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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百三十七話 一つ一つの物語その十七

「とことんまで戦うのを見たいのか」
「その通りだ」
 まさにというのだ。
「人間が困難を乗り越えるのをな」
「人間をかい」
「そうだ、人間は困難を乗り越えて強くなっていく」
「それを見たいんだな」
「スサノオはな」
「試練を与えてるのかよ」
「そう見てもいい、あいつは常に我々が乗り越えられるだけのものしか出さない」
 嶋はカザンに鋭い目で話した。
「その全てがだ」
「戦いはか」
「罠もだ」 
 ライダー達との戦いの中ではこちらも多く出してきた、それで嶋はカザンと他のメドヘン達にもそのことを話したのだ。
「人間が乗り越えられる」
「そんなものしか出さないんだな」
「それもギリギリでな」
「つまりあれですね」
「そうね」
 シャルルとモリーも話した、二人もカザンも一緒にいるのだ。
「障壁を出してそれを乗り越えて成長するのを見る」
「それがスサノオですね」
「何か変な神様だな」
 カザンは二人の言葉を受けてこうも考えた。
「あたし達を一気にとかは一切考えてないんだな」
「本当に世界征服とか考えてないですね」
「世界を壊そうとか」
「それも出来そうなのに」
「本当にどうでもいいのね」
「冗談抜きでもうそんなことには興味がないんだな」
 カザンはあらためてスサノオのその考えに思った。
「あたし達と戦って観て楽しみたいだけで」
「世界に関係ないとなると戦いやすいけれど」
「妙と言えば妙ですね」
「変な神様だよね」
 アンジェリーナにシュエメイとシュエランの姉妹が応えた。
「そこまでの力があってとか」
「どうにも」
「けれど退屈凌ぎなら」
 また言うアンジェリーナだった。
「それもあるかも知れないかしら」
「退屈凌ぎでアタシ達と遊んでるってことでしょ」
 リンは極めて簡単に述べた。
「つまりは」
「それで人間がどうなっていくのかを見る」 
 ラヴェーナも述べた。
「そう考えるといいかしら」
「そんなところだ、そして敵が来たならばな」
 今回の相手であるゴッドがとだ、嶋はメドヘン達に話した。
「君達にはライダーの諸君と共に戦ってもらう」
「わかってるぜ」
 カザンは嶋のその言葉に真剣な顔で応えた。
「それでな」
「次にゴッドが出たらだな」
「ああ、とことんまで戦ってやるさ」
「その意気で頼む、ではだ」
「ああ、訓練を続けていくか」
「今はな」
「さて、じゃあいいな」
 カザンはシャルルとモリーに応えた。
「休憩が終わったらな」
「はい、またっすね」
「私達三人で」
「向かう、いいな」
「はい、それじゃあ」
「またやろう」
「三人でやるのもいいけれど」
 その三人にリンが言ってきた。
「全体で戦うから」
「ああ、違う国のチームともな」
「組んでやっていかないと。あとね」
「ああ、ライダーの人達ともか」
「今日の訓練じゃ手合わせをしているけれど」
 お互いを知る為の挨拶としてだ。 
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