| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百二話 恐竜の像その九

「いることが確認されて欲しいね」
「そうよね」
「全くだよ、あとね」
 僕はさらに話した、北極といえばだ。
「南極もこうしたお話あるんだ」
「ニンゲン?」
「あの生きもの?」
 二人で難局にいるというこの生きものの話をしてきた。
「海にいるっていう」
「何かのアニメの使徒みたいな姿っていう」
「グーグルでも映ったっていうけれど」
「あの生きもの?」
「ニンゲンもいるしゴジラもいるんだ」
「いや、ゴジラって」
「それは」
 ゴジラと聞いてだ、二人で僕にどうかという顔で言ってきた。
「映画だから」
「実在していないでしょ」
「あっ、仇名だよ」
 僕はこのことを断った。
「南極のゴジラっていうんだ」
「ああ、仇名なの」
「そうなの」
「うん、南極探検隊が船に乗っている時に見たんだ」
 南極海にいたという、大陸でなくだ。
「それで恐竜みたいだっていうからね」
「ゴジラみたいだって」
「それで仇名になったの」
「そうなったんだ、それでね」
 だからだというのだ。
「そうした話もあるし。あと南極猛獣もいるから」
「猛獣?」
「猛獣もいるの」
「いるよ、北極にはホッキョクグマがいて」
 熊の中で一番大型で狂暴とのことだ、力も相当強いとのことだ。
「南極にはヒョウアザラシがいるけれど」
「豹なの」
「あの獣みたいなの」
「うん、豹っていうとわかるよね」
 ラブポーンさんのお国のタイもイタワッチさんのお国のインドネシアも豹がいる、もっと言えば虎もいる。というか西アジア以外のアジアで豹や虎がいない国は日本だけだろう。島国なのでそうした生きものが入って来なかったのだ。
「どんなアザラシか」
「豹みたいに怖い」
「そんなアザラシなのね」
「ペンギンも他のアザラシも襲うし」
 それにだ。
「人間にも襲い掛かるから」
「そうしてくるって」
「本当に豹じゃない」
「泳いでいる時にもね」
 ダイバーの人達がだ。
「アザラシだからむしろそっちの方が縄張りだから」
「襲ってきて」
「それで食べようとしてくるの」
「そんな話あるから」
 ダイバーの人の顔にそのまま大口を開いている写真を観たことがある、口には鋭い牙が生え揃っていた。
「怖いよ」
「アザラシって可愛いと思ったら」
「そうじゃない種類もいるのね」
「文字通り豹みたいなアザラシが」
「そうだったの」
「とにかく狂暴でね」
 このヒョウアザラシはだ。
「動物園で動物がいなくなる事件があって」
「犯人はヒョウアザラシだった」
「そうだったの」
「自分のところから抜け出して襲っていたらしいんだ」
 他の動物達をだ。
「とにかくそんな猛獣だからね」
「危険ね」
「そうなのね」
「海の中も泳いで」
「とにかく危険なのね」
「そうなんだ、南極は独特の自然環境だけれど」
 大陸になっていてだ、ペンギンが有名だけれどそのペンギンもよく襲うというペンギン好きにとっては悪魔の様な猛獣だ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧