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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百二話 恐竜の像その一

                第二百二話  恐竜の像
 僕は留美さんと円香さんと夕食前に話したネッシーや他の未確認動物、特に恐竜のことが気になった。
 それで鰻丼を中心とした夕食の後お風呂に入って歯を磨いて明日の予習と復習をしてだった。十二時近くに。
 書斎に入ってそこで恐竜の本を読んでいた、するとそこにだ。
 ラブポーンさんとイタワッチさんが来てだ、僕に言ってきた。
「何の本読んでるの?」
「一体何読んでるの?」
「恐竜の本だよ」
 丁度今読んでいる図鑑を見せて二人に話した。
「ちょっと気になってね」
「ああ、恐竜っていえば」
 ラブポーンさんは僕の言葉を聞いて言ってきた。
「アンコールワットにもね」
「ああ、そのこととか留美さん達とさっき話して」
「それでなの」
「気になってね」
 それでとだ、僕は素直に話した。
「今読んでるんだ」
「そうなの」
「絶滅したっていうけれど」
 もう太古のそれこそ何千万年とかそんな単位だった筈だ。
「それでもね」
「恐竜は生きている」
「そうした説があるから」
 本当にだ。
「だからね」
「本を読んでるの」
「そうなんだ、そのアンコールワットの話も」
「あれ本当に何だろうね」
 ラブポーンさんの言葉も懐疑的なものだった。
「一体」
「恐竜なのかな」
「あの形を観たら」
 それこそとだ、ラブポーンさんは僕に答えた。
「恐竜だよね」
「そうだよね」
「アンコールワットのことは私も聞いてるけれど」
 イタワッチさんも僕に言ってきた、二人共僕の傍に座ってきた。
「あの像はね」
「恐竜だね」
「そう思えるから」
 イタワッチさんにしてみてもというのだ。
「多分アンコールワットが築かれた時代に」
「恐竜をその目で見た人がいて」
「造ったと思うわ。というか」
「そうじゃないと」
「説明つかないから」
「恐竜みたいな形のものが造られるとか」
「私のクラスにノルウェーの子いるけれど」
 北欧のフィヨルドの国だ、南北にかなり長い。
「あそこも恐竜の話多いみたいよ」
「ああ、何か何処かに屍が埋められて」
「首長竜のつがいが首を絡め合ってる絵があるとか」
「そう言われてるね」
「そうしたお話が多いらしいの」
 ノルウェーという国にはだ。
「どうも」
「国土の殆どが海に面していて」
「それでね」
 その為にというのだ。
「そうしたお話も多いみたいね」
「あの国は北海に面しているね」
「地理的にね」
「あそこ他にもそうした話があるんだよね」
 その恐竜の話がだ。
「戦争中に」
「二次大戦?」
「いや、一次大戦だよ」
 戦争といってもこの時のことだ。
「この戦争の時にね」
「恐竜が目撃されたの」
「そうだったの」
「ドイツ軍の潜水艦がね」
 Uボート、この軍艦がだ。
「敵の船を沈めてその爆発の様子を確認していたら」
「その時になの」
「恐竜が出て来たの」
「爆発で船の荷物とかが海の上に打ち上げられていたけれど」
 その時にだ。
「大きな、鰐に似た生きものも打ち上げられたんだ」
「それでそれがなの」
「恐竜らしいの」
「十五メートル程あって打ち上げられながら足をばたばたさせていたらしいね」
 目撃例によるとだ。 
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