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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百三十五話 英雄その十二

「この戦ではこれが最後だよ」
「もう力が」
「悪いけれど限界だから」
 それでというのだ。
「後はね」
「俺もだ、英雄を出すが」
 ベートーベンも言ってきた、彼も既にムジークを出す用意に入っている。
「それが最後だ」
「よし、じゃあな」
「いいな、俺達がそれぞれ最後のムジークを出すまでにだ」
「スサノオを倒すからな」
「そうしろ、絶対にな」
 こうライダー達に言う、そしてライダー達もだ。
 それぞれ身構えてだ、四人で言い合った。
「よし、じゃあな」
「一気に仕掛けていくぞ」
「勝負はお二人のムジークが終わるまで」
「それまでに終わらせるぞ」
 こう言い合い頷き合ってだ、そうして。
 トルコ行進曲に乗りリズミカルにスサノオに攻撃を浴びせる、スサノオの攻撃も激しいがそれでもだった。
 ライダー達の動きが勝っていた、四人は次々にスサノオにダメージを与えていった。しかしここでだった。  
 さらなる攻撃をという時にトルコ行進曲が終わった、モーツァルトは倒れ込む直前にベートーベンに言った。
「ベト!」
「言うまでもない」
 これがベートーベンの返事だった。
「後は俺に任せろ」
「それじゃあね」
「言った通りだ、出すムジークは決まっている」
 それは既にというのだ。
「英雄だ」
「それを出すから」
「勝つのは俺達だ、ではいいな素晴らしき我が友達よ」
 ライダーに対して言った言葉だ。
「俺は最も尊敬すべき友の後を受けてだ」
「そしてだな」
「諸君等に俺の最高のムジークを届けよう!」
「ああ、頼む!」
「受けるのだ!英雄!」
 こう叫んでだ、そしてだった。
 ベートーベンはその英雄を出した、すると巨大ロボットではなく恐ろしいまでの力がだった。
 トルコ行進曲の後でライダー達に力を与えた、その力でライダー達は攻撃の手をさらに強めてだった。
 最後にだ、バロンが鎧武に言った。
「いいな、葛葉」
「ああ、いよいよだな」
「決める時だ」
「その通りだ」
「いいか、私が攻撃を浴びせる」
 斬月・真も言ってきた。
「二人はそれに合わせろ」
「僕も援護します」
 龍玄も二人に言う。
「お二人はその剣とランスで」
「ああ、わかっている」
「これで決める」
 本来ならノーマルモードで持っているそれぞれの武器を手にしたままだ、二人のライダーは龍玄に応えた。そのうえで。
 まずは斬月・真と龍玄が攻撃を浴びせそしてだった。
 鎧武とバロンは飛び上がり弓と銃撃を受けて一瞬だが動きを止めたスサノオに対して急降下でそれぞれの武器をその額に突き刺した。
 それでスサノオは完全に動きを止めた、鎧武はそれを見て言った。
「よし、これでな」
「俺達の勝ちだ」
 バロンも言った。
「間違いなくな」
「ああ、そうだよな」
「どうだ、スサノオよ」
 丁度ムジークを終えたベートーベンもスサノオに問うた。
「貴様はこれで負けたな」
「その通りだ、今回もだ」
 そのスサノオが言ってきた。 
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