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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百三十七話 一つ一つの物語その八

「スクール水着もマニアックじゃ」
「そうでしょうか」
「ブルマなんて実際に穿くことがあるなんて」
 葉月にとってはだ。
「なかったから」
「それなら裸でいればいい」
 アーサーは葉月にぽつりとした口調で述べた。
「着たくないなら」
「それ論外だから」
 そのアーサーに有子が言う、見れば有子とシュエランの食べる量が一番多い。その次にさちが食べている。
「裸は」
「そうなの」
「というかアーサー裸なの」
「よくそうしているわ」
「イギリス校ってそれでいいの」
「あのですね」
 マーリンが有子に慌てて説明に入った。
「我が主は元々妖精と共に暮らしておられて」
「それでなの」
「服にはです」
「造詣がないとか」
「長い間着ておられなかったので」
「どれ位?」
「お生まれになってから十歳まで」
 そうだったというのだ。
「ですから」
「凄い生活だったのね」
「凄いではなくです」
 マーリンは有子に必死に話した。
「妖精の中、自然の中におられて」
「それでなの」
「服に縁がなかったのです」
 こう言うのだった。
「そういうことなので」
「凄い生活してたんやな」
 襟立も唖然とすることだった。
「ほんまに野生児っていうかな」
「野生児ではなくです」
「妖精かいな」
「はい、妖精や野生の生物達と共にです」
「生きてたんやな」
「それが我が主なのです」
 マーリンは襟立に畏まった態度で述べた。
「そのことをわかって頂ければ幸いです」
「わかったけどな、しかしな」
「驚かれることはですか」
「やっぱりあるで、俺も色々な子見てきたけど」
 それでもというのだ。
「凄い部類に入るで」
「まあ濃い面子なのは確かね」 
 さちもこのことは否定しなかった。
「一人一人色々あった人生歩んできたし」
「そう言うさちは無鉄砲過ぎる人生」
 有子はそのさちをじと目で見つつ述べた。
「後先一切考えないで」
「だって人生一寸先はわからないから」
「それでも先を考えていかないと」
「駄目っていうんだ」
「さもないと怪我が絶えないし」
 それにというのだ。
「周りも迷惑する」
「さちさんこの前戦いの中でこけて」
 アンジェリーナは困った顔で述べた。
「私とシュエランさん巻き込みそうになったし」
「御免ね、あの時は」
「あの時慌てて避けたけれど」 
 それでもというのだ。
「危なかったから」
「あたしが言うのも何だけれど」
 そのシュエランも言ってきた。
「さちは本当に周り見た方がいいよ」
「ううん、そうなの」
「さもないとね」
 それこそというのだ。
「また大惨事起こすよ」
「予選でも自分も怪我して先輩も巻き込んだから」
 有子がまた言った。 
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