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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE200 絶縁・・・総務省の男

 
前書き
ついに200話に到達しました・・・感想や評価をドシドシと下さるとやる気が出るのでお願いします(*^-^*) 

 
光太郎はオズマに対して10万円を差し出し・・・坂下家から出ていくように要求・・・っ!そう、これはすなわち手切れ金!by立木ナレ


俺「は・・・」

光太郎「出て言ってくれ・・・これはつまり、手切れ金だ・・・訣別の金なんだっ!!」

手切れ金・・・とうとう金の力で俺を追いやりに来やがったか・・・

光太郎「誓ってくれ。このお金を受け取る代わりに誓うんだ・・・・二度とこの坂上家の敷地を跨がない事を・・・・そして交流のすべてを断つことを・・・・っ!」

光太郎は両手を広げて、真に迫った表情。一分一秒でも俺をここから追い出したくてたまらないと言った様子で話を続ける。

光太郎「もう、僕と君はこれで会わない。これっきり・・・・金輪際会わないっ!出来る事なら、偶然道端でバッタリと再開なんて事も出来得ることなら回避したい・・・だから、入ってこないでくれ!少なくとも文京区内には・・・・っ!」

俺「えぇ~・・・・・」

文京区に入るなって・・・そりゃ幾らなんでも行き過ぎじゃねぇか?実家な台東区の山谷で、文京区とはお隣なんだから普通に暮らしてりゃ幾らでも文京区を通る事なんて在りうるわけで・・・

光太郎「もちろん、入る入らないだけじゃなく・・・・連絡も無しだっ!僕との連絡は勿論だけど・・・・優心とも!」

俺「は?」

何故そこで優心の名前が出てくる?と、思っていると光太郎は俺の『は?』の一言に過敏に反応して―――

光太郎「は、反応したか・・・やはり・・・っ!!やっぱり、ココが肝なんだ・・・っ!!」

俺「は?」

光太郎「は?じゃないだろ・・・・恍けても無駄だぞ!妹の・・・優心はあれだけの美少女だから・・・・弭間君に気がないなんて言えるはずがない・・・・バレバレ、分かり切ってるんだ・・・・君は優心にベタ惚れでゾッコン・・・・」

な、何勘違いしてやがるんだこいつ!?むしろ大迷惑・・・俺が優心に良い寄られて大迷惑してるってのに!!

光太郎「そして、どういうわけか・・・優心も弭間君の事を気に入ってしまった・・・・っ!そう、それはまるで、捨てられた野良犬に情が移ったかのように・・・」

泣きながら妹の優心が俺に気がある事を認める発言をする光太郎に対して俺は何を言えば良いのか分からず、目を細めて閉口していた。

光太郎「これは僥倖(ぎょうこう)だ・・・弭間君の人生で最初で最後の青天井・・・・あり得ないほどの僥倖・・・九死に一生の幸運だろう・・・・っ!」

いやいや、俺の中でお前の妹は俺が出会ってきた同年代の女子の中でもトップ5に食い込むブサイク女子だからな・・・・

光太郎「そりゃ簡単には諦められないだろうさ、僕だって男だからその気持ちは分かる・・・・だからこそ、手切れ金を渡すんだ・・・・っ!これは僕が就職してからの2カ月弱で溜めた預金・・・いわば努力と労働の証!」

光太郎は必死に懇願するように、机の上で頭を下げながら、今度は全力の懇願を始める。

光太郎「分かってくれ弭間君・・・・っ!どう考えたって、今の君に優心を幸せにできるとは思えないんだ・・・・ここは黙って身を引いてくれ・・・・お願いだっ!!」

俺「・・・・・・・・」

頼むだとか、お願いだとか・・・・何もありゃしねぇだろ。どうしてこいつはこうもあり得ない様な・・・・わけの分からねぇ誤解をするんだろうなぁ・・・

とは言え、この10万円はありがたいな。第一この家での悠々自適な居候ライフも流石にもう続かない、近い内に出て行かなくちゃならないだろう。
そしてその場合、当然俺が行きつく先は山谷の実家のアパートになるわけだが・・・・その時にこの10万円があるのとないのとでは大違い。

この10万円無しで実家に戻った場合は・・・・俺はすぐにでも家の家賃や光熱費やらの折半での支払いに車のガソリン代等の為に、すぐにでも何かしら働かなくちゃならないが・・・この10万円がありゃ多少の猶予がある。

結局は・・・貰っちまえば良いって話か? 光太郎もそれを望んでるわけだし・・・・


だがっ!ここでオズマは気が付いてしまう・・・・ここでこの10万円を受け取る事によって、オズマが決して認めたくないにもかかわらず・・・・認めざるを得なくなってしまう一つの誤解をっ! by立木ナレ


けど・・・けど・・・待てよ、望んでるも何もよ・・・・よくよく考えて見りゃ、誤解じゃねぇか・・・・自分そっくりな妹を溺愛して過大評価してる光太郎の誤解・・・・っ!そんな光太郎の誤解に便乗して手切れ金・・・・光太郎の言う手切れ金ってのを受け取る俺って・・・・どうなんだ?

俺「・・・・・・・・・」

俺はしばらく無言を貫くが、光太郎は依然として頭を机の上に下げたまま、ピクリとも動く様子がなく、俺は仕方なく自分から口を開くのだった。

俺「光太郎・・・」

取りあえず光太郎の名前を呼んでみると、光太郎は顔を上げる。

光太郎「あ、ああ・・・・け、決心してくれたのかい!?」

期待を感じさせる表情の光太郎だが、俺は首を小さく横に振ってから答える。

俺「いや・・・逆だ」

光太郎「は・・・?」

俺が金の入った箱を押し返すと、光太郎は呆気にとられたような表情を浮かべて、俺は更に続けて言う。

俺「この金は、この金だけは受け取れねぇんだよ・・・・」

光太郎「え・・・・は・・・・?」

俺「そりゃ、確かによぉ・・・・この金を受け取った方が利口で得になるって事は分かるんだけどよぉ・・・・けど、やっぱりダメだ・・・悪いっ!」

今度は俺の方が座ったまま腰を曲げて頭を低く下げる。

俺「受け取ったら汚点になっちまうんで・・・それだけはダメだ・・・・っ!」

光太郎「は・・・・?はぁ・・・・・?」


光太郎、更に茫然・・・・っ!汚点などと言う単語を口にしたオズマに対して不可思議な生き物を見るかのような視線を向ける、そして、全身をピクピクと怒りで震えさせながら思った・・・っ! by立木ナレ


光太郎(汚点・・・・・?汚点だって・・・?こ、このクズ・・・・何を言ってるっ!!)


光太郎の脳裏には、広大な温泉で湯船に・・・・胸までどっぷりと漬かりながら・・・・だらしない表情で酒を飲むオズマの姿が鮮明に浮かぶ・・・・・っ!! by立木ナレ


光太郎(怠惰という泥土の泥沼に・・・・・・・・ 胸まで浸かりながら汚点・・・・?汚点だぁぁ!? ふ、ふざけるな・・・・っ!即刻出ろよ・・・っ!んな事を抜かすんならさっさと出ろ・・・!偉そうにうだうだと抜かすな・・・・っ!)


光太郎、怒りに身を任せて勢い良くその場で立ち上がるが、その瞬間に・・・・脳裏に最悪の疑念が浮かび上がる!! by立木ナレ


光太郎(あ・・・・!い、いや、待てよ・・・・!も、もしかしたら・・・・こ、こいつ・・・っ!このクズは・・・・優心を完全に略奪したうえで・・・・この家を乗っ取ろうと言う魂胆か!?)

光太郎「さ、させるぁ・・・・!」


完全なる誤解に誤解を重ね、オズマに対する警戒心を高めまくった光太郎だったが、そんな矢先に和室の戸が開いたのであった。
光太郎とオズマが同時に戸の方を向くと、そこにいたのは光太郎の母親と、妹の優心であった。 by立木ナレ


光太郎「な、なんだよ急に・・・・今は弭間君と話してて・・・・」

母親「そ、それがね光太郎・・・外に変な、強面の男が・・・・」

光太郎「変な人・・・?」

優心と光太郎の母親の不安そうな表情からして、相当見るからにヤバい雰囲気の男がいるらしい。

優心「そうなの!さっきから電柱柱の陰から家を窺ってるような・・・・」

光太郎「え・・・気のせいじゃ?」

優心「違うっ!確かに見た・・・って言うか、今日車で帰る途中にその人・・・途中で付いてきてた気がするんだもの!」

なんだそりゃ?まぁ・・・・俺は優心との地獄の万博デートで疲れ切っていたからそんな付いてくる車にも気が付く余裕がなかったのかもしれないが・・・

光太郎「どんな車だったんだい?」

優心「えっとね・・・・確か、真っ黒なセダンで・・・BMWってエンブレムだったような・・・・」

俺「――――!!」

優心が頭に手を当てながら思い出した車の特徴を聞いた俺は、一つの心当たりに行きついていた。俺の知り合い・・・・と言うにはあまり良好な関係ではない男に、黒のセダンタイプのBMWに乗っている男が一人いるのだ。

優心「こわ~い!も、もしかしたら優心、付けられちゃったかもぉ~」

光太郎「くっ・・・!あり得る・・・・っ!だから僕は・・・優心が大衆の目に触れる事は反対してるんだ・・・・っ!」

それは100%あり得ない。俺が目星を付けた男だろうと、それ以外の男だろうと目当てが優心である可能性はまず除外して良いだろう。

母親「光太郎、ちょっと見て来てくれる?ほら・・・今はお父さんがまだ残業で帰ってきてないし・・・・まあ、いたところであんまり頼りにならない人なんだけど・・・」

光太郎「母さん・・・・僕だって優心の為とは言え・・・荒事はからっきしだって知ってるでしょ?」

俺「俺が行ってくる」

光太郎「え?」

不安に震える坂下家の面々を見て、俺は咄嗟にそう言った。俺としても自分の目で確かめたかったからだ、黒のセダンタイプのBMWに乗った強面の男とやらが、俺が知っているアイツと同一人物かどうかを確認する為にも。

俺「スグに追い払ってくるから、待っててくれ」


そしてオズマは怪しい強面の男の正体を確認するべく、単独で外へと出る。この時のオズマの目的は怪しい男の正体の確認以外にももう一つ・・・それは・・・・っ! by立木ナレ


俺「ここで俺が頼りになるってところを見せりゃ、もうしばらく居候できるかもしれねぇしな」


そう!点数稼ぎであった・・・・っ!坂下家の者達が総じて荒事に慣れていない事を良い事に、自分はいざと言う時に頼れる男であると言う事を見せつける事により、気楽な居候生活の延長を狙っていた!! by立木ナレ


そんな小さな期待を胸に俺は家の外に出てすぐに、優心と母親が指さしていた電柱の陰を目指して走る。

俺「まじでいやがった・・・!」

そして、その電柱の更に先には、見覚えのある黒のセダンタイプのBMWが堂々と違法駐車された状態。ナンバープレートを確認して、すぐにその車の持ち主・・・・すなわち優心が言っていた怪しい強面の男の正体が俺の知る男である事を確信したのだった。

俺「出て来いよ・・・・コソコソと人様の家を・・・用があるのは俺なんだよな・・・・あん?」

俺が威圧気味に出てくるように言い放つと、隠れていた男はそれ以上は逃げる事も隠れる事も無く、むしろやっと来やがったかと言わんばかりに堂々と姿を見せるのだった。

「クク・・・テメェってやつはほんとぉに・・・・何処まで行ってもどうしようもねぇ有様だよなぁ・・・・オズマよぉ?」

俺「やっぱりアンタかよ・・・・進藤正臣(しんどうまさおみ)・・・っ!」


その男はオズマの知る男であった!180㎝強の屈強な体付きに、強面の顔付・・・挙句の果てに漆黒のサングラス!・・・・そのサングラスの奥底から覗く鋭い眼光もあってか、初対面の者の多くはこの進藤正臣の事をやくざ者、もしくは格闘家の類と誤解するだろうがこの男の正体は総務省総合通信基盤局高度通信網振興課第二分室(通信ネットワーク内仮想空間管理課:通称「仮想課」)職員・・・・すなわち、れっきとした公務員なのであった!! by立木ナレ


俺「今日は、菊岡さんは一緒じゃねぇんだな」

俺は進藤が同僚である菊岡誠二郎(きくおかせいじろう)の事を良く思っていない事を知ったうえで、敢えて菊岡が一緒にいない事を指摘してやると、案の定振動はニヤニヤと侮蔑するような笑みから一転して、機嫌の悪そうな表情に変貌していた。

進藤「テメェ・・・・俺があのクソ眼鏡と常に一緒だと思ってやがるってかぁ・・・・!?あんまし舐めた口利いてると、締め殺すぞ・・・・クソガキがっ!!」


オズマ達SAO生還者らにとって進藤正臣と菊岡誠二郎はSAO事件当時、「SAO事件対策チーム」の中心人物として被害者の搬送先となる病院の受入体制を整え、SAOクリア後は覚醒したオズマはキリトなど・・・SAO生還者たちの元に駆けつけて事情聴取などを率先して担当したいわば、ある程度世話になった者たちなのであったが・・・・オズマにとってこの進藤と言う男は、決して心許せる様な・・・・穏やかな関係の男ではなかった・・・・!! by立木ナレ
 
 

 
後書き
オズマがGGOにフルダイブするのはもうしばらく先になりそうです・・・気長に付き合っていただけるとありがたいですwww 
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