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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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ファントム・バレット編
  FILE198 2025年大阪万博!オズマのデート?

 
前書き
今回からファントム・バレット編のスタートです。ようやく原作の話を進める事が出来そうです。 

 
空虚・・・! 思い返せば・・・夢のようだ・・・っ!世界初のVRMMORPGソードアート・オンラインへの初ダイブにして・・・・二年間に及ぶデスゲーム・・・っ!そして、生還からほどなくしてアルヴヘイム・オンラインにフルダイブし今度はオベイロンこと須郷信之の野望を破壊・・・っ!その後もALOで行われたSAOサバイバーバトル大会で優勝し賞金の200万円を獲得・・・その賞金で車を購入っ!そんな幸福の絶頂から一転・・・今年の夏には離れて暮らす姉と、SAO時代のギルドメンバーのユッチの策略により劣悪なネットゲーム依存治療施設に収容・・・・っ!そしてオズマは、そんな劣悪な施設から自力で脱出、解放・・・・っ!再び自由を獲得したっ!・・・・そう、まるで夢・・・・!白昼夢(はくちゅうむ)・・・・!あったことなのか・・・?あれは、本当に・・・・!本当に・・・・!? by立木ナレ



※ ※ ※


2025年12月1日・・・あの出来事から時は流れて既に冬・・・!大阪府大阪市此花区夢洲、大阪万博っ!自由では埋められぬ空虚・・・!オズマ・・・・! by立木ナレ


俺「これが近未来の完全自動運転車ねぇ~・・・」

大阪万博に訪れた俺は2030年代中の実用化を目指しているとか言う、今現在の最先端自動運転レベル5を超える完全自動運転車の試運転を見ているがハッキリ言って全く欲しいとは思えなかった。

「見て下さい!こちらがトヨタが社運を掛けて・・・!全身全霊全勢力を尽くして開発中の完全始動運転者です!」

マイクを持った若い女が完全自動運転車を見に集まって来た者たちを前に、営業スマイル満点で車の解説をしていた。

「こちらの車は何と・・・車の全プログラムを管理するAIが運転席からの声帯認証でオーナー確認後はエンジンの始動から目的地への運転、駐車場への停車、最初からなにから何まですべて自動運転でのコントロールを可能とする事を目指しています!」

周辺の客達がいっせいに『おおー』と言う歓喜の声を上げているが俺としては、なにから何までAIに任せてたら運転手が車を運転する醍醐味が無くなるだろうと言いたくなる。

「更にこちらの車は完全なる電気自動車です!もはやガソリンなんて臭くって、環境に悪い排ガスを排出する燃料なんて一切必要ありません!」

再び周辺の客達の歓声の声。これが世間一般の・・・車を移動手段として所有している者達の当然の反応らしい。

俺「んなことよりか、そろそろトレノとレビンを復活させてみようって発想は無いのかねぇ・・・」

同社のスポーツカーであるスープラは2019年に実に17年の空白期間を置いて復活したのだから、同じく2002年に生産終了したトレノ・レビンが復活すると言うのなら俺も興味が湧くのだが、こんな完全自動運転の上に電気で動く車に何の魅力も感じられるか・・・・

「すいませ~ん!ちょっと良いっすかぁ~?」

そんな中、20代前半と思わしき、背の高い若い男が手を上げて質問を要求していた。こういう場面では解説・進行している側が「ご質問はありませんか?」と言ってくるまで黙って聞いているのがマナーなのだが、マイクを持った女性は営業スマイルを保ったまま明るい声を発するのだった。

「は~い、そちらの車が好きそうなお兄さん、どうしましたか~?」

「その車の馬力ってどんくらいっすか?」

「え、ば、馬力・・・?」

女性の進行者はまさか馬力を聞かれるなどとは予想していなかったのか、呆気にとられた様に呆けているが、それは車好きとして俺も買う前に絶対に知っておかなければならない重大なスペックの一つだった。

「えっとぉですね・・・」

想定外の質問だったが故に、カタログスペックが掛かれたしおりを確認して、女性は答える。

「あ、馬力は最高で80馬力ですね!」

前代未聞だ・・・法規定で64馬力以下と定められている軽自動車と僅か16馬力しか差がないだと?いやまぁ、馬力が低くとも俺のロードスターの様に軽さを生かして走ると言う車も幾らでもある。だが・・・あの車はそうでもなく、俺のそんな考えを質問者の若い男が代弁するように尖った声で不躾に発する。

「ええ――!?その車って確か車重が1320キロですよね!?って事はパワーウエイトレシオは・・・16.5!?おいおい・・・その辺のへっぽこ軽自動車の方がよっぽどマシじゃないっすか~」

「い、いや・・・これはあくまでスポーツカーとかではないので・・・パワーウエイトレシオとかは・・・」

よく言ってくれた!まさに俺も同じことを思っていた!周囲の他の客達は若い男に対して奇異の視線を向けているが、まさに俺も同じ不満を感じていた。
この完全自動運転の電気自動車は車重に対して馬力が圧倒的に低すぎる!

「軌道方式などうなのぉ~?FRじゃなくちゃドリフトし難くて売れないと思うよ~」

「で、ですから・・・!ス、スポーツ走行を意識した車ではなく・・・・あ、あくまで利便性と環境性を重視している車で、ですので・・・駆動方式は前輪――」

俺「キレそうだな、あの女」

如何にもスポーツカーマニアな野次馬に対する苛立ちからか営業スマイルは眉間に皺が寄り、マイクを握る手に力が見る見るうちに入っているように見ていた。

俺はそんな様子を僅かながら愉快な気分で眺めて、胸ポケットから煙草を一本取り出して軽く一服――

「弭間くぅ~ん!!」

俺「げほっ!げほっ!」

俺の名前を呼んだのは場違いに明るいおばさん染みた声で、俺は思わず咳き込んでしまった。そして、俺はこの声の主を知っている・・・・

俺「戻ってきた・・・・!あいつ、もう・・・・!」

そいつは人込みを掻き分けて、走って俺の方に駆け寄って来ていた。

分厚い唇

お茶の水博士のようなデカい鼻

まる子のクラスメイトのハマジのような目付き

優心「ジュース買ってきたよぉ~」

そして・・・カツオのクラスメイトの花沢さんみたいな声で・・・優心はウキウキとした笑顔と声で俺に缶ジュースを手渡してきたのだった。

優心「おまたせ・・・!キャッ、優心恥ずかしぃ~・・・弭間君の前でお待たせ・・・だなんて~ッ!」

何を言ってるんだ・・・・?こいつは・・・・!?

優心「あ、それとね~、優心ね、サンドイッチ付きッて来たんだぞっ♡」

知ってるよ・・・・さっきまで俺が番してたんだからな。


オズマと優心は一旦、持ち込んだ食事が飲食可能なブースへと移動・・・そこにはオズマと優心以外にも多数の食べ物を持ち込んだカップルや家族連れなどが集まり、飲食を楽しんでいた・・・っ! by立木ナレ


そして優心はさも当然の様に、バスケットから取り出したタマゴサンドを手に取ると、俺の口元にそれを近づけて――

優心「は~い、あ~ん、あ~ん」

俺「・・・・・・・」

俺はなるべく最小限に口を開けて、優心があ~んをさせてくるサンドイッチを口に入れるのだった。

優心「美味しい?」

俺「まあ・・・な」

顔を必要以上に近づけて感想を聞いてくる優心に対して俺は消極的な肯定の返事をした。別に美味くも不味くも無いとは思うが、一分一秒でも早く、優心の顔が間近に迫っている状況から逃れたいばかりに出た言葉だった。

優心「いや~ん、嬉しい~!」


そして続く・・・優心のあ~んの連続攻撃・・・・っ!オズマにとっては苦痛の連続精神攻撃・・・・っ! by立木ナレ


なんか昔・・・こんな動物いたっけな・・・?小5の時の課外学習とかで動物園に行った時に見た・・・ロバだったか鹿だったか・・・・


オズマがそんなどうでも良い過ぎ去った過去を思い出していた時、優心は発見してしまう・・・・・オズマのほっぺに残ったタマゴの食べかすを!! by立木ナレ


優心「もぉ~」


オズマが気が付かぬ間に接近しそして・・・その長い粘ついた舌を伸ばし・・・・ by立木ナレ


優心「ペロペロペロペロペロ!!」

俺「うわっ・・・・・な、何してんだお前・・・・っ!?」

唐突な優心の行動に俺は全身に耐え難い寒気を感じ、全力のバックステップで優心から距離を取っていた。そんな俺に対して優心はご満悦な表情で自分のほっぺを指差しながら言った。

優心「ついてたぞ・・・タマゴの食べかす♡」

さ、寒すぎる・・・っ!幾ら今が12月の冬とは言え・・・暖房の利いている屋内とは思えない位に急に寒くなって来やがった・・・・っ!

俺「あ・・・・?」

なんだ・・・・?優心の奴・・・急に口からよだれ垂らしてボォーっとしやがって・・・・今度は何を考えてやがる!?


この時、優心の頭をよぎったのは膝枕っ!このベンチの椅子で、オズマに膝枕をしてもらう事で、誰がどこからどう見てもラブラブなカップルに見えるような構図を作り上げると言うそんな、悪魔的発想であった!! by立木ナレ


優心「・・・・・」

優心が俺に近づいてくる・・・そ、そのまま倒れ込んできた・・・俺の膝に!?

俺「危ねっ!」

間一髪、俺は瞬時にその場から立ち上がり、優心との膝枕を回避したのだった。そのまま倒れ込んできた優心はそんなにも予想外だったのか仰天し、俺の方を振り向いていた。

俺「や・・・やめろ・・・っ!ね、寝るならベンチに横になって・・・・」

優心「もぉ~、やったなぁ~♡」

俺「俺は何もやってねぇ・・・・」

だ、ダメだ・・・今度はじゃれついて来やがる始末だ・・・・っ!

俺「よせッ!よせッ!」

優心「え~い!」

そんな、じゃれついてくる優心をあしらおうと、動き回っていたら・・・俺の膝が優心御手製のサンドイッチが入ったバスケットにぶつかり――中身が零れて床に落下したのだった。

優心「ああ~!」

俺「わ、悪い・・・悪かった・・・っ!」

俺は慌てて、床に落ちた最後の一個のサンドイッチを手に取り、それを口に放り込む。

俺「ほら、俺が食うから・・・な?」

優心「弭間君・・・優しいね・・・」

俺「え・・・・」

ヤバい、この流れで次に要求してくることと言えば・・・!

優心「膝枕も!」

やはりそうきたか・・・・が、こうなるともう無碍に扱う事も出来ず。俺はしぶしぶベンチに腰掛けて、優心を膝枕させる事になってしまった・・・

優心「なでなでも♡」

ニンマリとした有頂天な笑みを向けてそんな要求までされて・・・俺はもうヤケクソ気味に優心の頭を撫で始めていた。

そして、そんな事をしていたもんだからか・・・・俺も否応でも気が付かざるを得なかった・・・・さっきから道行く連中の、俺達に対する微笑ましい物を見るようなニコニコとした笑顔にっ!!

「こんなところでアツアツねぇ~」

「まあ、若いんだから良いじゃないか!」

「何時もならリア充死ねって、思う所だけど・・・あれは流石に同情するよなぁ・・・・」

よせ・・・!やめろよ・・・っ!誤解なんだよ・・・・誤解っ!だから・・・その微笑ましい物を見るような目をやめろ・・・止めろ・・・っ!!


そして、帰りはオズマとの万博デートを満喫した優心がオズマの肩に寄り添い車まで移動!オズマの車に乗車後は運転中であるにも拘らず、優心はオズマの身体に圧倒的寄り添いっ!一方のオズマは・・・完全に精根尽き果てた状態と化していたっ!!

1970年以来、実に55年ぶりに開かれた大阪万博は、オズマにとっても・・・・優心にとっても・・・・ある意味全く真逆の意味で生涯忘れられぬ思い出と化したのであったっ!! by立木ナレ 
 

 
後書き
今回の話は賭博破壊録カイジの第一話を参考に作りました。

なぜオズマが光太郎の妹の優心と万博デートをしているのかは次回の話で明らかに・・・・ 
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