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ソードアート・オンライン~遊戯黙示録~

作者:マローン
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FILE194 圧倒的対峙!

オズマが一日外出券を購入する数日前・・・森本桃華とユッチはコンタクトを取っていた。

桃華「本当に大丈夫なんでしょうね・・・?もし見つかったらただじゃ済まないわ」

ユッチ「大丈夫っすよ!強力な助っ人がいるんすから!」

二人は小田桐家が完全に留守になった際に家に忍び込んだ際の相談をしていた。桃華としてはやはり不安・・・・弟が隠していると睨んでいる大金を探る為とは言え、鍵を開けて家に入り込み、ガサ入れ染みた事をしているのを見られた場合の危篤をしていたがユッチはそれを得意気に笑いながら一蹴!

桃華「何よ、強力な助っ人って・・・・?」

ユッチ「へへへ、桃華さん。荒川区にある今時珍しい不良校って知ってるっすか?」

桃華「・・・知ってるわよ。ロクでもない・・・・成績も素行も散々な連中が通ってる高校だって事くらい」

その高校は、桃華にとって関わる事は断固拒否・・・・っ!御免被る底辺高校であった!

ユッチ「実はですね・・・・なんと僕はそこの高校を締めてるボスとお知り合いになっちゃいましたぁぁぁ!!」

桃華「・・・・・・・・は?」

まるで、有名芸能人と知り合いにでもなったかのような自慢げな口調のユッチに対して桃華はこう思っていた――やぱりこいつはバカか!?

ユッチ「いやぁ~、本当にすごい人なんっすよ!学校ではエンペラーって呼ばれてる程の圧倒的に無茶苦茶強い人なんっすけどね・・・・なんとその人は僕と同い年でまだ一年生なのに学園の頂点に立っちゃったわけなんっすよぉ~」

桃華に内心で見下されている事に全く気が付く事無く、ユッチは得意気に不良高校のボスと知り合いになった事を嬉々として語り続けるのだった。

ユッチ「いざって時なったらこの人を助っ人に呼んで、邪魔な連中を蹴散らしてもらえば怖いもんなんて無しっすよ!このエンペラーさんが一声かければ、学園の舎弟の連中もゾロゾロと集まりますからね~」

桃華「・・・・役に立つって言うなら、目を瞑るわ」

桃華としては不良高校の生徒たちと僅かでも協力関係になるのは本来ではあり得ぬ事ではあったのだが、これはユッチが勝手にやっている事と自分に言い聞かせて目を瞑るのであった・・・・


※ ※ ※


大月『認めんぞ!今の一連のやり取りは全部・・・そう、全部コントです!!コントなんだぁぁぁぁ!!』

倉崎「だははははっ!!コイツ開き直りやがった!もう終わりだっつーの!ぎゃぁっはっはっはっ!!」

絶賛生配信中の大月の見苦しい足掻きは、小田桐弭間の隣人の倉崎を始め――数多くの者達の眼に晒され、その見苦しい最期の悪足搔きの姿はある意味で笑いを誘う光景でもあった・・・・

大月「これはコント!はい拍手!皆さん・・・どうか我々のコントに対して盛大な拍手をぉぉぉぉっ!!それコント!コント!コント!コント!コント!」

倉崎「一人コントだっつーのっ!ひゃははははっ!!コイツってあれだよな?弭間のガキが入れられちまったとか言う施設の施設長のデブじゃねーか!こー言う奴に限って、やっぱり裏でキタねェ事やってやがるって事だな!」

倉崎・・・コメント発進!

顔が汚ねぇw 務所入ったら毎日洗えメタボ!!


※ ※ ※


アスナ「この大月っていう人、パニックの余り自分でも訳の分かんない事になってるみたいね・・・・」

俺が転がす軽トラのナビシートでアスナ動画サイトで生配信されている大月の見苦しい最後の足掻きの光景をスマホで観賞しながら、引き攣ったような表情を浮かべていた。

俺「出来れば目の前で見てやりたかったもんだよ、奴の崩壊する末路をな・・・・」

だが、俺はこれから向かわなくてはならない、俺をこんな状況に追い込んだ、そもそもの元凶たる奴らの前に姿を現して引導を渡すのが俺の役目だ。

アスナ「あ、そろそろ近いわ。あの二人は会う時は必ずと言っていい程このファーストフード店で会ってるから」

俺「ここなら一杯で100円のコーヒーを買えば、何時間でも居座れるんだからそりゃ長く話し込むにはもってこいって事か」

俺は目的地のファーストフード店に辿り着くと、空いている駐車場にバック駐車で車を停める。

アスナ「オズマ君って、ただ猛スピードで走らせるだけじゃなくって、駐車もちゃんと出来るのね・・・・」

俺「何を意外そうに・・・免許取ったんだから当たり前だろうが」

アスナはまるで俺の事を車をやたら爆走させるためにしか扱ってないかのように見ていたらしい。俺だって公道で普通に走る時くらいはスポーツ走行に拘ってるわけじゃない・・・・それ以前にこれはオートマの軽トラだしな・・・・

俺「取りあえず、乗り込む前に一服させてもらうぜ」

アスナ「一服?」

俺「ああ、収容されてる間は一本も吸えなかったからよ」

俺は一カ月間吸う事が出来なかったタバコをここで吸う事にする。キリト達と合流する前に山野のタバコ屋で買ってきた(当然年齢確認無し)タバコを上着の胸ポケットから取り出し、一本の煙草を手に取りライターで火を付けようと――

俺「あん?」

隣のアスナがライターを持つ俺の左手をガッシリと掴み、更にまるで悪さをしたガキを叱りつけるような目付きを俺に向けていた。

アスナ「あん・・・・じゃないわよっ!君、まだ未成年でしょう!私より年下でしょう!タバコ吸える年齢じゃないのに堂々と何してんのよっ!!」

俺「相変わらず英才教育に毒されてやがるなお嬢様は・・・・」

アスナ「英才教育とかお嬢様とか関係なしにダメなのよ!」

隣でうるさくされては敵わないので仕方なく俺はここで一服する事を諦めて煙草をしまうのだった。隙を見てどこかで吸うとするか。

アスナ「私が見てる前で一本でも吸ったら・・・・君のお父さんに連絡するわよ!」

生憎とその親父から一日に三本までならって認められてるんだよ・・・・俺としては面倒な制限でさっさと解禁してもらいたいんだがな。


そしてオズマとアスナ、敵が密会しているファーストフード店に突入・・・・っ!敵はすぐそこ・・・・っ!オズマを施設送りに追い込んだ元凶たちとの最終決戦開始!!


※ ※ ※


桃華「何時になったら家に入れるのよ・・・・折角一ヶ月も弭間が家にいないって言うのにあのオヤジと爺がいつも家にいるんじゃどうにもならないわよっ!」

ユッチ「そ、そんな事言われても困るっすよ!そこは小田桐家の事を良く知ってらっしゃる桃華さんが~」

桃華「はぁっ!アンタ僕に任せて下さいとか偉そうに得意気になって言ってたわよね!?それに対してアタシは聞いたのよ・・・・本当に任せても大丈夫なのかって!!」

ファーストフード店の中で桃華とユッチは圧倒的に揉めていた・・・・小田桐家に残っている父と祖父が常に最低でもどちらかが在宅しており、中々留守を狙い侵入する事が困難!

たった一度だけ、父と祖父が留守になったタイミングに出くわす事が出来たためその際に一度ユッチはピッキングで住居侵入を実行したものの――結局大金を見つける事は出来ぬまま退散と言う有様であった!

ユッチ「それよりも不味い事になってるっす・・・・大月とか言う施設長の野郎・・・・生配信で立場を利用した悪事を暴露されて非難殺到でこのままじゃ・・・施設の運営が停止になって収容者達が解放なんて事になりかねないっすよ!」

桃華「冗談じゃないわ!そんな事になったら弭間まで施設から出てくるって事じゃないのよ!そうなったらもう殆どチャンスは無くなるじゃない!」

他の客達から奇異の眼で見られる程に目立つ口論を繰り広げるユッチと桃華・・・・っ!そして、そんな不毛な争いを続ける二人の元に・・・・予想よりも遥かに早いタイミングでその人物は現れるのであった!!


※ ※ ※


いやがった・・・・クソ姉貴と裏切り者は計画が思った通りに行かない事で苛立っているようで最早今さら何を言い合ったところで無駄であるにも拘らず、言い争いを続けていた。

アスナ「それじゃあ・・・・行くのね?」

俺「ああ、アイツらに引導を渡す為にな・・・・」

俺が先頭でそのすぐ後ろをアスナが付いてくる。無駄な言い争いを続けているユッチと姉貴は未だに俺達に気が付かない。
俺はつくづく呆れを感じながら、もう数メートル先で喚き合っている二人に対して言い放つ。

俺「その辺にしとけ・・・こうして俺の方からお前らに会いに来てやったんだからよ・・・・」

桃華「え―――な・・・・・っ!は、弭間・・・・な、なんで!?」

ユッチ「え、えぇぇぇぇぇ!?オ、オズマさんじゃないっすかぁぁぁぁ!?」

俺がここに来るなどとは微塵にも思ってはいなかったのだろう。姉貴は目が飛び出そうな程の形相で驚き、ユッチは最早その反応だけで悪い事をしているのを見つかったと言わんばかりの動揺だった。

アスナ「森本さん・・・・離れて暮らしてるとは言え、弭間君は貴方の弟なのよ・・・・」

桃華「結城さん・・・・っ!あ、アンタまで何で―――」

更に中学時代の同級生のアスナの登場に姉貴は仇敵を見るかのような険しい形相に変貌し、ユッチの方はと言うと―――

ユッチ「あ、アスナさぁ~ん。来てたんっすねぇ~」

まるで今までと同じ・・・・・っ!!こんな状況下であるにも拘らず、SAO時代からの憧れの存在であったアスナとの遭遇に表情をだらしなく歪ませてにやけていた―――が、そんなにやけ顔も今となっては一分一秒でも視界に入れているだけでイラついて仕方がないっ!

俺「アスナさぁ~んとか言ってる場合だと思うか裏切り者が?」

ユッチ「え―――う、裏切り者って・・・・?」

俺に裏切り者である事を指摘されると、ユッチは幸せそうなにやけ顔から再び現実に引き戻されたかのように狼狽えようを露天する。

俺「んでもって姉貴殿も・・・あの劣悪な施設に俺をよくもまあ送りやがったよな・・・・学費の為にそこまでするたぁ・・・向上心や学習意欲も度が過ぎると悲惨な末路に繋がるって事だな」

桃華「な、何の事よ・・・・訳の分かんない事ばっかり相変わらず・・・・」

俺「何で俺が姉貴とユッチが繋がってる事や、俺を施設にぶち込みやがった元凶だって事に気が付いたか・・・・知りたいか?」

ユッチ「いやいやいや!僕とこの人は初対面っす!ま、まさかオズマさんのお姉さんだったなんて、世界は狭いっすねぇ~・・・・」

白を切る姉貴とユッチだったが既にその確証を得ている立場の俺から見ればその言い訳は虚しく滑稽だった。
俺に代わるようにアスナが前に出て自分のスマホを取り出していた。

アスナ「悪いとは思ってたんだけど・・・・この前森本さんと会ったのは偶然じゃないわよ・・・・」

桃華「な、ど、どういう事・・・なのよ・・・・っ!?」

アスナによるネタ明しが始まる。そしてその時のアスナの行動こそが、ユッチとの繋がり・・・・敷いては姉貴が俺を施設にぶち込んだ元凶であると言う確証、証拠を掴む最大の切っ掛けだった。

アスナ「私はあの時・・・あの場から去る時にワザと近くに自分のスマホを置いて行ったのよ・・・録音アプリを起動したままの状態でね・・・」

アスナはかつての級友に対して、悲し気な目付きを向けながら自らの仕掛けた罠の詳細を話し出すと、姉貴の表情は見る見るうちに青褪めて良き、ユッチは丸でアスナが自分達をはめたなどと思いたくないと言わんばかりに目から涙を浮かべていた。

アスナ「で、後になって店員さんから落としたスマホを預かってないかを聞いたらちゃんとお店の人が私がわざと落としたスマホを預かっててくれたのよ・・・・・そして録音アプリに録音されてたのは貴方達の会話だったわ・・・・」

俺「全く、聞いてて身の毛がよだったぜ・・・・よくもまあ、有りもしねぇ金のために俺をここまで徹底的においつめてくれやがったもんだなぁ・・・・ええ!?身内売りの姉貴に裏切り者がよぉ・・・・!?」


アスナとオズマの追及に桃華とユッチは閉口っ!スマホのアプリで実際にその内容の音声まで流されて最早言い訳不可能・・・・っ!
ひと時の沈黙の後、先に口を開いたのは意外にもユッチであった! by立木ナレ


ユッチ「ふざけんな・・・・よ・・・・っ!」

俺「あん?」

ユッチ「ふざけんなぁぁぁぁぁぁっ!!さ、先に裏切ったのは僕じゃない・・・・・っ!アンタ――そう、アンタだっ!先に裏切ったのはアンタじゃないかぁぁぁぁっ!!」


何とユッチ、オズマの逆に裏切り者と罵り糾弾っ!圧倒的逆切れっ!果たして、ユッチの言う、オズマの裏切りとは一体!? by立木ナレ 
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