目玉の一つになります」
「間違いないですね」
「絶対にそうなるよ、それでだけれど」
 先生は二人にさらにお話しました。 
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